SAC報告 すばる小委員会 有本 信雄 H20 すばる小委員会メンバー (台内委員) (台外委員) 有本信雄(委員長) 青木和光 臼田知史 高遠徳尚 田村元秀 浜名 崇 市川 隆(副委員長) 伊藤洋一 太田耕司 川端弘治 菅井 肇 松原英雄 吉田道利 山下卓也 林 正彦(ex-officio) 本原顕太郎 *青字は新任委員 H20年度 SAC開催日程 第1回 2009年4月17日 第2回 2009年5月14日 第3回 2009年6月17日 第4回 2009年7月15日 第5回 2009年9月16日 第6回 2009年10月14日 第7回 2009年11月11日 第8回 2009年12月16日 第9回 2010年1月13日 すばる小委員会 議題 4月 5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月 活動計画 京都会議計画 コナ会議での提言検討 コナ会議報告・今後のWFMOS交渉 光天連での提言検討 すばるの将来像検討のキックオフ WFMOS第1回交渉準備、戦略枠進捗 WFMOS交渉報告、UM準備 すばる国際協力 コナ会議 2008.5.19-21 Cosmology Near and Far: Science with WFMOS SAC提案 ・ 300夜程度、公募観測の25%が上限の目安 となる。これは戦略枠のガイドラインに基づく 数字。 ・ サイエンスだけでなく、装置開発にも日本側 から参加する必要がある。 光天連シンポ 2008.8.21-22 「地上大型望遠鏡計画:2020年のための決心」 SAC提言 「2020年所長報告」 (10年後のすばる運用のイメージ) HSCの活躍、WFMOS初期成果 TMTとすばるの連携模索、戦略枠の拡大 Gemini/Keckとの時間交換枠の拡大 アジア枠 WFMOSを自分たちの問題として検討すべし WFMOS交渉メンバー 日本側 Gemini側 山下卓也(代表) Doug Simons 本原顕太郎 Scot Kleinman 唐牛 宏 Joe Jensen 林 正彦 Steve Varlese 須藤 靖(第2回交渉より) Andy Flach WFMOS交渉経過 第1回 2008.10.28 ヒロ 第2回 2008.11.25 三鷹 第3回 第4回 2008.12.17 三鷹 2009.1.13 三鷹 2020年へのすばるの戦略 “天・地・人” ALMA 推進母体:NAOJ 大学院教育 小規模装置 アウトリーチ (一般社会への情報提供) 連携 装置持込 TAO 大学の望遠鏡 京大3.8M すばる 東北大南極 アジア諸国との連携 競争・協力 人材交流 装置開発 大学院教育 Keck Gemini 公募観測 40% 戦略枠 30% 時間交換枠 30% VLT HSC SPICA 推進母体:JAXA 連携 WFMOS? JASMINE IRCAM? NAOJ JTPF JAXA 月惑星探査 JAXA AO? 連携 TMT 推進母体:NAOJ 時 間 交 換 枠 30 % すばるとTMT TMT は来る 30-50m望遠鏡時代で先陣を切って運用 を開始すると期待されているので、遠方天体や微光天 体などのトップサイエンスでしばらくは独占状態となる と考えられる。 “多くの観測時間は必要ないが30m望 遠鏡だからこそ達成できる個別の観測課題”とのバラ ンスについて早い時期から議論を進めておく必要があ る。 一方すばるは広視野でかつ深い撮像・分光観測では この時代でも最高の性能を維持していると期待され、 その性能を最大限に発揮したプロジェクトで最先端の サイエンスを追求することが肝要である。 すばるとALMA ALMAの運用が開始される頃には、すばるからALMA での観測課題や、具体的な観測天体、観測フィールド のインプットがあると期待される。光赤外では、星、電 離ガスからの情報が得られ、ALMAからは分子ガス、 ダスト等の情報が得られる。これらの相互協力によっ て各分野において、これまでにない新しい総合的な知 見が得られるものと期待される。 2020年頃には、ALMAは究極的な観測を行っている であろう。その頃には、徐々にTMTやJWSTとの連携 に移行しつつあると予想される。 すばるとSPICA 地上の「すばる」望遠鏡とスペースのSPICAは 非常に相性がよく、それらの連携観測は大変生 産的である。 SPICAで行う深宇宙の中間遠赤外線サーベイ から新たに見つかる天体種族について、「すば る」による追観測の体制もぜひ整えておき、戦 略的に連携観測を進めるべきである。 すばるの装置計画 1. HSC 完成後10年間は8m級望遠鏡で唯一の主焦点広視野カメラ。 その後は他の大型望遠鏡との戦略的な連携が重要になる。 2. WFMOS WFMOSはすばる望遠鏡の現在の強みである主焦点広視野をさらに押し進 める、非常に強力な観測装置となると予想され、その独自性は5年10年後でも 圧倒的なサーベイ能力を誇るだろう。 3. 赤外装置 広視野赤外カメラは、post-HSC装置として10年後以降のELT(TMTなど)やス ペース大口径(JWST/SPICA)の時代でも競争力を持つ。ELT/SPICAの予算 が走り出し、光赤外コミュニティーの総予算力の増加が期待される2012年頃 から本格的開発を進めることが望ましい。 4. AO 観測時間交換 1. Keck/Gemini 現在行われている観測時間交換をさらに拡大し、観測 装置開発の相互乗り入れを進める。 2. VLT VLTとの時間交換の可能性を探る。光干渉計などの 新たな観測手法を獲得できる。 3. 中小望遠鏡の利用 南天の中小口径望遠鏡の利用の検討 人材育成 “国際的に通用する人材”の育成が重要である 組織・制度としては他の8-10m望遠鏡やHSTな どとの協力関係を発展させて人的な交流を活 発にする手段を充実させることが急務である。 スペースからと地上からの両方の天文学に通 暁する人材、及び装置開発に携わる人材の育 成が必要になる。 小規模装置と大学院教育 小規模装置の開発のためには i) かつて存在したすばるR&Dのような経費を復活させ ることにより費用の面からサポートすること ii) 持ち込み条件を緩め装置持ち込みへの敷居を下げ ること が必要であろう。それらは同時に大学院教育 にも資することになる。 大学には共同利用研の装置によるすぐれた研究成果 をあげることと同時に、観測装置を開発する研究者の 育成も強く期待されている。 広報・普及活動 広く研究成果を知ってもらうためには、他の望 遠鏡と連携した研究を上手に広報するなど、さ らなる工夫が求められる。 単に画像をウエッブに載せるだけでなく、発表 手法にまで踏み込んだ工夫も必要になる。 大学の研究者と協力した地域別の出前授業・ 講演の実施、それらに使えるコンテンツの開 発・提供などの活動も重要である。 アジア諸国との連携 アジア諸国と大学院教育や小規模な装置開発 を通しての連携を積極的に進める必要がある。 具体的には、すばるPDF枠を創設して積極的 にハワイ観測所や三鷹に人材を受け入れたり、 「すばるの学校」を各国を基点として順次開催 するなどが考えられる。 ハワイ観測所として各国の装置開発に協力・奨 励するような枠組みを作ることも重要だ。 中国との研究協力 • 中国国家天文台・副台長 Gang Zhao氏か ら、中国のコミュニテイはすばるに強い関心 があるが、という打診がきている。 VLTとの協力 • VLTとすばるの時間交換は時期尚早か? VLTとの時間交換に関するアンケート VLTとの時間交換 VLTでの観測回数 18 反対, 3 16 14 12 やってもよ い, 1 10 8 ぜひやって ほしい, 18 6 4 2 0 なし もし時間交換が実現したら? 1回 2-3回 4-6回 7回以上 VLTへの応募経験の有無 ( 複数回答) 日 して PI と して 本 人 の Co Iと の Co Iと して し な 人 応募したい, 18 国 どちらとも いえない, 4 外 応募したく ない, 2 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 VLTとの時間交換に関するアンケート 望ましい時間交換の規模 0 5夜程度 5-10夜 10夜 利用したいVLT装置 2 4 6 8 10 0 12 FORS1/2 ISAAC UVES NACO 50夜 VIMOS わからない・無回答 FLAMES VISIR SINFONI CRIRES HAWK-1 AMBER MIDI X-Shooter 1 2 3 4 5 6 7 8 Joint Subaru/Gemini Science Conference May 18-21, Kyoto • • • • SACからの呼びかけで実現 双方の人の交流を促進する WFMOSのための会議ではありません。 ぜひ、参加をお願いします。
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