US Department of Hearlth&HumanServies 訪問日:平成14年4月12日 所在地HumphreyBuilding200IndependeneAvenue,SW Washington,DC20201 Tel/Fax: (202)690-7426/(202)690-8328 対応者: Roy L.Tucker(Director,Organization and Employee Development) E-mail:[email protected] レポート担当者:佐藤良三、小松 秀圀 1 訪問先概要 米国の生活を豊かにするために福祉・健康などに貢献できるように 12の大きな組織がある。伝染病、児童福祉なども入っている e-Learningは大統領、上下院から導入意見が提示され導入した。 本部ではe-Learningにより何時でも学習ができる環境を12部門に 与えている。 導入に際しては、現状のインフラを利用してe-Learningが推進でき ることを目標とした。 e-Learningはコミニケーションを推進し、魅力ある職場にすることが できる。 本部組織の6万5千人が全米に向け医者・学校・病院などに情報提 供ができるように教育をする。 2 訪問先のeラーニング活用状況 訪問先の挑戦としては、12組織がインフラを独自に 持っているが統一した仕様で学習できるようにすること であった。12の組織にはITチームがあり、自己責任に おいてインフラの選択、利用方法、教育内容を決めら れるため、統合することの挑戦があった。 e-Learningを推進するために技術的なことを前面に出 すのでは無く、自己業務と関連付けることによりe-L earningを築くことが必要と考えた。 3 1.先方の発表内容 企業パートナーとしては、IBM社を選定し、12部門の調査を8週間かけ実施 した。 IBMとパネルディスカッションなども実施し、コスト内で研修の位置付けを価 値があり利益につながるものとした。その結果出来たものを外に売ることを考 えた。 それは学習ポータルでLMS、コミュニティー、コラボレーションを含むポータル である。 連邦政府の援助もあり、e-Learningの導入・利用を低価格で対応できる T he Distributed LearningNetWerk を構築した。 このサイトは現在3000コースのコンテンツが利用可能である。コンテンツはI T関係が主体で1300~1500コースあり。ITコースはNetg、skill Soft社の コンテンツである。またビジネスコースが300程度となっている。 訪問先で制作したコンテンツとしては、新人の導入教育、転属者向けの教育、 倫理・道徳教育である。(道徳の教育は調査をする際等の対応方法などであ る。) コンテンツの利用は有料化しており、3000コース/年の利用で1クライアント 当たり65ドルである。 4 e-Learningのコンテンツ利用はコースライブラリーから個人の 学習ページに登録を行い学習する。その際の履修管理も行なっ ている。また、大学の単位取得もできるようになっている。 システムはTHINQにサーバを置きASP的に利用できるようにし ている。 コミニケーションはディスカッションをチャットを使い行なっている。 コラボレーションツールとしては、メッセージボードがある。 コミニティープラティクスとしては、コースに関心があることに対し て話し合いをする。これは、職場での共有の場として、利用され る。本来、e-Learningは学習だけではなく話し合いで良いアイ デアを生むなど職場の活性化も図れるものである。トピックスに 関心があればテンプレートを利用して意見を入力する。他サイト の最新情報を提示することやFAQなどの提示、質問を専門家に 提示するなどに利用している。 5 今後の対応としては、4つの部門がコミニティー プラスティス内でカスタマイズする予定である。 また、他機関でプロトタイプ化を図って行く予定であり、同部門で e-Learning化の際に支援する予定である。 e-Learningは基準・規定などの変更が生じ、学習することが必 要となった際に、より早く、効率的に学習ができるツールとして有 効である。 テロの炭素菌対応などの時に活用が充分できる。今まで、情報 として取りずらい情報も情報を早く得れば社会のコスト低減にも 繋がる。 6 同機関での成功事例としては 1.12組織への普及が上手く行った 各組織の導入担当者の意見を引出し、参加型のコミュニ ティー ができた。 12部門から様々な人々に24時間365日情報を提供でき る。 2.組織間の壁が取れた。 3.e-Learningを利用していることにより若い人々が政府に 入ることに繋がる。(良い宣伝ができた。) 4.ROIが高い 多くのコースを取っても低価格であり、税金利用も少なくな る。 7 e-Learningの普及成功事例としては 1.マネージャーが学習した TOPの人間が学習し、部下に「このようなコースを学習すると 良い!」と提言することが必要である。 2.ITスキルがある人を参加させた 質問や意見を聞くのに重要である。同機関ではITスキルが無 いので重要であった。(ITの言葉はまるで外国語と同じで使う言 葉が違う!) e-Learningの導入については企画化は3~4年前で2年前にパ イロット化を行い、1年半前にe-Learningをスタートさせた。ス タートは小さく、パイロット化を早くすることが必要である。 今後e-Learningを発展させて行くためには、パートナーシップが 大切と考えている。 8 2、e‐Learningの利用経験から導きだした e―Learningの定義 e‐Learningはビジネスと直結していなければいけない。実力を上げ るためにe-Learningを活用するべきである。 業務をLearning Ob ject化することにより問題が生じた際に利用ができる。 自分が行なっている業務を手助けする物でなければいけない。e-Le arningは仕事をする道具のひとつである。学習者は必要なものを学 んでいる。不要なものは学んでいない。学習したことが大切では無い。 9
© Copyright 2024 ExpyDoc