接触物の順序関係における 終始点に注目した 環境非依存型行動検知 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 1 2 Environment-Independent Detection of Behavior Focusing on Terminals of Touched Object Lattice 4 立命館大学 データ工学研究室 ◎近藤 明宏 島川 博光 研究背景 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • TaggedWorld – ユーザの行動を推測し、適切なサービスを提供する知的空間 • 外出:火の元の確認、窓の鍵の閉め忘れ ふるまい • 行動検知 – ユーザがものに触れる種類や順序から推測 1 2 4 • 知的空間に存在するものにRFIDタグ(オブジェクト) • ユーザがRFIDリーダ、小型計算機を所持 • ユーザの触れたオブジェクトの履歴(行動ログ) から行動パターンを生成 行動検知手法 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • ユーザが触れる任意の2つの オブジェクトの前後関係を考慮 – 行動ログから頻出するオブジェクトの前後関係を 特徴として抽出し行動パターンとする – ユーザが触れていくオブジェクトを行動パターンと照合 1 くつ 本 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 携帯電話 携帯電話 携帯電話 サイフ テレビリモコン サイフ かばん サイフ 冷蔵庫 サイフ くつ かばん くつ携帯電話 くつ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 4 行動パターン 順序 ・ 対 ・ 携帯電話 → サイフ サイフ → くつ ・ 累計検知ポイント ・ 異なる環境での行動検知 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • 普段の環境以外では行動検知をすることができない • 出張先のホテル、帰省 – 環境により存在するオブジェクトが異なる • 自宅:扇風機 ホテル:エアコン – 行動ログが存在しない 1 2 4 • ユーザに今どこにいるのかを意識させることなく どの環境でも同様にサービスを提供できることが望ましい 提案手法 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • TaggedWorldでは合致した順序対の 累計検知ポイント値で検知を行う • 累計検知ポイントの閾値は行動ログから決定 – 初めて訪れる環境には行動ログが存在しない • ふるまいの終始点に注目した行動検知 1 2 4 – ふるまいには始点となるオブジェクトと 終点となるオブジェクトが存在 – 検知ポイントの累計値での行動検知ではなく 始点・終点付近での累計検知ポイントの変化に注目 提案手法 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • 普段の環境での行動パターンを利用し 各順序対に重み付けを行う – 順序対の一方に注目し行動パターン中に 数多く現れるオブジェクトは終始点である確率が高い – 合致した際により多くのポイント値を割り振る 1 ホテル用外出行動パターン 歯ブラシ → くつ 携帯電話 → くつ かばん → くつ 歯ブラシ → かばん 歯磨き粉 → かばん サイフ → 携帯電話 歯ブラシ → くつ 携帯電話 → くつ かばん → くつ 歯ブラシ → かばん 歯磨き粉 → かばん サイフ → 携帯電話 16 16 16 16 16 16 2 4 自宅用外出行動パターン 16 16 16 14 14 12 終始点での特徴 7 2 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 TVリモコン 歯ブラシ 歯ブラシ → かばん 歯ブラシ → サイフ 歯ブラシ →TVリモコン TVリモコン → くつ サイフ → くつ 腕時計 → くつ かばん → くつ 携帯電話 → くつ 4 サイフ 1 1 歯磨き粉 5 腕時計 3 触れた順番 触れた オブジェクト 触れた オブジェクト 合致した順序対 かばん 2 4 6 携帯電話 8 くつ 終始点での検知ポイント変化 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 200 180 検 知 ポ イ ン ト 累 計 値 160 140 1 120 100 80 60 40 20 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 検知ポイント累計値の上昇回数 2 4 10 11 12 検知ポイントの閾値 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 200 1 150 100 2 ロ グ テ ル ホ 2 4 テ ル 1 ロ グ 3 自 宅 ロ グ 2 グ ロ 宅 自 宅 ロ グ 1 0 ホ 50 自 検 知 ポ イ ン ト 累 計 値 250 提案手法 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 200 検 知 ポ イ ン ト 累 計 値 180 160 140 1 120 100 80 60 2 4 自宅 ホテル 40 20 0 1 2 3 4 5 検知ポイント累計値の上昇回数 6 7 実験 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • 被験者2名 – 自宅での行動ログから自宅用外出行動パターンを作成 – 提案手法により自宅用外出行動パターンから ホテル用外出行動パターンを作成 – ホテルで外出、帰宅の行動をそれぞれ20ケース • ホテルでの外出にホテル用外出行動パターン • ホテルでの帰宅にホテル用外出行動パターン 1 2 4 実験結果 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 100 検 知 ポ イ ン ト 累 計 値 300 90 250 80 70 200 1 60 150 50 40 100 30 20 50 10 0 0 1 2 3 検知ポイント累計値の上昇回数 1 2 3 4 2 4 5 6 7 8 9 10 11 検知ポイント累計値の上昇回数 提案手法による検知率は92.5%、誤検知率は20.0% という結果が得られた 12 まとめ 0011 0010 1010 1101 0001 0100 1011 • TaggedWorld – RFID技術を用いた知的空間 • 異なる環境での行動検知 – 存在するオブジェクトが異なる – 行動ログが存在しない • 提案手法 – 終始点に注目した行動検知 • 実験結果 1 2 4
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