医療情報学と 医療情報メタデータ流通サービス Medical Informatics and Medical Metadata Commerce Services 2006.10.12 文部科学省産学官連携広域コーディネーター 国立情報学研究所 社会情報相関研究系 砂田 研究主幹 向壱 曽根原 登 内容 • 通信放送融合から • 脳情報学から • 医療情報メタデータ流通にむ けて まず、通信放送融合を例に • • • • プレイヤーのモデル デジタルコンテンツのメタデータ メタデータ制御によるサービス例 ＢＢＣ（英国国営放送）の通信放送融合サー ビス例 • ＤＢＭＳプラットフォーム会社（ＯＲＡＣＬＥ）の メタデータ管理インタフェース 通信放送融合サービス市場 22兆円（通信）＋６兆円（放送） 著作権管理、 料金徴収、 制作資金ファンド、 マーケッティング、 視聴率、 ライセンス発行、 など 制作・パッケージング （プリプロ プロダクション ポスプロ） 検索・ポータル （ＵＲＬ帳、番組表、 ＴＶガイド情報誌、など） 消費 （鑑賞、 利用、 再編集、など） メタデータ流通ネットワーク 番組表・概要・権利情報・視聴率・評判など デジタルデータ配信・配給ネットワーク ブロードバンドＩＰ網、地上波デジタル放送網、ＣＤ・ＤＶＤ流通網 コンテンツ属性メタデータ CMD 仕様属性メタデータ SMD 権利属性メタデータ RMD Pre-Production Production 内容詳細（シノプシス、主 題、キーワード、キャラク ター、ジャンル）、デザイン 詳細、セグメント情報 （ショット、シーン） 撮影機材、撮影環境（年 月日、時間、場所、天候、 温度）、色調、照度、音声 原版権情報 著作権情報 出演者・スタッフ契約条 件 Post-Production 完成時内容（完成台本） 字幕、トレーラー 編集加工機材、色・コント ラスト補正、音声、フォー マット、加工形状・形態 コンテンツID Mediation 内容詳細 公開情報 圧縮方法、配布状態、符 号化形態、画像サイズ、 伝送速度、コピー制御 配給・配信条件、利用許 諾、複製・改変条件 認証・課金方法 アクセス数、視聴率、配信 規模 Exhibition 作品情報 設備（音響、スクリーンサ イズ）、機材、環境 上映回数、上映場所、 上映対象 視聴率、購買率、 Marketing/ Promotion 内容詳細 公開情報 宣伝媒体 宣材（トレーラー、スチル、 視聴者情報（出口調査） 台詞）使用条件 収支情報 User 視聴環境・機器、受信環 境・機器 購入・利用条件 批評、口コミ宣伝、嗜好 Funding 配当・還元形式（投資信 託） 利益配当条件 出資者権利情報 実績情報（企業、作品、出 演者、制作者）、興収 コンテンツ属性 エンティティ 評価属性メタデータ VMD 予算 制作者詳細 キャスティング 例）デジタルシネマ・メタデータを活用したサービス開発 デジタル映像評価サービス デジタル権利管理サービス デジタルシネマゲート DRLMとして事業化 急増するWebやBlogを介しての 個人発信型映像コンテンツの流 通において、権利管理メタデータ を活用したデジタル権利管理仲 介サービスを開発。権利処理・管 理コストの低減と簡便化が実現！ デジタル映像品質管理サービス 機器によらない色補正 デジタル標準映像メタデータと制作 工程管理メタデータを使って、多様 な上映・表示環境における原動画 像忠実再現を始めとした、デジタル 映像の品質管理サービスを実現！ 評価・評判などの事後メタデータ を管理する事で、Web発信型デジ タル映像コンテンツの信頼性を担 保し、学術的リソースとして活用 の場を広げると同時に、トラックレ コードとして流通市場における マーケティング、資金調達スキー ムなどにも活用が可能に！ デジタル映像メタデータ体系 権利管理 メタデータ コンテンツ特性 パッケジング・ 撮像・上映環境 制作工程管理 メタデータ 配給メタデータ メタデータ メタデータ （cIDf, J/Meta） （MPEG-7） （DCI/SMPTE） （WG１） （WG２） 評価・評判 メタデータ 映像アーカイ ヴス管理メタ データ （WG４） （WG５） Creative Archive The BBC’s open content initiative Paul Gerhardt [email protected] The User Licence We have developed a simple, online Creative Archive licence allowing users to: • view/edit/modify/ adapt/translate • publish & distribute the work (within the UK) Subject to: • no commercial use or promotional use • no illegal, derogatory or objectionable use which brings BBC or other content owners into disrepute • share alike under the same terms • credit for all authors and the BBC • no additional imposition of terms or DRM Open Archive Demos 01/09/06 and 04/09/06 Catalogue Demonstration • Experimental Prototype • Version of internal catalogue • Highly structured metadata with a faceted classification scheme for subject indexing • Created over four decades • Potential for new user journeys • Deliberate simple design Issues • • • • Commercial/Public service boundaries Rights issues Digitisation and storage costs Clear proposition for the audience デジタルシネマ・メタデータ標準 • メタデータ流通方式 – メタデータによるサービス制御 • メタデータサービスモデル – パッケージメディア系 – Webメディア系 • メタデータ標準体系 – 機能・制御対象・表現・実現技術例 • メタデータ流通サービス – アーキテクチャ・プロトコル・サービス言語 ビジネスモデル：Service Providers Federation LA ( Liberty Alliance) SP SP レストラン 旅行代理店 SP SP IdP カーレンタル 航空会社 SP 旅館・ホテル SP 課金・決済・ 代行徴収 ICTと人間、社会の係わり • ICT（情報通信技術）は人間、社 会にとって何なのか？ • 人 間 、 社 会 と ICT の 関 係 は ど う なっていくのか？ • 私たちは、ICTを上手に使いこな せるだろうか？ 人間にとってのＩＣＴの可能性 (ICTによる人間の能力強化） 感覚 行動 デジタル・エンパワーメント 「人間＋ICT」⇒ICT人間 地球ブレイン （知的情報基盤による知識エンパワーメント） 自分の頭脳 仲間の頭脳 情報爆発時代 知的情報基盤 皆の頭脳（地球ブレイン） 情報爆発の課題 • • • • • • • 欲しい情報が探せない 人気と重要性が異なる マイノリティ情報が埋もれる 情報が死蔵される 情報の信頼性、信憑性が不明 情報の保存が難しい 情報保有・提供による社会支配 人間とICTが心理的・生理的に融合 融合脳 脳 （内脳） 脳 （内脳） ICT （外脳） ICT （外脳） 脳 （内脳） ICT （外脳） 人間にとってのＩＣＴの可能性 (ICTによる人間の能力強化） 感覚 行動 デジタル・エンパワーメント 「人間＋ICT」⇒ICT人間 「脳科学と社会」が急接近 • 脳科学の進展 • 情報通信技術（ICT）の進展 • 脳科学とＩＣＴの新しい関係 • 脳と情報環境の関係の複雑化 • 脳に人（技術）の手がとどく時代に • 脳科学の倫理が現実的な問題に モラル・ジレンマ （国民への情報） • より良き患者のための啓発活動 • 国民意識の向上（イノベーション） • 自由意志、個人責任と法バランス • マインド・リーディングの是非 • 思想の自由とプライバシー 大 衆 （ 社 会 ） 科 学 の 倫 理 が 必 要 「ＩＣＴ安心・安全２１戦略」 u-Japan政策最終報告書より 優先的に取り組むべき課題として、社会的影響度が高く、対応策が不十分な２１課題を １０分野の中から抽出し、それらの解決策を利用環境整備の重点戦略として策定。 情報安全 情報社会 １．プライバシーの保護 ２．情報セキュリティの確保 一般ユーザの 情報セキュリティ意識 地方公共団体の 業務不統一 公的機関等の保有する 個人情報保護 医療におけるITの利活用 情報ネットワークの脆弱性 ネット利用 悪質商法 ＩＣＴ安心・安全 ２１戦略 迷惑メール ４．違法・有害コンテンツ、 迷惑通信への対応 青少年の発育 への影響 高度サービス の地域格差 知的財産戦略 教育における IT活用 デジタル財の 著作権保護 コンテンツの 二次利用の不足 情報技術の 研究開発における 科学技術倫理 ５．知的財産権への対処 情報倫理 ９．地球環境や心身の 健康への配慮 電子政府の 利便性 コンピュータ ウイルス ３．電子商取引環境の整備 電子決済 の安全性 １０．サイバー対応の 制度・慣行の整備 医療におけるプライバシーのあり方 社会資本整備に おけるITの優先度 電子自治体 における格差 ８．地理的ディバイドの克服 高度なＩＴ人材の不足 ７．情報リテラシーの浸透 ６．新たな社会規範の定着 情報格差 最後に、医療情報メタデータ流通 サービスを検討する • • • • • プレイヤーのモデル 医療情報メタデータ技術 メタデータ制御によるサービス開発 欧米の医療情報サービス例を調査 医療情報メタデータ管理方式 医療情報流通サービス市場 ？兆円（医学・看護学の研究・教育の質の向上効果） 著作権管理、 個人情報管理、 料金徴収、 マーケッティング、 ライセンス発行、 など 検査・診断・治療 （患者、医師、看護、 介護、養生など） 検索・ポータル （病名、薬剤、 画像、検査結果 など） 利活用 （治験、 研究、 教育、 製薬、 医療機器、 など） メタデータ流通ネットワーク 病名、薬剤、画像、検査結果・権利情報・利用率・評判など デジタルデータ配信・配給ネットワーク ブロードバンドＩＰ網、地上波デジタル放送網、ＣＤ・ＤＶＤ流通網 技術の柱を 素人考えですが、・・・・ • 長期保存技術 – e-文書法、長期保存技術 – デジタルタイムカプセルは存在するか？変換技術 – デジタル化、ネットワークストレージコストの分担モデル • 定期健康診断（音波・撮像画像、カメラ映像、ＣＴ画像） – 位置、時間情報活用による健診技術 • 匿名化技術 – 個人情報クリアリング、匿名化技術、たぐれないことを保障 • 次世代医学論文、デジタル知識の集積・表現・標準技 術 – 論文は氷山の一角、その背景にある知識、ノウハウ、経験こ そが知的財産 世界に向けた健康情報発信 日本にくれば、癌が治せる、長生きできるというのが Ｃｏｏｌ Ｊａｐａｎではないだろうか • 大学発の医療情報学国際標準 – DCI (Digital Cinema Initiative) ハリウッド発のデジタルシ ネマ標準 – MII (Medical Informatics Initiative)とか • ＩＣＴ医療、ＩＣＴ製薬 – 位置、時間情報活用による健診技術 • ダイエット、健康管理と定期健康診断の連携サービス – 医療がコンシューマプロダクトになる時代 • 次世代医学電子ジャーナルの販売 – ＤＮＡ遺伝子情報もデータベース化 – 脳神経科学データもデータベース化
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