奈々子

ウィースビ
のパウワー
<第一幕>
一郎:
(歌)友達は心配しないで、自分でも
努力しなきゃ、私達は家族みたい。
ウィースビ、俺の兄弟。(歌)
奈々子、どうも。
奈々子:
あら、一郎、だめ。私達はもう見えな
いわ。母は怒りますよ。
一郎:
奈々子さん、この家を一緒に出てい
ただけませんか。毎晩僕と一緒に食
事しながら、星を見ていただけましょ
うか。
奈々子:
うん、いいですよ。
一郎:
じゃ、今晩10時に一緒に出ましょう。
<第二幕>
母:
あらら、それは豚肉商売の息子さん
の田中さんじゃないか。
はい、どうぞ、どうぞ。
田中:
すみません。お邪魔します。これは
本の気持ちです。
母:
あ、どうも、すみません。早くどうぞ、
どうぞ。
田中:
あの、すみませんが、お嬢さんは暇
な時何をしていますか。
母:
ははは、えーと、そうですね。
田中:
じゃ、洋食か和食かどっちが好きで
しょうか。
母:
えーと、あははは。
田中:
お嬢さんは今晩空いていますか。実
は競豚の切符が二枚あるんだけど、
彼女と一緒にどうかなっと思っ
て。。。。。。
母:
あ、なるほど。じゃ、早く彼女の部屋
に聞きに行きましょうか。
田中:
へえ。よろしいんでしょうか。
母:
かまわないよ。どうぞ、どうぞ。
田中:
お邪魔します。
<第三幕>
奈々子:
すぐに一郎と一緒に暮らせて、なん
か幸せなあ。
奈々子:
はい、はい、はい。
母:
豚肉王子来ましたよ。
奈々子:
こんにちは。
田中:
こんにちは。
田中:
あのう、今晩競豚の切符が二枚ある
んだけど、どうかなっと思っ
て。。。。。。
奈々子:
今日は体の調子が悪いので、今度
でいいですか。
母:
奈々子、せっかく豚肉王子が誘った
のに、行きたくなくても、行かなきゃ、
わかった?
奈々子:
でも。
一郎:
奈々子、もう準備しましたか。出発
できますか。
奈々子:
はい。
母:
何をしているの?もう彼と会えな
いって言ったんでしょう?
誤解しないでね、彼は奈々子と関係
がないですよ。
田中:
あ、そうですか。こんな工人でも僕と
話せますか。よし、ファイトしろう。
一郎:
よーし、行くぞ。お~ウィースビ。
母:
3、2、1。アウト。
一郎:
(歌)ウィースビ、俺の兄弟。 (歌)
<終わり>