雇用保険・労働者災害補償保険 制度(労働保険) 労働者災害補償保険制度の概要 労働災害(労災)って何だろう? 労働=仕事のこと 災害=傷病(病気やケガ),障害が残りる 死亡すること 仕事をする上でどのような病気やケガが考 えられるのだろうか? 労働者災害によって仕事ができなくなった ら生活はどうなりますか? 労働者災害補償保険制度とは 業務上や通勤により労働者の負傷,疾病, 障害,死亡などに対し,保険給付を行うと ともに,被災した労働者の社会復帰の促 進などを図るための制度 保険者(実施しているところ) 被保険者(加入者は) 原則として労働者を雇用するすべての 事業 中小企業事業主 大工・左官 のひとり親方 家族従業者 パート労働者 派遣労働者 公務員 船員 保険料 全額が事業主負担 メリット制を採用 過去3年間の保険料と給付などとの比率 に応じて労働保険料率を増減させる制度 労働災害の多い事業との保険料負担の 公平を図ることができる サービスを受けられるのは 業務中に事故や病気になった場合 (業務災害) 通勤中に事故や病気になった場合 (通勤災害) 業務災害 業務上と考えられる場合 ①業務中 ②休憩時間や時間外であったが,設備や 管理に欠陥があった場合 ③出張中 ④業務の都合で外出中 ⑤派遣作業・外部研修受講中 ⑥運動会,社員旅行等の行事(出席を強 制されている場合) 通勤災害 <通勤とは> 労働者が就業に関し,住居と就業場所との 間を合理的な経路・方法で往復すること 通勤経路を逸脱(外れること)・中断した場 合には,その更衣やその後は通勤に含ま れない 実際の例に考えると 勤務先 自宅 通勤経路の逸脱・中断の例 逸脱・中断とは 仕事や通勤と関係のない目的でそれること ①友人宅の寄り道やデート ⇒行為の間だけでなくその後も通勤とは 認められない 例①の場合 勤務先 友達と ショッ ピング 一緒に食事 自宅 友人宅 デパート 通勤経路の逸脱・中断の例 ②近くのトイレ使用や短時間の休憩 たばこや雑誌の購入 ジュースの立ち飲み など 逸脱や中断にはならない 通勤経路の逸脱・中断の例 ③日常生活上必要な行為の場合 惣菜の購入,単身者の外食 クリーニング店や美容室の立ち寄り 職業訓練,選挙に行く,病院受診 行為の間は通勤ではないが,その後 通勤経路に戻れば通勤となる 給付の種類 <療養のため休業する場合> ①療養補償給付 治療のため仕事を4日以上欠勤した場合 ②休業補償給付 治療のため,仕事を1年6ヶ月未満欠勤し た場合 ③傷病補償給付 1年6ヶ月を経過しても仕事に復帰できな い場合 給付の種類 <障害が残った場合> ※程度に応じて ①障害補償年金 重度の障害が残った場合 ②障害補償一時金 中度や軽度の障害が残った場合 給付の種類 <被災した労働者が死亡した場合> ①遺族補償年金 遺族に対して支給 ②遺族補償一時金 遺族補償年金を受給できる資格がいない ばあいにその他の遺族に支給 ③葬祭料 葬式や埋葬にかかる費用を支給 給付の種類 <常時または随時介護を要する場合> ①介護補償給付 <脳・心臓疾患に関連する異常所見があっ た場合> ①二次健康診断等給付
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