平成21年度天草地域振興局 平成22年3月24日 ワーキングチーム 亀子研二、石松由紀子、斉藤美子 石村菜穂子、二宮尚寛、川田良行 発想の原点 • くまもとの夢4ヶ年戦略・・・・経済上昇くまもとへ の挑戦 • これからのトレンドは、「健康の達成」、 多くの関心と資金をつぎ込む時代・・・・ • 医療・福祉には多くの財源を必要とするからこ そ、金を産む施策展開はできないものか・・? なぜ、地域活性に健康をテーマに? • 健康を維持増進するためには、自助努力と グローバルな社会参画が必要 健康= [社会]の健康、[こころ]の健康、[身体]の健康 • ゆえに、観光をはじめ、漁業、農林業・畜産業等地 域の「なりわい」との接点が必要。 • よって、地域振興(産業の活性)のテーマとして最適 天草の現状 • 急激な人口減少地域 地域活性には人口の増加は欠かせない ただ、定着人口を望むか、交流人口か? *天草の人口は、年に2500人ほどの人口減少地域、 今後、それは加速する。 10年後には、10万人を切る? また、人口減少には、拍車がかかる。 (限界集落の増) 企画の必要性 1、 「健康」問題は、 団塊世代をはじめとして多くの人 たちが抱く大きな希望的課題。 2、 「こころ豊かに健康的に過ごす。」というテーマは、 多くの人たちの願い・・・よって需用の規模が見込め る。 3、 体調の回復のため、非日常的環境に身を置き、リ フレッシュするための受け皿づくりとしての企画の必 要性。 4、過疎地域の自立を促すためにも、今、何かの仕掛 けが必要。 方向性 *交流人口の増加策として 医療観光産業の立ち上げ、国も県も観光に よる交流人口の増加策を基本施策の1つに 位置づけている。 中長期的視野において必要不可欠の策であ る。 ○ ベクトル(力と方向)を一つにする。 地域の活性は、地域を形成する様々な産業 等がベクトルを一つにする必要がある。 ○ 天草には、自然や食、歴史文化、地域住民 とともに多種な事業所(産業)がある。 「健康と心身のいやし」 は社会的トレンド ■ 特にこころのいやし(healing)はこれからのメガトレ ンドであり将来有望な市場。 「バックグランドに要素が山積」 ■ なぜなら、高度化、複雑化が進行する現代社会は、 良い意味での個人主義の台頭と相まって日常生活の 中で多くのストレスを生じさせている。 ■(自殺者数年間3万人以上10年以上継続) その底辺には、多くのこころの問題を抱える人たちの 存在がある。 住民参画と地域のモチベーション • 地域に住む人は誰もが地域の活性を望んでいる。 • そのため、地域住民の参画とアイデアを活かしなが ら交流人口増につなげることは、地域住民のモチ ベーションを高める効果が期待できる。 • 今般、提案させて頂く健康ルネッサンス愛ランドA MAKUSA構想は、これまでの宝島構想を補強する 施策と位置づけており、 先にも触れたが、過疎化に農林漁業の衰退が追 い打ちをかけ、激しい人口減少の中での現状打破 の試みである。 天草の魅力 • 当該地域は、県内でも阿蘇に並ぶ名高い地域であ • • • る。阿蘇が、大自然を背景にした地域づくりをすると すれば天草は、海と歴史文化をベースにするという 地域創りになる。 この地は歴史的も他国の文化との交流が早期に 始まり、そのことが多くの苦難に遭遇するきっかけと なった。 地域の人たちは、地域独自の地域コミュニティを 形成し、「助け合い」、「励まし合い」、「共に生きる」 ための豊かな人間関係のルールを形作ることで、地 域で共生できる生き方を培ってきた。(地域DNA) そのような地域の生き様も一つの地域の魅力でもあ る。 地域の資源的価値 ○ 地域には医療資源や福祉資源が多く、また、歴史 的文化遺産や東シナ海に面する景観、地域住民そ のものも資源的価値を持つ。 ○ 一方、交通アクセスでは、天草空港により、100万 都市の福岡市ともつながり、30分の時間で日常生 活の場からエスケープできる位置というのも財産で ある。・・・・中国の富裕層もターゲット ○ これらの資源の特徴をつなぎ合わせ、より質の高 いサービスを提供する仕組みを住民の知恵で創造 する。創造できる地域資源がある。 天草の胎動(ヘルスプロモーション) 東アジア会議「第4回アジアヘルスプロモーショ ンin熊本2006」が開催・・・・ 2006年 10月6日、 ○国内をはじめ中国、韓国、台湾、アフリカなど の医療や行政関係者および民間ボランティアら 約150名参加。 ○ヘルスプロモーションを進めることが、結果的 に地域活性化になることなどが議論された。 ○ 健康をキーワードとした島づくりが各団体にお いて議論される中、団体ごとの議論では解決で きない事柄が多すぎるため、医療、行政、民間 事業者、ボランティア等々との連携行動が必要 であり、連携による「天草型ヘルスプロモー ション」によって活力ある地域づくりを展開す べきである。 企画の目標 1、天草地域に恒常的な交流人口を呼び込む。 その手法として ○メディカルツアー(仮称)の実現 2 医療観光産業の発信 ○ 健康の復活 「健康ルネッサンス愛ランドAMAKUSA」を 目指し 都市部の企業戦士や団塊世代などの心の休養と 質の高い健診を提供する 健康ルネッサンス愛ランドAMAKUSA 概念図 「医療と観光」を目 的とした来訪者 九州内/九州外 *リピーターを増加させるため、医療を基軸とした体験・癒し型観光 希望健診の実施 自然環境等地域でのヒーリング の案内 MRI 心電図 到着ホテル等での リラクゼイション 胸部X線 *非日常的空間の満喫を誘う ヒーリング空間の提供」 血液検査 超音波検査 メディカルドッ ク CT検査 各種ファイバー 尿検査 潜血 眼底カメラ 腫瘍マーカー 天草の観光 :天草周遊 夕日の東シナ海 :愛ランド天草温泉郷 ヒーリング的観光 (グリーンツーリズムの活用) *農業による癒し *森林による癒し *自然体験による癒し *アニマルセラピー(イルカ等とのふれあい) ( 癒しのメニュー ) :天草の食巡り アカデミック観光 :ジオパーク :民泊の薦め :5足の靴 :住民との語らい :天草のキリシタン史 :人と文化 :地域散策(時速4キロの地域巡り) ワークショップ 多様な資源の拾い上げ ○ 医療・観光・景観資源などの他の資源・・・・ • 空きやバンク・・・・・天草市 • 各種インストラクター • 有機農法・・・・・・クラインガルテン • ヨーガ、漢方療法 • あなたの宝の場所(ヒーリングポイント募集) ・・百選等の応募による地域住民の参画等 *地域づくりへの住民の積極参加を促す仕組 みづくり ワークショップ 福祉の島ならではの施策 ○障害を持つ人の観光やヒーリングへの誘い。 • 透析患者など通常観光や体験・ヒーリングな ど縁遠い人でも受け入れる体制 • 医療機関との提携により安心した観光や体 験・ヒーリングなどができる地域づくり • 食に制限がある人などの受入 ワークショップ 医療機関等の受け入れ態勢 • • • • • • 核となる医療機関の受け入れ態勢 どのような体制で受け皿を構築するか? 医療のクオリティをどこまで求めるか メンタル的(癒やし)な医療の側面をどのように補う か? 受付から健診等の流れをどのように特徴づけるか? 医療機関に働きかけ、その受け入れ態勢について議 論・研修し、その役割を自覚していただく。 ワークショップ 地域産業等との具体的な連携 ○ メディカルツアー(仮称)の入り口は、まず、宿泊 施設がベースとして設定される? ○ 次にその施設を核として医療等のルート展開を 検討する。 ○ 地域に散在する温泉施設や地域の人たちが参画 できる仕組みづくりも検討。 ○ 医療以外の「いやしのルートづくり」に当たっては、 地域の人達とともに自然環境等の魅力を出せる地 域をルート化する。 ワークショップ システムづくりー1 • システム化 • 多種多様な事業者や関係者をつなぐシステム 個々人が希望する医療観光メニューに、それぞれの地 域資源をどのように介在させるか? そのつなぎ方・・・・ ○システム論を駆使した、関係者への研修 そのシステムを効果的、有効的に・・・ ○コントロールタワーの問題 旅行商品としての、手配旅行形態か主催旅行形態か ワークショップ システムづくりー2 • メディカルツアーとして売り出した場合、料金設定や • • • 各関係機関とのつながりをだれが、どのようにして、 マネージングしていくか? 例えば、ホテルに宿泊し、翌日、人間ドックその翌日、 体験的ヒーリングのように企画した場合のマネージ ング エージェントを介在させる方法 又は、各関係者が責任をもって次のメニューに該当 する関係者に繋ぐ方法 ワークショップ システムづくりー3 • システム化には連携が不可欠 • 連携という文字は都合の良い言葉 • 連携を議論するとき、その連携者のそれぞれに 経済的リターンが生じる仕組みを講じる。 • 単なるボランティアでは長続きしない。 *各関係部署又は各担当者にあっては、この事業を 自分の部署にどのように利用できるかをしっかり考 えておくことが重要。 *そのことが結果的に連携につながる。 ワークショップ システムづくりー4 ビジターへの安心感を与えるための方策 対外的信頼感の醸成 ○対外的には市や町の介在が必要では・・・・ ○信頼されるエージェント ○参画事業者の方向性の共有 ○まずは、良いものを・感動されるものを・・・・ 利益は、副産物として・・・・・・・ ワークショップ ビジターに主体的に何を提供するか?・できるか? 2つのキーワードでは・・・・・? ○捨てる。 身体的不安を捨てさせること。 こころのなやみなどを吹っ切る・・・・ (非日常空間でないと捨てきれない・・・) ○拾う。 元気をもらったといえる。 生きる勇気をもらえた。 問題点 1 保健・医療を地域活性の柱におくという考え 方への理解。(ヘルスプロモーション的思考) 2 グローバルな施策展開であることをまず関 係者などに認識いただくことが大きな山。 3 中期(3~5年) 的視野に立っての施策であ り、住民主動体制に持ち込む困難性。 4 中核となる施設の選択(利益) (直ちに利益を産む事業でないため) 期待される効果 ○ 「質の良い交流人口」の増加が見込める。 ○ 地域の「なりわい」としての事業化が見込まれる。 ○ ベクトルを一つの目標に絞り込むことで、地域産 業の力が対外的に強化される。 ○住民の地域振興に関するモチベーションを高める 効果が期待できる。 ○ 本構想を実施することにより、天草の発信に活用 できる。 健康ルネッサンス愛ランド AMAKUSA構想 「住民が」 が資源、 「考え方」 が資源です。 一人、ひとりの 知恵を存分に出しあい オープン化思考で行きましょう。
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