高精細液晶モニター 購入の検討 医療法人社団新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 堀内純 大前利道 大前由美 沼本美由紀 目的 マンモグラフィー(以下MMG)は画質、コスト 的な障壁がフィルムレス化を遅らせる原因と なっている。当院もフィルムでの運用を行って いたが、とくに管理にかかる負担が大きくなり、 読影用高精細モニターの購入を検討すること となった。 背景~画像ネットワーク~ 濃度・密度分解能 解像度 とても高価! MMGだけがフィルム出力! 背景~検査件数の増加~ 検査件数増により扱うフィルムの量も増加!! 保管・管理が大変!! 高精細液晶モニター導入にあたり・・・・・ 性能 →フィルム読影に代替できるのか? コスト →コストパフォーマンスはよいか? 性能 日本医学放射線学会 「デジタル画像の取り扱いに関するガイドライン」より 1.JESRA X-0093でいう管理グレード1 を満たす5M(2048×2560)モニター 2.適切な画像処理(拡大・階調処理) ・・・・・デジタルハードコピーに代替可能である。 条件に合う5Mモニターを選定 コスト的な検討 当院の年間MMG受診者数より フィルムコストを算出しモニターのコストと比較。 (比較期間は5年間) モニター運用のコストと フィルム運用にかかるコスト フィルム運用~1391件2742枚で算定~ フィルム(単価¥226.3) ¥629、844/年 フィルム袋(単価¥14.7) ¥ 20、503/年 保管用倉庫賃料 ¥114、000/年 合計 ¥764、347/年 モニター運用 モニタ本体(1台) ¥1、150、000(ビデオカード含) 精度管理用キット ¥ 300、000 合計 ¥1、450、000 フィルム運用・・・・・ 5年で ¥3、821、735 モニター運用・・・・・導入年度の¥1、450、000のみ まとめ 高精細LCDモニターはフィルム読影に代替可 能である。 高精細LCDモニターはフィルム運用に比べ、 初導入コストが高い(約2倍)! モニタの耐用年数といわれている5年の期間 で考えると、モニター運用のコストはフィルム 運用に比べて4割程度である。 結語 高精細LCDモニターの導入は、当院の懸念 材料であったフィルム管理の作業にかかる労 力の軽減に大きな成果をもたらしている。 導入によってみえてきた課題として、読影者 の負担がある。表示方法、画像処理が容易 であるビューワーの導入を検討しなければな らない。
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