クラウドは

エンタープライズ・クラウド
日本アイ・ビー・エム株式会社
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IBM Corporation
8/3/05
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© 2009 IBM Corporation
米持 幸寿
 IBMソフトウェア事業
 テクノロジー・エバンジェリスト
 テクノロジー・カウンシル議長
 2007年SOA
 2008年Web 2.0
 2009年クラウド
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注
なにごともそうですが
新しいものが出てくると「すべてそれになる」と想像する人
がいますが、そんなことはめったにありません。
 新しい分野に利用できるようなり、適用範囲が広がる
 一部がそれに移行する
が一般的です。
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内容
 利用者という立場から見たクラウド
 パブリックとプライベート
 IBMの取り組み
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雲とは?
 たくさんの数が集まったもの
アンドロメダ
photo by Yonemochi
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雲:つかみどころがない的意味合い
電子雲(electron cloud)
量子力学(りょうしりきがく、独語:
Quantenmechanik、英語:Quantum
mechanics)は、電子、原子核などの間の微視
的現象を説明する物理学の理論である。電子
の運動などの粒子的解釈と波動的解釈、「粒
子の位置と運動量は同時に両方を正確に測
定することができない」とする不確定性理論や、
「導き出される結論は粒子状態の存在確率で
ある」とする確率解釈などを理論の柱とする。
それまでに確立していた決定論的な物理学と
は異質であるため、理論が提案された20世紀
初頭にはその解釈をめぐって大論争が展開さ
れた。
出展:WikiPedia
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利用者という立場から見たクラウド
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IT業界の変遷
メーカー
売って
あげます
SIベンダー
作って
あげます
新しい勢力
企業や政府機関
ネットベンチャー
企業ユーザー
システム部
Webシステム
企業ユーザー
インターネット
一般ユーザー
(主婦、
ビジネスピープル、
学生、子ども)
企業ユーザー
企業ユーザー
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用途ごとにいちいちハードウェアを用意しないという発想
ネット開発
ビジネス分析
EDI
新規ビジネス
業務改善
ネット開発
ビジネス分析
EDI
コンテンツ管理
データ管理
業務改善
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旧来のIT産業が提案しているのは、
企業がコンピューター所有する
コンピューターにクラウドの思想を
取り入れること
新規ビジネス
コンテンツ管理
データ管理
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対象者ごとのクラウド・サービス
 エンドユーザー
– クラウド・アプリケーションを利用(SaaS)
• 地図、メール、PDAアプリケーションなど
• データがクラウドにおいてあることが重要
 プログラマー
– クラウド・アプリケーション基盤(PaaS)
• Force.com
• Google App Engine
• Apache Hadoop
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 システム管理者・運用者
– クラウド・マシン(HaaS・IaaS・DaaS)
• Amazon EC2、S3
• IBM BlueCloud
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対象者ごとのクラウド・サービスが存在
使う
アプリケーション
利用者
メール
スプレッドシート
ワープロ
スプレッドシート
SCM
CRM
動かす
ミドルウェア
アプリケーション
開発者
Hadoop
動かす
WAS
Jazz
Zero
OS
Windows
Linux
システム所有者・運用者
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クラウド・サービスの分類
利用者
パブリック
プライベート
Google GMail、Maps
Docs、Android携帯
Citrix Xen Desktop
Apple MobileMe
Phone、Exchange互換
SalesForce
mySAP
IBM Bluehouse
その他、Web2.0サイト
開発者
Google App Engine
Force.com
Morph AppSpace
Heroku
運用者
AmazonS3、EC2
IBM BlueCloudアーキテク
IBMクラウド・コンピューティング・ チャー
VMWare vCloud
センター
EMC Atmos © 2009 IBM Corporation
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Project Zero
IBM Mashup Center
Windows Azure
SaaS(Software as a Service)
 特徴
– アプリケーション・システムがネットで動いている
– あとから登録して「使わせてもらう」
– 契約者(社)ごとに起動しない(マルチテナント)
ASPとの違い
動かしっぱなし
マルチテナント
Web 2.0、コンポーネント化
– 1クラウド=1バージョン
 SalesForce CRM
– CRMシステムをネットで公開
– IT設備を持たずにCRM業務が可能
– NHK「クローズアップ現代」でも
 LotusLive
– コラボレーション・ソフトウェアをネットで公開
– 社外ユーザーとのコラボレーションに便利
– Exchangeへ逃げるユーザーをつなぎとめる
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PaaS(Platform as a Service)
 特徴
– アプリケーション・ミドルウェアがネットで動いている
– アプリケーションをデプロイする か
– コードをネット上で書く
– 1クラウド=1ミドルウェアバージョン(または選択)
 Force.com
– SalesForceCRM のフロントエンド開発に利用
Force.com
– 画面エディター、特種言語などによりプログラミング
 Google App Engine
– Python、Javaなどに対応
– 基本無料
Google App Engine
 Windows Azure
– Windowsサーバーとクラウドをシームレスに統合
– アプリケーションはどちらにでもデプロイ可能
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Windows Azure
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IaaS(Infrastructure as a Service)
 特徴
– ネットに繋がったハードウェアリソースを切り売り
– インフラ(多くの場合OSから)をサービスとして提供する
– 仮想化(VM)環境を利用しているものが一般的
 Amazon EC2
– Amazonのクレジットカードを使って10分でOSを起動
• IAサーバーのみ
• Windows、Linux
• 各社(IBM含む)ミドルウェアも提供
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オフプレミスと低価格
H/W、S/Wの流通を破壊する考え方
 自社で所有せず、他から借りること
– ASP、ホスティング、ハウジング、リロケーティングなども同様
– 日本では クラウド=オフプレミス という誤解がある
 低価格
– 多くの場合、インターネットで提供されているクラウドが無料か低価
格
– 数の理論(一つのシステムに大量ユーザーを抱えるため)
– 余剰リソースの切り売り
• クラウド・サービスのために確保した特別リソースでない場合
– Amazon EC2→Amazonサイト、SCMインフラの余剰リソース
– Google App Engine→Googleサービスのためのインフラ
– 流通コストの大幅な削減
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クラウド・コンピューティングの共通の特徴
 すぐ使える「状態」で待機
– 使いたいと思ったら→次の日から=これは旧来
– 10分程度で使える
 セルフ・オーダリング
– サービス(機能・能力)の流通は自動化されている
 ネット経由で使う
– 「だれが管理してるか」は問題ではない
– オフプレミス(他人から借りる)だけが価値ではない
• その価値は「ASP」時代から提供されてきた
 多量のコンピューター
– 数の理論で低コスト
– 場合によっては安いコンピューターの集合体
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クラウドがもたらす4つの効果
 現場での設備投資が必要ない
– 新規立ち上げに効果(ベンチャーなど)
– 運用知識も極小化
 すぐ手にはいる環境
– セルフオーダー(自動デリバリー)
– インストール作業の削減
 すぐ返せる(リサイクル)
– 使い終わったらリリース
– スケールダウンが可能
 余剰リソースの共有(コスト削減)
– 集合効果に期待
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– 電力、空調などのエコ
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すぐ手に入る環境
作業決定から環境を準備して作業を開始できるまでの時間
調達
開始
日程調整
発注
現地工事
納品
OS
インストール
M/W
インストール
etc・・・・・
数日~長ければ数週間~数ヶ月
クラウドでは?
調達
開始
10分程度
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コンピューターリソースのネット流通
利用
開発・製造
流通
開発・製造
開発・製造
インストール
インストール
利用
設置
インストール
利用
設置
インストール
利用
設置
インストール
利用
設置
利用
クラウドでは?
開発・製造
設置
利用
設置
インストール
自動化
自動化
自動化
:
利用
利用
利用
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データはクラウドに置く
 手元のPCにソフトウェアをインストールしなくていい(こと
が増える)
– やりたいときにネットにアクセスすればソフトウェアが使
える。(ソフトウェアをインストールしない)
• メール、チャット
• ワープロ、表計算
 手元にデータを保存しない
– ハードウェアが壊れても大丈夫(ネットの先にある)
– ネット(キャリア)への依存性が増大
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システム屋からの視点
作る
アプリケーション
プログラム
Webアプリケーション
開発者
入れる
システム管理者
システム・イメージ
ユーザー
使う
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システム屋がクラウドにアクセス
システム・イメージ
クラウド
提供者
アプリケーション
プログラム
入れる
作る
使う
ユーザー
システム管理者
Webアプリケーション
開発者
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パブリックとプライベート
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パブリック・クラウドでは不安な要素
 セキュリティー
– 絶対に会社の壁の外へ持って行きたくない重要データ
– VPNなどでファイアウォールに穴を開けたくない
 柔軟性
– 特種なOSやミドルウェアが使いたい
– ビジネススケールのマシンが必要
– 社内ホストやストレージと密結合できない
 回復力
– 障害への対策は、他社任せにできない
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プライベート・クラウドで一気に解決
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プライベートとパブリッククラウドの棲み分け
特性
ガバナンス
カスタマイズ性
既存システムと
の親和性
セキュリティ
価格体系
エンタープライズ
プライベート・クラウド
 IT・データガバナンスのコント
ロールが可能
 企業内仕様に沿ったカスタマイ
ズ
 コモディティ化されていないIT領
域で企業の差別化
 社内の連携基盤が利用可能
 既存システムとの連携が容易
 企業内のセキュリティスタンダー
ド、ポリシーに合せてクラウドの
構築
 構築のための初期投資が必要
 大企業ではITガバナンスやセ
キュリティなどのバランスから初
期投資のメリットを判別
パブリック・クラウド
 IT・データガバナンスに対するリスクが存在
 プロバイダの基本仕様に合わせる必要
 大幅なカスタマイズが必要となるシステム
には不向き
 コモディティ化されたサービス向き
 社内外をまたがるデータのやり取りのため
に、連携方式は慎重に決定
 パフォーマンスやスループットの十分な見
極めが必要
 提供サービスのセキュリティ・スタンダード
準拠について、検討が必要
 ユーザー数、期間など利用量に応じた課金
 サービス購入への期間が短く、利用が容易
 大企業のケースでは割高になる傾向
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将来は、3つのデリバリーモデルが共存する
ITワークロードはお客様の適用領域に応じて、クラウドのデリバリー・モデルに、
徐々に移行していく
サービスの利用者
サービ
ス
企業
サービ
ス
サービ
ス
サービスの統合
サービスの統合
サービスの統合
従来型の
エンタープライズ IT
プライベート
クラウド
パブリック
クラウド
ハイブリッド・クラウド
(クラウド・モデルの使い分け)
適用例
 ミッション・クリティカル
 パッケージ・アプリケーション
 高いコンプライアンス
 テスト・開発環境
 ストレージ・クラウド
 従量型ストレージ
 SaaS
 Web ホスティング
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IBM自身のクラウド・コンピューティングの事例
セルフサービス・オンデマンド・ソリューション(RC2)
世界中の基礎研究所に従事する3000人の研究員を対象に
必要なITリソースをオンデマンドに提供。運用は全自動化
IBM Technology Adoption Program (TAP)
世界中で 8万人以上の社員が様々なイノベーションについて協業し
ている環境。27%のプロジェクトが製品やソリューションに成長
企業向ユーティリティー・コンピューティング・ソリューション
Computing
on Demand
インフラストラクチャーのキャパシティーをオンデマンドに提供
金融業界、製造業界を中心に活用されている
IBM インフォメーション・プロテクション・サービス
ユーザーデータのアーカイブやリストア処理等、データ保護に
関するサービスをWeb経由で提供するサービス
SNS, コラボレーション・クラウド・サービス 「LotusLive!」
IBM’s
Arsenal
Digital
Solutions
Bluehouse
企業・組織を越えた協業を支援するWebベースのサービス
現在無償パイロットプログラムを実施中 https://bluehouse.lotus.com
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IBM Research Computing Cloud (RC2)
世界中の基礎研究所に従事する3000人の研究員を対象に必要なITリソースを
オンデマンドに提供。運用は全自動化
 リサーチ部門のストラテジーを促進する目的で
設立
RC2
Self - Service
 リサーチ部門の計算機リソースに対して、
セルフサービス・オンデマンド・デリバリー・
ソリューションを提供
Portal
Business Process Workflow Application
 サービスデリバリーのライフサイクルにおいて
サポートは不要(Zero touch support)
–
–
–
–
–
注文の作成(リソース要求)
承認プロセス
E-mailによるお知らせ
自動プロビジョニング
モニタリング
Business Process
Workflow Management
Business Service Platform
Enterprise Service Bus
Virtualized Infrastructure
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IBM Technology Adoption Program (TAP)
世界中で 8万人以上の社員が様々なイノベーションについて協業している環境。
27%のプロジェクトが製品やソリューションとなりお客様へ提供されている。
ビジネス・ケース
年間の費用削減: $7.6M (87%)
新規開発
100%
$8.76M to $1.16M
ソフトウェア
コスト
新規開発
(新規ビジネス
開発能力)
戦略的な
資本回収期間; 32 days
変革のための
正味現在価値 (NPV): $18.2M
能力
ファシリ
ティーコスト
内部収益率 (IRR): 1155%
投資回収率 (ROI): 2673 %
Current
IT
Spend
人件費
(運用&保守)
移行費用
(一時費用)
ユーザーの利益
ソフトウェア
コスト
 セルフ・サーバープロビジョニング
 柔軟な低コストでのアクセス
ファシリティー
(88.9%)
ハードウェア
コスト
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人件費
( - 80.7%)
ハードウェアコスト
( - 88.7%)
年間運用費用
86.7%
 先行予約可能なスケジューリング
 ストレージの仮想化
 アセット利用率の最大化
Note: 3-Year Depreciation Period with 10% Discount Rate
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お客様にITサービスを提供する全世界のクラウド・センター
IBM Corporationは2000年にLinuxの推進をコミットし広範囲な活動を継続して
いる事を例にあげ、クラウド・コンピューティングについても同様に推進していく事
をコミットしています。
2008/03
活動中
お客様サイト
2008/06
予定
2008/06
2008/08
アイルランド
ダブリン
シアトル
サン・ノゼ
オランダ
アムステルダム
米国東海岸
2008/09
ブラジル
サンパウロ
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2008/09
南アフリカ
ヨハネスブルク
中国
北京
中東
韓国
ソウル
日本
中国
インド
無錫
バンガロア ベトナム
ハノイ
2008/06
2008/09
2008/09
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超スケールアウト技術
 小さなシステムを大量に集めたもの 数10万台~数百万台
 比較的安い(不安定な)ノード
 壊れたノードは自動的に切り離す
Google、facebookなどが
ベンダーから調達しない
 データは自動的にレプリケートされる
不安定な安いシステムで
 集合体全体は「協調」して安定
成功しているため、
ユーザー企業が注目している
Google : GFS / Hadoop : HDFS
キー・バリュー・ストア
MapReduce
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すぐ返せる、余剰リソースの共有
コスト効果
規模が必要
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IBMの考えるクラウドテクノロジー 3つの技術要素
クラウドは「仮想化」だけでなく「標準化」、「自動化」を進めていくことで“ユーザーの利便性”
“トータルコスト削減”を実現し高めていくことができます
システムを「作る」から「使う」の発想へ転換
IBM クラウド・コンピューティング
仮想化
+
物理リソースを仮想化
することで、管理を下
位レイヤー内に分離し
ます
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標準化
+
サーバー構築等のサ
ービスをメニュー化する
ことでユーザーの利便
性、IT部門の管理性
を向上させます
自動化
利便性
向上
=
サービス申請から提
供までを自動化し
てスピードアップし、
同時に省力化を図
ります
コスト
削減
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クラウド実現の要素の理解

クラウドサービス=待機状態で稼働させておき、使いたいとき即(10分程度
で)使える
→ 自動化が必要

「物理的な(たとえば棚に置いてある)マシンを準備する作業」を自動化する
のは困難
→ 仮想化された環境が適している

System z/i/p/x、新/旧など、混在環境では効率がわるい
→ 標準的に、同じ仕様のマシン群が適している
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IBMの取り組み
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© 2009 IBM Corporation
クラウド活用でこそ重要なオープン・スタンダード
 IAシステムにおける、VMイメージのポータビリティー
– OVF(Open Virtualization Format)
 多数のクラウドを統合管理
– Simple Cloud API
 クラウドに結合するビューの標準化
– Open Ajax
その他、XML、Webサービスなど幅広い分野で
クラウドを支える技術分野のオープン化にIBMは貢献しています
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エンタープライズ・クラウドのアーキテクチャー・モデル
サービス
要求者 & 運用者
エンドユーザー,
オペレーター
サービス提供者
クラウド・サービス
アプリケーション, プロセス, 情報サービス (SaaS)
標準化に基づくインターフェイス
サービス
開発 & ディプロメント
サービス計画
サービス
定義ツール
ソフトウェア・プラットフォーム・サービス (PaaS)
標準化に基づくインターフェイス
役割に応じ
たアクセス
インフラ・サービス (IaaS)
クラウド・プラットフォーム
サービス
カタログ
運用
コンソール
ビジネスサポートシステム
課金、ID管理、レポーティング、SLA管理など
サービス
公開ツール
サービス
フルフィルメント&
コンフィギュレーション
ツール
標準化に基づくインターフェイス
オペレーションサポートシステム
メータリング、モニタリング、プロビジョニング、セキュリティなど
サービスの
報告&分析
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© 2009 IBM Corporation
クラウド・コンピューティングのサービスとこれまでの発表の位置づけ
2009/1/1
クラウド・コンピューティング
事業推進発足
2009/2/25 Dynamic
Infrastructure発表
パブリック・クラウド
(provider - Internet)
everything as a service
2009/6/23
2009/6/16
SaaS: Software
as a service
Smart Business
PaaS: Software
Platforms as a service
クラウド・ポートフォリオ
IaaS: Infrastructure as a service
2009/7/14
IBM
CloudBurst
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2009/3/12
エンタープライズ・
プライベート・
クラウドサービス
2009/6/18
WebSphere
CloudBurst
2008/8/1
晴海クラウド・
コンピューティング・
センター開設
Rational Policy
Tester OnDemand
2009/1/19
2009/2/11
2009/6/18
Proventia
GV1000
2009/2/25
幕張CoD
センター開設
2008/8/21
インフォメーション
保護サービス
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日本における IBM クラウド・ソリューション・ポートフォリオ
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ネットで借りられるIBMのクラウドサービス
< Smart Business on the IBM Cloud >
 SaaS
– LotusLive !
• http://www.lotuslive.com/
– Rational Policy Tester OnDemand
• http://www.ibm.com/software/jp/rational/products/test/policytester/sa
as.html
 IaaS
– Amazon EC2 上の IBMミドルウェア
• http://www.ibm.com/developerworks/spaces/jp/cloud
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LotusLive
Stay Connected with E-mail
Save Time & Cut Travel Meet Online!
Build Your Business Network
Work with Remote Teams
Collaborate and Share Online
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IBM Rational Policy Tester 各 Edition の特徴
Quality Edition - Web サイトの品質をチェック、ビジネスチャンスを逃さない
– リンク切れ、アンカー切れ、スペルチェック、ローカルファイルへのリンク、各種属性指定の漏れ(TITLE, ALT,
DESCRIPTION など)、深いページ、遅いページ、高さ幅指定の無い要素など
Privacy Edition - 個人情報漏洩リスクの管理
– プライバシーポリシーの通知は行われているか、それは最新か、自社サイトからのリンク先は適切か、個人情
報収集はどのページで行われているか、無許可でユーザーのトラッキングを行っていないか、安全でない入力
フォームはないか、適切な暗号化がされているか など
– 法規制への準拠
• 個人情報保護法 (日本)、児童オンライン保護法(COPPA)、金融機関向けの顧客情報守秘に関する法律
(GLBA)、医療保険の携行と責任に関する法律 (HIPAA)、カリフォルニア州法 (AB 1950)
Accessibility Edition - 体の不自由な方にも Web から情報を適切に届けられるように
– スクリーン リーダー のサポート、マウスを使わないナビゲーションが可能か、
代替テキスがあるかなどを規定する法規制への準拠をチェック
– 業界標準、法規制への準拠を検証
• WCAG、Section 508 (U.S. 政府機関等)、UK DDA (UK)
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IBM Rational Policy Tester OnDemand の概要
Policy Tester の機能を SaaS として提供
 SaaS - Software as a Service
– IBMによるホスティング: H/W、S/W 資産不要
– IBMによるインストレーション: 導入が容易で、直ぐに結果が得られる
– IBMによる管理、運用: ジョブの構成/実行も委託可能、アップデート、バックアップ、
セキュリティの心配なし
 1000ページから、年間ベースの契約
– 複数モジュール割引有り
– 2年目以降割引有り
 ソリューションマネージメント時間
– 経験豊かな IBM Rational のスタッフによる安心のサービスを提供
• 1000 ページ1Edition の場合、初回セットアップに 14時間、その後 4時間/月
– 構成変更、問題の優先順位付け、トレーニングなどに利用可能
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契約ベースのIBMクラウドサービス
 DaaS
– インフォメーション保護サービス
• http://www.ibm.com/services/jp/index.wss/offerfamily/its/b1329960
 IBM Smart Business
– Smart Business Development & Test on the IBM Cloud
– IBM Smart Business Desktop on the IBM Cloud
 IaaS
– Computing on Demand Center ( CoD )
• http://www.ibm.com/itsolutions/jp/deepcomputing/DCCoD/
– IBM マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス
(Managed Cloud Computing Services(MCCS))
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IBM インフォメーション・プロテクション・サービス
お客様の大切なデータをIBMのセンターに自動的にバックアップ・保管するサービス
IBM センター
お客様のオフィス
サーバーおよび PC データ
広域ネットワーク (WAN) VPN
サービス・
プラットフォーム
お客様の課題
期待される効果
定期的にサーバーのバックアップをテープに取
るのが手間
エージェントSWによりIBMサイトに自動的
にバックアップを取得
被災を考えるとデータを遠隔地に保管したい
IBMのセンターに保管されるので、お客様
サイトに災害があっても安心
事業継続を考えるとPCの重要データも定期的
に保管したい
長期間ファイルを保持・管理するのが困難
バックアップのための初期投資と運用要員の
確保が難しい
設定した期間分のデータ保持が可能
お客様はバックアップのインフラの仕組み
や運用は全く意識する必要がない
柔軟な料金体系
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ご参考料金
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• 個別見積りにて提示:バックアップ対象容量に対する月額サービス料金 950円 / GB ~
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IBM Computing on Demand
インフラストラクチャーのCapacityをオンデマンドに提供するサービス
アメリカやヨーロッパでは金融や製造業を中心に広く利用されています
ピーク対応や一時的なプロジェクトでの需要があるお客様
データセンターの拡張が困難、運用したくないお客様
スペース、
電気容量
ワークロード
お客様環境
お客様
Overflow
CoD環境
Internet
Virtual Private Network (VPN) access
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予算が
限定
運用リスクを
削減したい
エンジニアの
確保が困難
IBM CoD Centers
Over 21,000 CPUs, 24 TB of storage
New York ,USA
6,100 CPU’s
Intel /AMD / Power
London, UK
6,900 CPU’s
Inter / AMD
Rochester, USA
8,192 CPU’s
Blue Gene / Power
Tokyo, Japan
Intel
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MCCS
IBM マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス
 メインフレーム、UnixおよびIAのすべてのプラットフォーム
 CPU処理能力(SPECint® rate2006*1 やMIPS)、メモリー(GB)、ディスク(GB)を
お客さまのご要求に合わせて提供する従量課金型サーバー・ホスティング・サービス
 動的に増減の変更が可能
 使用量に応じて課金
 ITIL®*2 に準拠した標準運用
メニューの3つのオプション
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構築するための製品やサービスも続々登場
< Smart Business Systems >
 Cloudburst シリーズ
– IBM Cloudburst
• TPM(Tivoli Provisionning Manager)
• TSAM(Tivoli Service Automation Manager)
– WebSphere CloudBurst Appliance
– WebSphere Application Server Hipervisor Edition
 IBM Smart Business
– ソフトの開発・テスト向け
• IBM Smart Business Test Cloud
– 仮想デスクトップ向け
• IBM Smart Business Desktop Cloud
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50
© 2009 IBM Corporation
IBM CloudBurst 製品概要
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迅速なクラウド環境提供を実現する”All-in-One”パッケージ
クラウド・サービス提供のための専用インフラストラクチャー
単一製品として提供・サポート
プライベート・クラウド環境立ち上げに必要なサーバー、ストレージ、
ネットワーク、ソフトウェア、導入サービスをパッケージ化
クイック・スタートサービス:
 お客様サイトでのIBM CloudBurstの導入・設定
 セルフサービス・ポータルの構成
 ユーザー、セキュリティ・ポリシーの設定
 基本機能検証
 仮想化サーバー、ネットワーク、ストレージリソースの  スキル・トランスファー
セットアップ、ディスカバリー
ソフトウェア構成:
ハードウェア構成:
 IBM CloudBurst サービス・マネージメント・パック
 IBM Tivoli Provisioning Manager v7.1
 IBM Tivoli Monitoring v6.2.1
 IBM Systems Director 6.1.1
 Active Energy Manager; IBM ToolsCenter 1.0;
IBM DS Storage Manager for DS4000 v10.36;
LSI SMI-S provider for DS3400
 VMware VirtualCenter 2.5 U4
 VMware ESXi 3.5 U4 hypervisor
 IBM System Cluster1350 42U エンタープライズ ラック
 IBM System x3650 M2 システム・マネージメント サーバー
 IBM BladeCenter HS22 クラウド・マネージメント ブレード
 IBM BladeCenter H シャーシー
(イーサーネット、FCスイッチ 二重化)
 IBM BladeCenter HS22 ブレード (サーバープール用 3枚)
 IBM System Storage DS3400 FC ストレージ
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WebSphere CloudBurst
オンデマンドで
最適なWebSphere環境を配布
処理状況を監視
カタログ
WASクラスタ環境
パターン
WAS HV
WAS HV
WAS IHS
WAS IHS
Customization/
Customization/
Connection
Connection
SLES
SLES
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
スクリプト
スクリプト
スクリプト
WebSphere CloudBurst Appliance
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プライベート・クラウド
Deployment
Manager
IBM HTTP
Server
WAS
Node
WAS
Node
ハイパーバイザ
ハードウェアの準備
ハイパーバイザの導入
WEB UI / コマンド / REST
仮想イメージ(アプリ
ケーション等含む)、
パターンの構成管理
運用担当者
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Smart Business Test Cloud
開発・テスト環境のライフサイクルにおけるお客様の負荷軽減、手作業によるミスなどの課題を解決します
企 画・検 討
企画検討
多数・多種な環
境要求
開発環境
手配
仕様決め/ 見積り
取得/ 社内稟議・発注
導入・構築
開発テスト
実施
手作業による
環境構築作業
テスト環境の
順番待ち
機能A
機能C
機能D
UT環境を準備
保守用
環境管理
本番開始
バージョン・OS・M/Wの
組合せ環境管理
リグレッション
環境の管理
機能A
機能B
テスト環境は作ってはつぶしのくりかえし
リソースに制限があり、どの環境を優先して
作るのか悩む・・・
必要な数だけの環境が作れない為にテスト
が遅れる
手作業で環境を作る為にミスが発生してる
保守環境は、問題発生時や改修時に必要
になるが維持しなくてはいけない・・・
維持管理
構築
機能A
機能B
機能A
機能B
機能C
機能C
機能D
システムテスト環境
OSのバージョン、MWの
バーション、アプリケーションの
バージョンが複雑・・
機能B
機能C
機能D
UAT環境
OSのバージョン
MWのバーション
アプリケーションのバー
ジョンが複雑・・・
機能D
機能E
機能F
機能F
機能F
メンテナンス環境
機能A xxxx環境
機能B xxx環境
機能C xxxx管理 ….
世代管理とリリース管理が必要
・・・
・・・
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各プロジェクトにおける
多大なワークロード
リソース管理のための
多大なコスト
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Smart Business Desktop Cloud を実現する VIA




(Virtual Infrastructure Access)
ベンダーの固有技術にとらわれずオープンな接続性を実現
VMware, Citrixなど現在の主流テクノロジーだけでなく、将来のテクノロジーにも対応
IBM System x / BladeCenterによる統合的なサーバー・プラットフォーム環境
アセスメントから運用まで、付加価値の高いソリューションをトータルで提供
お客様データセンター
会社
外出先
仮想
PC1
仮想
PC2
仮想
PC3
仮想化レイヤー
VMWare ESX Server
IBM BladeCenter
仮想
PC4
サーバー側でユーザー
データの集中管理
情報漏洩の防止
* VMWare での構築例
自宅
端末利用者の認証とアクセス制御
サーバー側にてセキュリティ対策の実施、集中管理が可能
サーバー利用者の認証とアクセス制御
フィルタリング/ウィルス対策
適切なセキュリティ設定のチェック
外部メディア利用制限
セキュリティパッチの適用
重要データの暗号化
お客様の課題
ユーザー環境に合うシンクライアントを一元的に構築したい
ユーザーのアクセスや端末管理、データ保管に不安がある
非効率なワークスタイルを改善し、生産性を向上させたい
災害時に柔軟に対応できるクライアント環境を構築したい
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導入後のメリット
ユーザーのシステム要件に応じた資源の最適化とユーザー
環境の標準化によるサポート業務の効率化
セキュリティーと耐障害性に優れたユーザー環境を提供
利用端末も含めて多様なアプリケーション利用が可能
情報漏えい防止、内部統制強化、災害時の対策強化
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Private Storage Cloud を実現するストレージ最適化・統合支援サービス
 複数ベンダー・ディスク環境の全体最適化が可能なIBMのストレージ仮想化方式
 全世界で2000社以上の導入実績と、仮想化装置市場における 50% 以上のシェア
 業務改革、IT施策、施設企画、設計、構築、運用までワンストップで実施
約27%
コスト削減
(*)
SAN
非活動的な業務プロセスの
データをより廉価なディスクへ
オンライン中にサーバー無停
止で移行
SAN
仮想化により複数の物理
ディスクを論理ボリュームに
統合し運用を簡素化
SAN Volume Controller (SVC)
TPMによるストレージ・サービス
の効率化・自動化
特定のディスク装置へ
のアクセス集中
Tivoli
Provisioning
Manager
HP
EMC
Hitachi
他社の既存ディスクも
SVC管理下で利用
お客様の課題
ディスク使用率のばらつきや特定ディスクへのアクセス集中
データの増大、ディスク装置の増大、によるコストの増加
データ移行やバックアップにかかわる運用管理コストの増加
異機種ディスク装置の乱立による運用管理コストの増加
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ディスク利用率
最大30%改善*
高速(高価)
低速(廉価)
高価・高速なディスクと
廉価・低速なディスクと
を組み合わせたILM管
理が可能
導入後のメリット
•価格帯の異なるディスクを装置を重要度に応じて使い分け
コスト・パフォーマンスの高いデータの最適配置を実現
•ディスク装置間の使用率の平準化により利用効率が向上
•サーバーを停止せずに、ディスク装置間データ移行が可能
•ディスク装置をまたがったバックアップが可能
•異機種ディスクの管理を一元化し、運用管理コストを削減
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付録
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リンク集
 Cloud Computing サイト
– http://www.ibm.com/jp/cloud
 IBMがクラウドがらみでご提供しているもの一覧
– http://www-06.ibm.com/ibm/jp/cloud/offering/
 developerWorks spaces - cloud computing 外向けサイト
– http://www.ibm.com/developerworks/spaces/jp/cloud
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まとめ
 クラウド・コンピューティングはテクノロジーではありません
– サーバー・コンピューターの形態
• 所有のしかた、運用のしかた、課金のしかたなど
– クラウド・コンピューティングを実現するテクノロジーはあ
る
 すべてがクラウド・コンピューターになるとは限りません
– 「クラウドにアクセスして作業する」以外のコンピューター
作業がなくなるわけではない
– ある比率のものが移行できる可能性はある
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