自主防災訓練について

平成20年度隊友会支部長等研修会
市の防災訓練について
自主防災組織の在るべき姿
平成21年3月15日
三重県隊友会相談役
名張市地域防災活動推進員
宮
下
健
膨大な被害規模
行政による公助だけでは対応は困難
自助
自らが自らを守る
共助
地域コミュニティ等の援助
産 助
企業の生残りと自助・共助支援
公助
行政による救助・支援
関東大震災における自主防災組織の活動
震災時に周囲を全て焼かれながら防火活動の結
果、かろうじて消失をのがれて焼け残ったのは、
浅草伝法院観音堂と神田和泉町・平河町の二箇所
阪神・淡路大震災における住民の防災活動
近隣住民等による救出
約8割
約2.7万人
警官・消防・自衛隊
約2割
約8千人
地域防災力
消防機関
常備消防
約16万人
消防長の所轄
の下、管内全域
で活動
自主的に自分
の地域の災害
に対応
消防団
約89万人
自主防災組織
約3,316万人
自主防災組織とは
1.
自主的な組織で公務員ではない
2.
自主的に活動を実施(市町村・消防に強制力はない)
3.
公権力はない(住民の避難については自主的な活動)
4.
動員力はあるが、活動範囲、能力は消防団に比し低い
①大規模災害時等に自分たちの地域の火災、救助に対応
②簡単な消火、救助活動に従事
③訓練・装備は初期対応
④地域のリーダーのもと活動
都道府県別自主防災組織率
平成19年4月1日現在 全国組織率 69.9%
100
98.3
83.5
94.9
91.3
78.1
95.6
73.3
56.1
47.5
37.5
27.8
20.3
10
6.6
県
沖
縄
県
佐
賀
県
島
根
県
兵
庫
府
大
阪
県
奈
良
県
三
重
県
岐
阜
県
愛
知
都
東
京
県
宮
城
県
森
青
北
海
道
1
~自主防災組織~
 発展の経緯
・1971 米ロスアンゼルス、サンフェルナンド地震
行政の救援活動への協力、町内会中心・・・・・日本
 災害時の自主防災組織の果たす役割
・大災害発生時の消火・救助活動
・地域のリスク情報、災害時の行政情報 ⇒ 各戸ま
で伝える役割も
自主防災組織の活動

平常時の活動
・防災知識の普及
・地域の危険地域の把握
・防災訓練の実施
・防災資器材の備蓄と整理・点検

災害時の活動
・災害情報の収集、住民への迅速な伝達
・出火防止と初期消火
・避難誘導
・被災住民の救出・救護
・給食・給水
自主防災活動の質的転換点

地域による取り組みの格差
・リーダー不在

自主防災組織の基盤となる地域コミュニティ
の復活の必要性
・地域の活力をもう一度蘇らせる(連帯感・・・)
コミュニティの維持、復活の切り口としての自主防災
活動の可能性
・昔ながらの町内会(年配者の支配に若者が関わりづらい)
・むしろコミュニティの復活の勢いづけに自主防災活動を利
用する
・地域の安全・安心活動(防火、防犯も視野に入れる)
自主防災組織の課題

結成動機と組織維持の困難さ
・住民の自発的動機 活動に対する住民の関心の低調さ
・人材の確保困難 ⇒ 組織の維持自体が危機的

町内会・自治会への依存体質
・役員の過剰負担、役割分担・情報伝達ルートの混乱

防災活動の相対的低調さ
自主防災組織の課題

情報入手・情報活動の限界
情報入手手段や入手した情報の真偽確認手段限定され、
流言防止、早期避難という面で大きな役割を期待されて
いながら、これを十分果たすことができない

他組織との接触の少なさ
活動方法や内容がマンネリ化、新鮮味に欠け、住民の参
加も低調

人的資源の問題
役員の高齢化、早期の役員交代 リーダー不足

物的資源の問題
資金不足、資器材の老朽化など
自主防災組織の課題
平常時の課題
・活動のマンネリ化
・活動計画の不備
・組織拠点
 発災時の課題
・情報伝達の限界
・初動体制や応急活動における限界
・災害時要援護者対策の難しさ

地域防災リーダーの資質
物事の優先順位を見極める能力(分析力)
 非常時の現場の状況を取り仕切る力

全体と部分を見て、状況に合った現場指揮ができる

他人に声をかけ、活動に参加させる力
相手に応じた説得力を発揮できる

消火、援助、避難誘導、安否確認などに関す
る知識や知恵がある
個人情報保護制度と災害時要援護者
三つの方法

関係機関共有方式
保有個人情報目的外利用・第3者提供可の例外規定活用
要援護者から同意なしで平常時から福祉関係部局と防災関係機関が個
人情報を共有

手上げ方式
要援護者登録制度

同意方式
要援護者本人に直接働き掛け、必要な情報を収集、アンケート
自主防災隊活動の活性化

地域自身(自主防災組織)による取り組み
・参加メンバーのモチベーションを高める着意
例:一定の目標(全員が救急救命講習受講等)設定
・教育、福祉等日常活動の延長線上の活動と位置づけ
例:日常的な教育、福祉、環境美化、青少年健全育成、お祭等各種の
地域社会活動をイザというときに防災モードに転換
・他の組織との連携
例:婦人防火クラブ、幼少年防火クラブ、日赤奉仕団、マンション管理人、
警備業者等との連鎖活動
自主防災隊活動の活性化

学校教育による取り組み
・学校・家庭・地域の連携による取り組み
例:地域の防災訓練に学校生徒が参加
・防災まちづくり学習
例:防災マップづくり
・防災訓練の実施
例:学校を会場として年1回、1泊2日の避難所体験学習(ライフライン停
止)
・学校における自主防災組織の設置
例:先生のメンバーによる組織づくり、高校生の活用など
企業における自主防災組織






企業自身の安全管理の徹底
企業の本来業務による地域防災活動への貢献
事業所単位の防災対策の実施
事業所単位の自主防災組織の設立
非常時における地域への協力、社員の地域防災活
動への参加推進
自主防災活動への資機材提供協力
⇒
産
助
行政の取り組み

自治体自らの危機管理意識の変革・向上

防災会議の活性化

行政の地域に対する働き掛け
自主防災組織×学校教育×行政×専門家等×企業
=日本の防災力のさらなる向上
各地域でのご活躍に期待
終