音と映像の変化パターン の調和がもたらす効果 岩宮 眞一郎 音と映像の調和 構造的調和 :視聴覚アクセントの同期 意味的調和 :視聴覚の印象の類似 +変化パターンの調和 :視聴覚の変化パターン間の調和 (成立する条件?) 映像の切り替えパターン と効果音の調和 6 調和している→ 5 上昇 4 3 2 1 0 下降 ↑映像の変化方向↓ 各種の切り替えパターン 緑→青 上昇 音高の変化パターン 下降 上昇 調和感→ 5 4 下降 3 切り替えパターンと効果音の調和 上昇と拡大、下降と縮小 →変化パターンの調和 ドップラー効果イリュージョンの連想 ○ドップラー効果:音を発生する物体が近づ いてくるとき周波数が上昇(ただし一定) ○ところが,近接する物体から高さが上昇す る様子が感じられる 上昇 調和感→ 5 4 下降 3 切り替えパターンと効果音の調和 上昇と右方向、下降と左方向 →変化パターンの調和 エネルギーレベルの連想 ○音高の上昇→エネルギーレベルの上昇 ○右方向の運動→エネルギーレベルの上昇 (ボリュームなど) 斜め方向の切り替えパターン 音高の 上昇パターン 下降パターン 斜め方向=垂直方向+水平方向 平均調和度 1.5 1 0.5 0 -0.5 -1 斜め方向の切り替えパターンに対しては, 垂直方向の変化と調和する音高パターン が調和する 回転する切り替わり映像と音に対する調和感 上下左右からの切り替え 上昇,下降,上下,下上の音高変化 切り替わり 開始位置 垂直方向変化の一致(特に前半) 低← 調和感の評定値 →高 5 4.5 4 上 右 下 左 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 回転による切り替えパターン 垂直方向の変化と調和する 音高パターンが調和する 上昇 下降 上下 音 下上 回転する運動の映像について, 映像と音との周期のずれによる影響について 上下方向の一致を基礎に 6 低← 調和感 →高 5 4 時計回り 3 反時計回 り 2 1 0 1.2 1.15 1.1 1.05 1.025 1 0.975 0.95 0.9 0.85 音先行← 音(映像との周期の比) →音後行 映像と音高の上下方向の同期した一致 多少音高の変化が遅れても影響少 0.8 ← 面 白 い → 面 白 く な い 0.5 0.0 起点 -0.5 0.5 1 1.5 2 笑いの起点からの遅れ時間(秒)→ 「オチ」としての音楽の挿入位置と面白さの関係 少し「間」があった方が面白い 映像作品における 視聴覚コミュニケーション • 視聴覚の処理レベルに応じた相互作用 感覚の感受性の変化、共鳴現象、協合 • 音と映像の調和 構造的調和 意味的調和 変化パターンの一致
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