校内研修会 問題行動への対応 ~ インシデント・プロセス 事例研究法を活用して ~ ウォーミングアップ 「頑張っている私」 ① 班の一人が、最近頑張っている、努力していることを 30秒で発表する。 聞く人は一生懸命に聞く。 ② 30秒後に「言葉を返してください」と進行者が声をか けるので、発表した次の人から時計回りに「~頑張って ますね」と、一人15秒以内で言葉を返す。 ③ 45秒後に、進行者が「ハイみんなで」と声をかける ので、全員で手をたたきながら、発表者に「頑張って る、頑張ってる」と声をかける。 * 一人が終了したら、2人目が①~③を行い、3人目、 4人目と同様に進める。 * 「ハイ」の後の練習を行いましょう。 1 研修のねらい (1)事例に関し、情報収集をすることによ り児童理解を深め、具体的な指導援助策 を考える力を養う。 (2)インシデント・プロセス事例研究法に ついて、演習を通して体験的に理解する。 ※ インシデント=簡単な事例 2 事例研究の意義 組織で その子どもを正しく理解し、具体的な指導援助 策を考えること 児童のために ◆正しい理解と適切な かかわり 教師自身のために ◆資質、能力の向上 教師集団のために ◆連携を図り、組織とし て機能 3 インシデント・プロセス事例研究法について (1) 特徴 多角的・多面的な情報収集を行い ※ 事例は一部分の内容を示すだけにとどめる ※ これまでの指導経過は記載しない 児童理解を深めながら 具体的な指導援助策を考える 3 インシデント・プロセス事例研究法について (2) 事例提示 ※ 10行程度で記載する。 内容は以下の通り。 ① 問題行動に関すること ② 保護者・家庭環境に関すること ③ 生育歴・健康状態に関すること ④ 学校生活・友人関係に関すること ⑤ 能力・性格特性に関すること ⑥ 本人の言葉・気持ちに関すること * これまでの指導経過は記載しない 3 インシデント・プロセス事例研究法について (3) 進め方 1 事例提示と情報収集 (20分) 2 個 人 研 究 (10分) 3 グ ル - プ 研究 (20分) 4 全 体 研 究 (15分) ①概要把握 ②質問内容を考え、事例提 供者に質問し、記録する ①問題点 ②関わりの方向性、具体策 →付箋紙に書き込む ①自分の考え発表 ②方向性、具体策を協議 →優先順位(緊急性) ①各班の協議結果発表 ②質疑応答、協議 ③事例提供者から 3 インシデント・プロセス事例研究法について (4) 準備物 ◇ 事 例 ◇ 進め方資料 ◇ 記録用紙 ◇ 付箋紙 ◆ グル-プ人数分の色 ◆ 情報収集用 をそれぞれ6枚 ◆ 個人研究用 ・ 問題点3枚 ◆ グル-プ研究用(A3) ・ 具体策3枚 ◇ マ-カ-ペン ◆ グル-プ分 3 インシデント・プロセス事例研究法について (5) 留意点 ① 事例提供者を支える姿勢を持つ ② 他の事例の話を持ち出さない ③ 秘密の保持に十分注意する →事例や資料の回収して適切に処分する 4 インシデント・プロセス 事例研究法での演習 1 事例提示と情報収集 2 個 人 研 究 (10分) 3 グ ル - プ 研究 (20分) 4 全 体 研 究 (15分) (20分) ① 事例を読み、概要を把握 する ② 質問内容を考え、情報収 集用記録用紙(記録用紙1)に 記入する (5分) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 問題行動 保護者、家庭環境 生育暦、健康状況 学校生活、友人関係 能力、性格特性 本人の言葉や気持ち ③ 事例提供者に質問する (10分) →他者の質問に対する答えも記録 ◇質問の仕方、○受け方 (10分) 一問一答形式で、参加者が順番に質問する ◇ 簡潔に、具体的に質問する ◇ 同じ質問を繰り返さない ◇ 時間の許す限り、何回でも質問する * 関連した質問も取り入れる * どんな指導援助をしたかは問わない ○ 事例提供者は、質問されたことだけに答える ○ わからないことは「わからない」と答える ※ 他者の質問も記録して、共通の情報とする 1 事例提示と情報収集 (20分) 2 個 人 研 3 グ ル - プ 研究 (20分) 4 全 体 研 究 (15分) 究 (10分) ① 問題点(3項目)を考え、それ ぞれ付箋紙に記入し、個人研究 用記録用紙(記録用紙2)に、対象 別に貼り付ける ② ①に対応する指導援助の具 体策を付箋紙に書き込み、用紙 に添付する (①と②で7分) ◎事例提供者の立場で、問題点や具体策を考える 個人研究用記録用紙 問題点 具体策 1 事例提示と情報収集 (20分) 2 個 人 研 究 (10分) ※ 進行(時間も)・全体発表者 各1名を決める ① グループ研究用記録用紙 (記録用紙3)に付箋紙を貼り ながら、問題点と具体策を発 表する (一人1分半) ② グループとして取り上げる 3つを検討する (10分) ・優先順位(緊急性)を考慮 3 グ ル - プ 研 究 4 全 体 研 究 (15分) (20分) ・取り組みやすいもの ・効果が期待できるもの グループ研究用 記録用紙(A3版) ① 進行役(時間も)、全 体発表者役を決める 同じ内容のものは同 じ位置に置き、簡単 に補足する 重要な内容 にマークする ② 付箋紙を貼りながら、 問題点と具体策を発表 する (一人1分半) ③ 優先順位を考慮して、 グループとして取り上げ るかかわりを3つに絞り 検討する (10分) ・取り組みやすいか、効果が期待できるか を考え、いつどこで・誰が・どんなことを指 導援助するか、具体的に練り上げる。 1 事例提示と情報収集 (20分) 2 個 人 研 3 グ ル - プ 研究 (20分) 体 ※同じ意見は簡潔に 究 (10分) 4 全 ① 全体発表者が、各班で 検討した問題点と具体策 を発表する 研 ② 各班の発表に対して、 質疑応答・協議(優先策を 考える)を行う (5分) ③ 事例提供者は、これま での指導経過と決意を述 べる (2分) 究 (15分) 5 まとめ インシデント・プロセス事例研究法は、 多角的・多面的な( 情報収集 )を行い、児童理解を深 めながら、具体的な( 指導援助策 )を考えることが特徴 である。 指導援助策は、他の教員と( 連携 )して対応すること 考えたり、優先順位を付けたりすることが大切である。 「事例研究」を終了します ※ 事例と情報収集用紙を回収します。グループごと に回収して提出ください ※ 全体協議で使用したA3判用紙は、事例提供者に お渡しください。(グループの進行役の方)
© Copyright 2024 ExpyDoc