- SlideBoom

イエスの黙示録
大阪キリストの教会
デボーショナル
イエスによる終末の預言




マタイ24:1-31
マルコ13:1-27
ルカ24:5-28
これらは全て弟子達が神殿の素晴らしさを誉めた際
にこれが破壊されることをイエスが預言したもの
 神殿はローマ軍により70ADに破壊され、預言は実現
した
 世の終わりでなく神殿の終わりの預言
世の終わり
 マタイ24:3 「あなたの来られる時や世の終わり」
 あなたの来られる時:ある時代や国に対する裁き
–
–
–
–
イザヤ66:15(バビロニアによる裁きを通した救い)
ミカ1:1-4(アッシリアによる裁き)
マラキ3:1-5(イエスを受け入れないユダヤへの裁き)
ユダ14(キリストを受け入れないものへの裁き)
 世の終わり: of the close of the age
– 世界の終わりではなく、ある時代の終わり
– 神殿の破壊:モーセの律法と神殿の儀式を通じた神と人間
の関係(旧約時代)の終わり
マタイ24:4~7
 4-5:偽キリストの出現
– 使徒5:36-37
– ギスカラのヨハネ、エレアザル、シモン、メナヘム
– 他、荒野に宗教セクト、偽預言者などが出現
 6-7:戦争と戦乱のうわさ
– 66ADよりユダヤで多くの戦争、戦乱が起こった
 7:飢饉、地震、疫病
– 30AD-70ADまでにユダヤに多くの飢饉があった
– ユダヤ周辺地域で1C後半に多くの地震とその結果疫病が
あった
– ルカ21:11 1年間彗星が見える、過越の夜に1時間神殿が
明るくなるなど、異常な天体現象が数多く観測された(ヨセフ
ス「ユダヤ戦記」)
マタイ24:8~13
 クリスチャン達は迫害を受け、憎まれる
– 新約に明らか
 ステパノ、ヤコブの殉教
 ヘブライ10:32-39、Iペテロ4:4、黙示録6:9
– 家族間の対立、憎しみ(マルコ13:12、ルカ21:16)
 ローマとの戦争を求める若者と、平和を求める長老、クリスチャンが
対立、家族関係よりも主義主張でグループが分かれ、家族関係は
捨てられた
 ローマ軍すら、ユダヤ人の関係の荒廃にショックを受けた
– 偽預言者
 ガラテヤ1:6(ユダヤ主義者)、IIテモテ4:3(Apostacyの預言)、ユダ
4(教会の中の不敬虔な人たち)
マタイ24:14
 福音が全ての国に述べ伝えられ、終わりが来る
– 終わり:世界の終わりでなく、時代の終末
 イエス:マタイ12:32(this age, the age to come)、13:39(hearvest
is the end of the age)、24:3(the age)、28:20(to the very end of
the age)
 パウロ:Iコリ2:8(None of the ruler of the age)、IIコリ4:4(The god
of this age)
 エゼキエル7 (ユダヤ王国と第1神殿に対する裁き)
– 全ての国に福音が伝えられる
 コロサイ1:23 当時の世界(ローマ帝国)全てに福音が述べ伝えられ
た
 世界:ローマ帝国 ルカ2:1(全世界に住民登録)、使徒11:28(全世
界に飢饉が)
マタイ25:15-16
 「預言者ダニエルによって言われた荒らす、憎
むべきもの」
– ダニエル:175BC-164BCにセレウコス朝シリアの
アンティオコスIVエピファネスによる強制的なユダ
ヤのギリシャ化:マカベヤ戦争による独立
– 神殿でゼウスに豚の生贄が捧げられた
– 反対した多くのユダヤ人は殺された
 神殿内の神に対する反逆の存在を差すものと
思われる
荒す、憎むべきもの
 可能な解釈(憎むべきもの)
– 反対するユダヤ人を殺した偽キリスト達がローマ軍抵抗の
砦として神殿を占拠
– エルサレムを攻略、神殿を破壊した将軍ティトス(後ローマ
皇帝)が至聖所を見ること
– ローマ兵をティトスも制御できず、神殿の聖器が奪われるこ
と
 荒す
– ダニエルはメシアの受難の後の荒廃を預言
– ユダヤと神殿が神に見捨てられ、破壊されることを示唆
マタイ24:17-21
 「ユダヤにいる人は山へ逃げよ」
– エルサレム:最盛期で2万人のクリスチャン
– 70ADの神殿崩壊前、68AD頃には避難?
– エルサレムは山に囲まれている
 「かつて、またこれからも無いような苦難」
– 60万人のユダヤ人
– 飢饉による人食い
– ヨセフス、タキテウスなどに記録
 屋上にいるものは下に下りるな
– 町の南地区では屋根伝いに、町の門に出られた
マタイ24:22-26
 「時を縮められる」
– 66ADにシリア総督セスティウスがアグリッパIIと共
同で反乱を鎮めるために軍隊を派遣したが引き返
した
 偽預言者
– 「見よ、砂漠に」 クムラン文章を残したクムラン教
団もセクトの一つである可能性
– 砂漠の山に篭り、ユダヤのローマよりの政治的開
放を伺うセクトがクリスチャンも含めユダヤ人を募っ
ていた
マタイ24:27-28
 ルカ21:24 エルサレムが占領され、ユダヤ人が祖国
を失い、他国に離散する(ディアスポラ)
 「主の来臨が稲妻のように来る」:エルサレムが他国
の軍隊による破壊されることであることを旧約の連想
される イザヤ10:5(アッシリアが神の裁きを代行)
 「死体のあるところにはげたかも集まるものだ」:ロー
マ軍によるエルサレムの包囲
 ティトスのローマ軍によるエルサレム包囲は主の来臨
そのものの徴として山へ逃げたクリスチャンには明ら
かであったと思われる
マタイ24:29-31
 イエスの来臨の預言
– マタイ24:29~31
– マルコ13:24~26
– ルカ21:25~28
 雲に乗って主が来る(神による裁きと救い)
–
–
–
–
–
–
申命記33:26(一般的な預言)
ダニエル7:13(メシアが神の前に雲に乗って進み出る)
ナホム1:3(アッシリアへの裁きとユダヤの救い)
マタイ26:64(キリストの神の権威を持った裁きのため来臨)
使徒1:9、11(キリストが天に上げられ、また同じようにやってくる)
黙示録1:7(主の来臨の預言)
参考:ローマ皇帝








初代 アウグストス(BC27 - AD14)
2代 ティベリウス(14 - 37)
シーザー家系関係者
3代 カリギュラ
(37 - 41)
4代
クラウディウス (41 - 54)
5代 ネロ
(54 - 68)
ガルバ(68 - 69)、オト(69)、ウィテリウス(69)
6代 ヴェスパシアヌス(69 - 79)
7代 ティトゥス(79 – 81)
フラビウス家系
 8代
ドミティアヌス(81 – 96)
神殿の破壊
 ユダヤ戦争 66~73AD
 当初ヴェスパシアヌスにより率いられたローマ軍は、
ヴェスパシアヌスが皇帝となるためローマに帰った後、
同行していた息子のティトスに率いれ、エルサレムを
包囲
 70ADにエルサレムを攻略し、破壊した
 神殿の破壊により、ユダヤ教の生贄の儀式も廃止、
聖書に基づいたユダヤ教の救いは根拠を失っている
 73ADにマサダ要塞が破壊され、ユダヤは壊滅、要塞
に篭城した多数のユダヤ人が自決して戦争は終結し
た(マタイ24:21)
四方から選ばれたものを集める
 エウセビウス
– 3C後半の史上初のキリスト教会史家
– マタイ24の黙示は全て66AD-70ADのユダヤで実現と言明
– ヨセフス(ユダヤ人歴史家、ユダヤ戦争の生き残り)等の記
録を参照
 エウセビウスによると、エルサレムの教会はヨルダン
のペレアにあるペラという都市に移ったという
 ペレアはアグリッパ王(パウロが弁明したヘロデ・アグ
リッパII王)が統治、ユダヤ、ガラリアのユダヤ人で平
和を求める人たちに避難場所となった
ヘロデ大王死後の3分割統治
ヘロデアルケラオ統治
ヘロデアンティパス統治
ヘロデフィリッポス統治
サロメI(大王の妹)統治
デカポリス
シリア(ローマ直轄領)
ペレア
エルサレム
ガリラヤ・ユダヤの支配推移
ユダヤ・サマリア・イドムヤ
イツリア・トラコニア
ガリラヤ・ペレア
BC37-AD4 全てヘロデ大王が統治
AD4-6 アルケラオ
AD6-34 フィリップス
AD6-39 アンティパス
AD6-41 ローマ総督領
AD34-37 ローマ直轄領
~AD44 全てヘロデ・アグリッパI王が統治
ローマ総督領
AD53- アグリッパII王
一部アグリッパII王領
ヘロデ家系