STF B.L.C. #4 third Vertical Test Summary Period : 2007/01/31~02/01 Contents : ▪ Q0-Eacc Curve @ 2K&4K ▪ Q0&Eacc Time Profile @ 2K&4K ▪ Summary of RF Conditioning ▪ Eacc (on axis) per Cell ▪ Summary of All Results for 4 Cavities ▪ About the Signal from the Sensors ▪ Heating Spot Search @ 2K ▪ X-ray Emission Search @ 2K ▪ Temp. Mapping & X-ray Mapping ▪ Summary 2007/02/16 Kirk Q0-Eacc Curve @ 2K for this measurement π mode only ! 20.2MV/m 便宜上こう呼ぶことにする 今回の測定でも去年の12/7~8の測定で起こったanother excitationが観測された。 線量計で測定されている放射線量はそれほど多くなかったが、 電子プローブで激しい信号が検出された。これは4Kの測定中も検出されていた。 途中からcouplingを強めていったところ8π/9は励起されにくくなり、 coupler positionが360のところでは全く観測されなくなった(要するに反射の条件を変えている)。 ここでの最大フィールドが20.2MV/mで、この時#1セルの右側に前回同様発熱が観測された。 また、7π/9測定中に真空リークに気づいたため測定を終了し、翌日から加温に入った。 今回の状況 今回のパスバンドの励起の仕方は、これまでと以下の点で異なっていた。 ①Build-upが速く、10秒程度でπモードと同程度になってしまう ②Matchingがとれた状態だと12MV/mというそれほど高くないフィールドから起こる ③放射線量はさほど多いというわけではない(高感度線量計で10µSv/h以下) この内、②に関してはcouplingを強めることで対処した。 ③については、PINダイオード出力ともconsistentであった。 ①についてはデジカメで撮った動画がありますが御覧になりますか? Q0-Eacc Curve @ 2K for all Pass-bands 20.2MV/m 22.9MV/m 22.8MV/m 7π/9測定中に真空リークに気づいたため測定を終了した。 したがって、これまでのようにセル毎のフィールド分布を求めることができなかった。 Q0-Eacc Curve @ 2K&4K for all measurements π mode only ! 7.0MV/m 17.1MV/m 6.8MV/m 20.2MV/m 14.1MV/m 7.5MV/m 7.0MV/m 16.3MV/m 17.1MV/m 今回の測定で4Kでも2Kでも共にフィールドが上がった。 空洞の外側表面の見た目は#1や#2空洞に比べるときれいであった(変色していない)。 Q0&Eacc time profile @ 4K 電子プローブからの信号@4K 4K測定中に電子プローブから激しい信号が検出された。 これほど多くの量が観測されたのは初めてのことである。 しかし、最終的に検出されなくなった。 また、4Kでの最大到達フィールドはこれまでよりも増加した。 空洞の外側表面の見た目は#1や#2空洞に比べると、 変色しておらずきれいであった。 Q0&Eacc time profile @ 2K π π 8π/9 休憩中 7π/9 7π/9モードの測定の最後でself-pulseの時に 真空リークに気づいたため、急遽測定を終了し 一晩放っておいて真空圧力の変化を見てみたが、 10-6Paでサチったため、翌日から加温に入った。 昇温後は10-5Pa辺りで落ち着いた。 9セルの一連の縦測定で真空リークが起こったのは 今回が事実上初めてである。 以前、#3空洞の2回目の測定後、昇温中にリークが 起こったことがあった。 #3空洞の場合、リーク箇所はカプラ周辺であった。 この時もanother excitationが起こり、 カプラの位置を結構変えながら測定していた。 Summary of RF Conditioning date Temp. [K] Total time [h:m] 1/31 4 0:25 2/1 2 2:53 π mode only [h:m] Max. Eacc [MV/m] 7.5 1:44 1:44 (π mode only) @2K 20.2 Eacc (on axis) per Cell 7π/9モード測定中に真空リークに気づいたため測定を終了した。 cell π 8π/9 7π/9 1&9 20.2 22.9 22.8 2&8 20.2 20.4 12.1 3&7 20.2 15.1 4.6 4&6 20.2 8.5 17.6 5 20.2 0. 24.4 6π/9 5π/9 4π/9 3π/9 unit : [MV/m] 3つのモードいずれにも#1セルの右側で発熱が観測された。 前回の測定でもここに発熱が見つかっていたため、 大きなcontaminationが存在しているらしい。 (少なくとも20µm程度のEPでは取り除けないぐらいのサイズ) #4空洞のEacc (on axis) per cellの変遷 1回目 2回目 3回目 cell π 8π/9 7π/9 6π/9 5π/9 4π/9 3π/9 1&9 17.1 23.1 19.3 17.0 13.3 7.5 6.5 2&8 17.1 20.6 10.2 0. 9.0 9.8 12.9 3&7 17.1 15.2 3.9 17.0 15.7 2.8 6.5 4&6 17.1 8.5 14.9 17.0 2.7 10.9 6.5 5 17.1 0. 20.6 0. 16.9 0. 12.9 cell π 8π/9 7π/9 6π/9 5π/9 4π/9 3π/9 1&9 17.1 21.1 17.4 21.5 14.6 20.6 12.8 2&8 17.1 19.0 9.2 0. 9.9 27.0 25.6 3&7 17.1 14.1 3.5 21.5 17.2 7.6 12.8 4&6 17.1 7.9 13.4 21.5 2.9 29.8 12.8 5 17.1 0. 18.6 0. 18.6 0. 25.6 cell π 8π/9 7π/9 6π/9 5π/9 4π/9 3π/9 1&9 20.2 22.9 22.8 2&8 20.2 20.4 12.1 3&7 20.2 15.1 4.6 4&6 20.2 8.5 17.6 5 20.2 0. 24.4 unit : [MV/m] 今回の測定は7π/9モード以下を測定していないためセル毎のフィールドが増加しているかどうかは判然としないが、 発熱箇所が前回に比べて減っていることとπモードでのフィールドが増加していることからセル毎のフィールドも増加していたものと思われる。 4空洞のBest Q0-E Curve(πモード) 今回の測定で#4空洞のフィールドが上がったため、最良のQ0 v.s. Eカーブを更新した。 4空洞の全結果(πモード) 全測定に対するセル毎のフィールド分布 4空洞のフィールド分布(πモード) 4台の総和 測定回数:4回 全測定回数:13 HOMカプラでの発熱が観測された 測定回数:4回 HPRのみ 測定回数:2回 測定回数:3回 #1と#2空洞の最初の測定ではHOMカプラでの発熱があり、 それが原因でリミットされていたため区別して考える必要がある。 また、#2空洞の1回目と2回目の測定の間では単にHPRのみを 行っただけでEPは行っていないことも附記しておく。 4空洞のフィールド分布(πモード) HOMカプラでの発熱でリミットされた#1と#2空洞の 1回目の測定を除いた残りの11回の測定結果の 平均値と標準偏差を求めてみた。 それによると、 平均値=19.6[MV/m] 標準偏差=1.7[MV/m] のようである。 フィッティングの中心は18.9[MV/m]である。 データが少数統計のため(binningもありますが)、 フィールド分布のピークがガウシアンフィットによる ピークと必ずしも一致しないことに注意してください。 センサーからのデータ カーボン抵抗もPINダイオードもチャンネル数は前回から変わっていない。 空洞への取り付け箇所も同じである。 HOMカプラには4つ使用している。 今回の測定では断線は無かった。 しかし、昇温後#1セルの正面右の抵抗が外れていた(ここはアルミテープで留めている)。 カーボン抵抗でノイズを受けているチャンネルは前回と同じ場所(ケーブル)であった。 ただし、今回もそれほどひどい影響は受けていない。 温度測定のsampling timeは前回同様0.1secである。 PINダイオードの方は0.2secである(前回と同じ)。 PINダイオードでノイズがひどいチャンネルは、前回同様#4セルの右側であった。 また、死んでいるチャンネルも同様にビーム軸上の一つと#1セルの正面であった。 ここはPINダイオードを交換したにも関わらず信号が見えないため、 途中の配線に問題があるものと思われる。 センサーの信号の有意性について 今回のcriterionも前回と同様である。 • クエンチと同期がとれているか? (温度データ) • フィールドが増加するにつれて信号も増加しているか? (X線データ) • PINダイオード出力はペデスタルの幅は小さくなったが、現時点で はビーム軸上にあるPINダイオードからも同時にX線が検出されて いるかを判断基準とする。 (X線データ) • ペデスタルがノイズの影響を受けていないか?(共通) 具体的には、ノイズの影響を受けている6個のカーボン抵抗からのデータは 信頼性に欠けるものとみなす。 (HOM#1付け根、#1セル正面、#9セル右と左、ヘリウム温度#2と#3) PINダイオードについては#4セルの右側だけがノイズの影響を大きく受けていた ため今回も除外した。 観測されたセンサーの信号 • 温度データ – 7π/9、8π/9、πモードのいずれにもCell #1の右側で発熱が観測された。 前回の測定でも同じ場所でフィールドに依存した発熱が観測されていた。 – #1セル以外の場所からは発熱は検出されていない。 • X線データ – πモードの途中からX線が激しく出てきたが、その後プロセスが進んだようで 次第に減少していった。 – 強いX線は軸上でしか検出されず、セルからの信号は相対的に弱い。 しかし、セルの下側の方が上側に比べてやや強いX線を検出していた。 • 電子プローブ – 4Kの測定中から激しく出ていた。 – 2Kのπモード測定中も初めは激しく出ていたが、次第にプロセスされていった。 Heating at Cell #1 ① π 正面(unreliable) π 8π/9 7π/9 3つのモードいずれにも発熱が 観測されている。 フィールドは、10dBの補正を 入れていないため、self-pulseの辺りは 不正確です。 右 奥 左 正面右 3ページ後 次ページ Heating at Cell #1 ② π フィールドとの相関 (unreliable) RFが落ちた後で発熱が最大になっている。 次ページ Heating at Cell #1 ③ π (unreliable) 1.8sec RFが落ちた後で発熱が最大になっている様子がわかる。 Heating at Cell #1 ④ 8π/9 7π/9 前回と今回の発熱箇所の比較 去年の12/7~8に行われた測定時の発熱箇所と今回の発熱箇所を比較してみる。 π 4π/9 8π/9 3π/9 7π/9 5π/9 π π π 8π/9 7π/9 6π/9 前回の測定中も#1セルの右側に大きな発熱が見つかっていたが、今回も同様であった。 再研磨(20µm)でも取り切れないほど大きなcontaminationがあるものと思われる。 前回よりも今回の方の温度差が大きいのはエンドセルのフィールドが上がったためと思われる。 X-ray Emission on Beam Axis ① π 上のビーム軸上 (A.P.D.) π 8π/9 7π/9 2回目にπモードで上げていく途中に 放射線量が急激に低下した。 これはanother excitationが起こって 放射線が減少したのではなく、実際に プロセシングが進んで減少したものと 思われる。 というのは、couplingを強めて3回目に 上げていった時にはさらに減少していた からである。 下のビーム軸上 (PIN D.) 下のビーム軸上 (PIN D.) 次ページ X-ray Emission on Beam Axis ② ここで10dBを入れている π フィールドとの相関 上のビーム軸上 (A.P.D.) 下のビーム軸上 (PIN D.) 下のビーム軸上 (PIN D.) 次ページ X-ray Emission on Beam Axis ③ π 上のビーム軸上 (A.P.D.) 下のビーム軸上 (PIN D.) 下のビーム軸上 (PIN D.) クエンチが起こる度に放射線量が減少していく様子がわかる。 X-ray Emission on Cell ビーム軸上に比べてセルからの信号は小さいが、セル間で比較すると下側の方が上よりも大きめであった。 しかし、2回目のπモードの途中で急激に減少しており、以後はほとんど検出されなくなった。 π π 8π/9 7π/9 温度のマッピング(7π/9~πモード) 外れていた 今回はセルからX線があまり検出されなかったため X線のマッピングは割愛します。 左 正面 奥 正面右 右 Summary of sensor data • 7π/9~πモード測定時に#1セルの右側に発熱が見られた。 ここは前回の測定時にも広範囲に亘って発熱があった所で、20µmのEP後でも相変わらず 観測されていることから相当大きなサイズのcontaminationがあるものと思われる。 • #1セルの右以外からは発熱は観測されていない。 • 2回目のπモード測定時の途中から放射線量が急激に下がった。 この傾向は線量計による測定値でもPINダイオードのデータでも見えている。 • 軸上に比べてセルからの放射線量は非常に少なかった。 #1セルを除くと内部は意外にクリーンなのか? Summary • #4空洞の3回目の縦測定の最大加速電場は、20.2[MV/m]でリミットした。 フィールドが上がったためベストQ0-Eカーブを更新した。これで4台共に20MV/mに到達した。 • 最初のπモード測定中に低いフィールドからanother excitationが観測された。 今回のbuild-upは他の空洞に比べると速く、10秒程度でπモードとトントンになってしまうため、 止む無くcouplingを強めて測定することにした。 • 7π/9~πモード時に#1セルの右側に発熱が見られた。 前回の測定と同じ場所であり、contaminationが取り除けていないようである。 • 7π/9測定中に真空リークに気づいて、測定を中断し加温に入った。 真空リークが起こったのは今回が事実上初めてである。
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