2013年度 業務改善コンテスト 「定期試験全科目座席指定による 不正行為防止の取り組みについて」 教学部 高輪教学課 大岡 新平、柴崎 拓也、東 やよい 定期試験とは ・定期試験は、授業終了後、引き続いて1~2週間の期間で 行われます。原則として、平常授業と同様の曜日・時限で 行われますが、試験開始1週間前に「定期試験時間割表」 によって掲示発表されます。 ・ 春、秋学期の終わりにあたる7月と1月に実施。 ・ 試験時間60分、試験開始20分以降の入室を認めない。 ・ 2012年春学期より授業回数が15回となり、16週目に 試験を実施。 (「授業要覧」より一部抜粋 ) 不正行為の処罰について ・定期試験の場合は、当該試験期間中の全ての試験科目 を無効としその定期試験についての追試験は行わない。 ・特に悪質な不正行為を行った者については、この細則に よる処置の他、東海大学学則38条に基づき懲戒を行う。 ・成績処置の決定内容については、当該学生及び保証人に 通知するとともに、掲示により公表するものとする。 (「試験における不正行為等の取扱いに関する細則」より一部抜粋 ) 高輪校舎の定期試験規模について 過去6年の定期試験の実績 年度 春学期試験科目数 秋学期試験科目数 2008年 22 50 2009年 71 71 2010年 120 107 2011年 震災の影響で実施せず 118 2012年 73 73 2013年 62 - キャンパスデータ 学科数:1学部4学科 学生数:1,443名(2013年10月1日現在) 教室数:23教室(一般講義室) 実施に至るまでの背景 ・学生からのカンニング疑惑のクレーム ・学内の秩序を守り、学生満足度の向上を目指す ・高輪校舎の規模で取り組める防止策とは? ・学生に正しい情報を理解させ正しい努力を! ・教務委員会で審議、教授会にて承認。学内の合意を得る。 ・2012年度春学期より定期試験全科目座席指定開始。 学生がこんな事言っていました・・。 試験で合格点を取るために必要なこと! 良い視力!! 良い友達!! ・・覗き込む視力? 良い座席!! ・・監視が行き届き にくい座席? ・・答案を見せてく れるお友達? 間違った考え方を捨て、合理的に取り組んで試験に臨んでもらいたい。 良い座席の確保を阻止!! 高輪教学課の取り組みについて 学生のニーズ 平等に試験に臨める環境整備 3 ① 全科目座席指定表の作成 つ の 取 ② オリジナルポスターによる啓蒙 り 組 み ③ 職員による教室巡回、試験監督補助 ① 座席指定表について 試験日・時限 試験人数 教室番号 ↑履修者名簿の学生証番号順に座席指定 登録番号 科目名 担当教員名 ① 座席指定表の作成時期について ①定期試験実施調査を教員へ配付 春学期:6月 秋学期:11月 頃 ②定期試験実施科目の確定 ③各科目の履修者名簿ダウンロード ④専用エクセルシートにて作成 作業期間 約1ヶ月 ⑤履修者名簿と座席表の読み合わせ ⑥拡大印刷機にて拡大(A4→A0) 定期試験1週間前 ⑦試験本部にて教員へ配布 試験当日 ① 座席指定表の作成手順 定期試験実施 科目確定! 定期試験へ 華麗なる4点セット ①出欠確認表 ②座席表 ③マグネット ④赤ペン 座席作成用Excel 通称:座席地獄 読み合わせ 二代目拡大くん ② オリジナルポスターの作成 従来の掲示(通年) オリジナルポスター ③ 職員による教室巡回、監督補助 教学課員で試験教室前に配置(廊下) ・20分以上遅刻者(入室不可)に適切な対応ができる ・学生へ取り締まられているという雰囲気作り 試験監督補助 ・試験人数75名以上の教室は必ず職員が試験 監督の補助につく 職員が巡回・監督補助を行うことで経費削減 失敗事例と今後の課題 ★過去の失敗例 ・学生証番号が重複した ・教室のレイアウトが違った →施設貸出しの禁止、朝の教室巡回 ★今後の課題 作業の効率化 マニュアル 作成 学生証番号順 入替え・工夫 まとめ 座席指定表作業ポリシー 座席指定表の作成作業での残業0! 定期試験期間前に全ての作業完了! 2008年情報通信学部開講以来、不正行為0件! さらにこんな効果も・・ ★成績訂正件数の減少・・・学生証番号順で答案回収が可能! ★中間試験でも座席指定・・中間試験実施及び作成依頼増加! 教員の満足度も向上! ご清聴ありがとうございました。
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