環境研究グループワーク: グループ2 地球温暖化 111221 香村 和宏 101156 121256 朽葉 卓哉 121386 121555 玉置紗和子 101070 平塚 三紗 小池 善 111448 高橋まゆ子 121500 園山亜里紗 121530 高田 真利 小田 健太 121561 田邉 将理 発表の目的 私たちの一番身近なところでできる地球温暖化対策と、その効果を明確にする。 自動車 Ⅰ 自家用車のCO2排出量 ◇前提 IPCC第4次評価報告書を元に環境省作成資料によると、 ◆気候システムの温暖化には疑う余地がない ◆20世紀半ば以降の世界平均気温の上昇は、その大部分が、人間活動による温室効果ガスの 増加によってもたらされた可能性が非常に高い。(very likely=90%以上) ◆温室効果ガスの内訳の約3/4を占めるのが二酸化炭素である。 ★運輸部門におけるCO2排出量 (年間 2億4900万t‐CO2)は日本 の総排出量の約二割を占めている そのうち約半分 =日本の総排出量の約一割 を普段使用される乗用車が占める。 ※温暖化懐疑説もあるが、ここではIPCCの主張に沿って話を進める。 出所 国土交通省 電力 Ⅱ ハイブリッド車と普通車のCO2排出量の比較 ハイブリッド車は普通車と比較すると生産 業においてCO2排出量は増加するが、走 行時には40%の削減につながる。 全体的に30%削減できるという。 日本の家庭の二酸化炭素排出量の4割以上を占めているのが、電力消費によって 間接的に発電所(主に火力発電所)から排出されているものである。 家庭からの二酸化炭素排出量 水道, 2.8% 石炭等, 0.0% 2,500 一般廃棄物, 3.5% 家庭における消費電力量ウエイトの比較 灯油, 9.7% LPG, 5.1% 都市ガス, 7.9% ガソリン, 27.2% 一人あたりCO2排出量 約2,170 [kgCO2/人] (2007年度) 熱, 0.0% 電力, 42.3% 家庭からの CO2 排出量( kg-CO2/ 人) 軽油, 1.4% 2,000 1,500 Ⅲ エコドライブ 1,000 エコドライブ…環境に配慮した自家用車使用 500 右図の10のすすめの実行により、CO2排出量を10% 以上削減可能と見込まれている。 ※ 家庭からのCO2排出量は、インベントリの家庭部門、運輸(旅客)部門の自家用乗 用車(家計寄与分)、廃棄物(一般廃棄物)処理からの排出量、および水道からの排 出 量を足し合わせたものである。 ※※ 一般廃棄物は非バイオマス起源(プラスチック等)の焼却によるCO2及び棄物処 理 0 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 資料出所 左)GIO:温室効果ガスインベントリオフィス 日本の温室効果ガス排出量データ 右)資源エネルギー庁 平成16年度電力需給の概要(平成15年度推定実績) 出所 エコドライブ普及連絡会 1 Ⅳ 身近な対策 CO2排出量の比較-1人を1km運ぶのに排出されるCO2 ☆節電とCO2排出量削減の関係 東京電力エコーライン インタビュー 質問:節電したらCO2は減るのでしょうか? ⇒節電によって絶対に減るわけではない。 電力のピークを基準値として発電しているのですぐに減らせるわけではない。 『節電を大多数の人が行い、電力消費量のピークが減少していけば、発電量が抑えられ、CO2の排出量を抑 えることができるかもしれない。』 ①車の利用を減らす工夫 •できるだけ歩くか自転車や公共交通を使う (右図参照) •相乗り (車を利用する場合) ②エコドライブ ③買い替えるときに、低燃費技術を導入して いる車(事情が許せば小型で軽量の車)を選 ぶことで、CO2の大幅削減が可能 (Ⅱ参照) (交通エコロジー・モビリティ財団等資料参照) よって 一時的な節電では意味がない。大多数の人がやらなければ効果がでない ≒大多数の人が持続的にやれば効果が出る! ☆家庭での消費電力内のCO2排出量の内訳(上のグラフより) 1位 2位 2位 4位 エアコン(25.2%) 照明(16.1%) 冷蔵庫 テレビ(9.9%) ※大型orプラズマだと増 →エアコン、照明、テレビ の無駄遣いを減らすのも効果的 電力 自動車 大多数の人が長期的に実践する ことでCO2削減に繋がる可能性 利用を減らす、エコドライブの実践 などがCO2削減に直結 まとめ 私たちの一番身近なところでできる効果的な温暖化対策 →家庭からのCO2排出量で約70%を占める電力・自動車に関すること →自動車に関する対策は即座に効果あり しかし、更なる排出量削減には節電を大多数の人が行っていくことが不可欠 ☆効果的な省エネランキング(九州電力HPより) 1位 電気カーペット*設定温度は低めに 年間で電気185.97kWhの省エネ CO2削減量 72.0kg 約3,780円の節約 3畳用で、設定温度を「強」から「中」にした場合(1日5時間使用) 例えば効果的な省エネランキングの上位5つを実践すると約200kg/年の削減 ※GIOによると、家庭からの一人あたりCO2排出量は 2170kg/年 → 約9%の節電 (約11000円/年の節約に相当) <ポイント> 節約して生じた余剰の有効活用 2位 電気ポット*長時間使用しないときはプラグを抜く 年間で電気107.45kWhの省エネ CO2削減量 41.6kg 約2,190円の節約 ポットに満タンの水2.2Lを入れ沸騰させ、1.2Lを使用後、6時間保温状態にした場合と、 プラグを抜いて保温しないで再沸騰させて使用した場合の比較 3位 電気カーペット*広さに合った大きさを 年間で電気89.91kWhの省エネ CO2削減量 34.8kg 約1,830円の節約 3畳用のカーペットと2畳用のカーペットとの比較(室温20℃の時、設定温度が「中」 の状態で1日5時間使用) 4位 照明*電球形蛍光ランプに取り替える 年間で電気84.00kWhの省エネ CO2削減量 32.5kg 約1,710円の節約 54Wの白熱電球から12Wの電球形蛍光ランプに交換した場合 5位 テレビを見ないときは消す―プラズマ(32インチ)の場合 年間で電気74.57kWhの省エネ CO2削減量 28.9kg 約1,520円の節約 1日1時間見る時間を減らした場合 上の例でいえば、浮いた11000円を省エネ家電やハイブリッドカーを買うのに使う (節約した分でさらにCO2を排出するのでは本末転倒) →多くの人がこのようにしていけば電力消費量のピークが減少し、 CO2排出量を大きく削減できる可能性 Reference GIO:温室効果ガスインベントリオフィス 日本の温室効果ガス排出量データ 環境省 http://www.env.go.jp/ 九州電力 http://www.kyuden.co.jp/ 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/ 資源エネルギー庁 http://www.enecho.meti.go.jp/ 東京都 交通量対策課 http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/jidousya/kotsuryo-taisaku/index.html 独立行政法人 国立環境研究所 地球環境研究センター http://www-cger.nies.go.jp/index-j.html 日経トレンディネット http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20090304/1024309/ 2
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