非配偶者間生殖補療助医療 代理母 AID Artificial Insemination by Donor ドナーの精子を妻に注入し、 人工授精させる方法。 フランスでは長い間,男子の 不妊は恥ずべきこととされて おり,その現象さえ否定され ていた。匿名と秘密の保障 が守られることから,この方 法はそうした事情にも対応し うるものといえる。 我が国では,1948年の初の 実施以来10,000人がこの方 法により誕生したとされ,現 在も年間平均1,608組前後 の夫婦が実施し、164人の 子が出生しているとされてい る。 夫の精子(あるいは夫婦の胚)を第三者に人工授精し て出産させる方法。フランスでは倫理的(人の身分の 処分不能の原理および人体の処分不能の原理)に問 題があるとして,法律で禁止されている。我が国では まだ立法での規律ができていないが,日本産婦人科 学会の会告で禁じられている。 配偶者間生殖補助医療 凍結精子による死後の生殖補助医療。フランスにおいては,1994年,法律で「生殖補 助医療は男女が生存,合意していること」が義務付けられたので実質,禁止されてい る。我が国には,法の規律が追いついていないが,夫の死後に生まれた子の死後認 知が請求される事件があり,現在,最高裁に上告中。 (通常の体外受精) AIH Artificial Insemination by Husband 夫の精子を受精しやすくして妻に注入し、 人工授精させるもの。我が国でも一般 的な医療として行われており,年間で 17,400人が誕生している。 フランスでは,規制はあるものの,年間 出生数77万の内1%がこの技術による とされている。
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