日本学術振興会ワシントン研究連絡センター NAFSA、留学生募集に関する新傾向理解のための研究を実施(5 月 31 日) 米国大学では、海外留学生の勧誘や、入学前の留学生に対する英語指導にお いて、「パスウェイプロバイダー(pathway provider)」と呼ばれる第 3 者機 関を利用することが多くなっており、このパスウェイプロバイダーの利用が大 学内の関係者にどのような影響を及ぼすかを見極め、留学生受け入れのための 戦略を再検討する必要が出てきている。このため、NAFSA 国際教育者協会 (NAFSA: Association of International Educators)は、留学生の入学傾向に 関する理解を深めるための研究「米国におけるパスウェイパートナーシップの 状況(The Landscape of Pathway Partnerships in the United States)」を新 たに立ち上げたことを 5 月 31 日に発表した。 まず、同研究の第 1 フェーズでは、パスウェイプロバイダー8 組織と提携す る高等教育機関 45 校に関し公開データの分析を行っており、この結果、パス ウェイプロバイダーと協力する大学は、大学全国ランキング上位に入らないも のが半分以上であることが分かったという。つまり、留学生の多くが大学ラン キングを元に留学先の大学を決めることから、これらの大学では大学ランキン グを気にしない留学生を募集する目的で、パスウェイプロバイダーを使ってい ることが推測されたという。次の調査フェーズでは、進路パートナーシップの 意思決定過程の複雑性・多様性の検証が予定されている。なお、本研究第 1 フェーズの最終報告書は、2016 年秋に発表される予定である。 NAFSA: Association of International Educators, NAFSA Launches New Research on Pathway Partnerships in the United States http://www.nafsa.org/About_Us/About_NAFSA/Press/NAFSA_Launches_N ew_Research_on_Pathway_Partnerships_in_the_United_States/
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