ホヤ - 宮城県

6月のオススメ食材は
です!
ホヤは海のパイナップルとも言われ、生産量・消費量ともに宮城県
が一位です。独特の香りは好き嫌いが分かれますが、根強いファンも
多い個性派食材です。塩味、酸味、苦味、甘味、旨味と五つの味を併
せ持つ唯一の食べ物とも言われています。夏はホヤが旨味と栄養分を
たっぷりと蓄える時期。ぜひご賞味ください!
幼生(2mm程度)
ホヤは植物のような
姿をしていますが、
れっきとした動物。そ
れも、人間などの脊椎
動物に非常に近い仲間
です。成体は動物とは
思えない形ですが、幼
生はオタマジャクシに
似た姿で、尾を振って
泳ぐことができます。
ホヤの産卵期は12月~1月。ふ化した幼生は固着
できる場所を求めて泳ぎ出します。それを山ブドウ
の蔓で作ったロープに固着させ、養殖する方法が編
み出されたのが明治時代のことでした。
現在ではカキ殻を使った付着器で採苗し、延縄式
の施設で育てるのが一般的です。出荷まで3~4
年、海の中でじっくりと育てられます。
県別ホヤ生産量(平成26年)
北海道,
青森, 55
989
宮城,
4,069 (t)
岩手,
231
ホヤが生産されているのは北海道から
東北にかけての限られた地域で、特に宮
城県産のものが全体の7~8割を占めて
います。ホヤはまさに、宮城県のローカ
ルグルメと言える存在なのです。
鮮度が落ちると急激に味が落ちるた
め、あまり他地域に広まることのなかっ
たホヤですが、近年では輸送技術の発展
により、首都圏などにも美味しさをア
ピールする機会が増えてきました。
ホヤには鉄分が多く含まれ、また疲労
回復の効果があるタウリンやグリコーゲ
ンなどもたっぷりと含まれています。夏
が旬だけあって、夏バテ防止にぴったり
の食材です。
刺身の他、蒸しホヤ、串焼き、潮汁、
天ぷら、炊き込みご飯、キムチなど、意
外に調理の幅が広いのも魅力です。