6/25(土) 29th サタデープログラムニュース 数学する身体 第3部 講師 森田 講座番号 25 番(14:00〜16:00) 真生さん(独立研究者) 1985 年、東京都生まれ。2010 年に東京大学理学部数学科 を卒業後、独立。現在は京都に拠点を構え、在野で研究 活動を続ける傍ら、全国各地で「数学の演奏会」や「大 人のための数学講座」など、ライブ活動を行っており、 名古屋では 2010 年より演奏会や講座をしている。2015 年 10 月にデビュー作『数学する身体』(新潮社)を、2016 年 2 月には森田編の『数学する人生(文 その他:岡潔)』 を刊行。数学をベースに「人として生きるとはどういう ことか?」の問いに対し研究と活動を続ける,この、い かなる意味にも回収され得ない人物の見事な話術と魅力 にファンが増え続けている。 はじめに 今回、講演していただく森田真生さんは独立研究者として活動しており、全国 各地で数学の講演会をされています。聞き慣れない「独立研究者」という言葉や、 苦手である人が多い「数学」という文字が並んでいますが、いったいどのような 人なのでしょうか。 数学の道に入るきっかけ 森田さんは、小さい頃からバスケットボールをしていたので、体を動かす事で 自らの世界観を作っていました。しかし、学校では体はあまり動かしません。で すから、このような事をして何かが本当に分かるのだろうかと疑問に思ってきた のです。 例えば、学校ではこの自然界は「素粒子」で出来ていると習います。しかし、 森田さんはその概念自体を納得することは出来ず、学問に対して違和感を覚える ようになりました。 そして、素直な実感からはじめて学問をしようとおもい、大学には総合的に人 間とは何か、生きるとはどういう事かという事を追求するために、文系で進学し ました。 ところが、大学に入ってみると自分のやりたい学問がどこにあるのかわかりま せんでした。そんな途方に暮れている時、数学者の岡潔の『日本のこころ』とい う本に出会ったのです。 岡潔は数学者なのですが、その本は「人の中心は情緒である」という言葉から 始まっていて、森田さんはその言葉に引き込まれていきました。読んでいくうち に森田さんは自分が昔、思っていた学問に対する違和感に岡潔が答えてくれてい るような気持ちになり、岡潔が見ていた世界と同じものが見たいと思いました。 これが、森田さんが数学科へ進み、今の道に進む事になったきっかけです。 数学する身体 現在、森田さんは平日には数学の研究をして、 土日には全国各地に飛び回り数学に関する講 演会をされています。昨年には自身初となる 本『数学する身体』を出版され、岡潔の著書 や言葉をまとめ直した本『数学する人生』を 出版されました。 森田さんは、このように講演会、ライブ、本を通じて自身の研究した内容を他 の人と共有し、「数学とはどのような行為なのか」「数学と身体の関係はなにか」 などといった研究を日々続けていらっしゃいます。森田さんによって、数学でも 哲学でもない新たな学問が生み出される日もそう遠くはないでしょう。 さいごに 今回、森田さんには受験数学とは違った角度から数学の魅力について語ってい ただきます。この講座によって、皆様の数学に関する価値観が 180 度かわるでし ょう。皆様の当日のご参加をお待ちしています。 この講座は 14:00〜16:00 の2時間の講座です 執筆者 H2I 南 光太郎
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