『医務室通信2016.7』を掲載しました。

心とからだのサポートセンター
医務室通信
2016年7月
NO・28
医務室では障害学生支援室も兼務しています
夏季休暇中に海外に渡航されるみなさまへ
海外では、日本にはない病気や珍しい病気もあります。健康で安全に過ごせるよう自
分の身体は自分で守ることを基本に健康管理には充分ご注意ください。
旅行者下痢症
健康上のトラブルを防ぐには飲食物について注意がカギ!!
石鹸で手を洗う、うがいの励行は基本です
◆生水、氷、屋台の物は食べない。
◆アイスクリーム、生ジュース、生野菜は食べない、飲まない。
◆ミネラルウォーターを飲むようにする。
麻薬にかかわるトラブルに注意!
海外で麻薬に関わるようなことがあれば、特に深刻な問題を招きます。ちょっとした好
奇心、軽率な行動、注意不足で自分の人生を台無しにしてしまいます。
自分の意思とは関係なく麻薬取引に巻き込まれるような事件もあります。興味本位でわ
けもわからない物を購入しない。おかしいなと思う人にはきっぱりとNO!と言いまし
ょう。
ほとんどの国で麻薬犯罪は、重罪であり、死刑、無期懲役といった厳しい罰則で取り締
まっています。
動物や蚊から感染する病気
狂犬病、デング熱、ジカ熱などがあります。
出発前には、必ず現地で流行している病気や安全情報等を確認し、対策をしましょう。
むし歯の原因となる細菌はミュータンス菌で、口の中の常在菌です。細菌は糖分を食
べて「酸」を生み出します。歯のエナメル質のすきまから、その酸がしみこみ歯の中を
溶かしていきます。むし歯は歯の内部からの崩壊なのです。
唾液のパワー
私たちが食事をするたびに、細菌が酸を出し
歯の中が溶けていきます。これが「隠れむし歯」といわれ
る初期むし歯です。でも大丈夫!強い味方がいます。それ
は唾液です。カルシウムが溶け出した隠れむし歯に唾液が
カルシウムを供給して歯を修復してくれます。
(再石灰化)
唾液はむし歯の修復のために有効です。食後にシュガーレ
スガムをかむと、唾液がたくさん出て、口の中の酸性状態
を早く中和してくれます。
効果的な歯磨きをしよう!歯磨きのタイミング
★夜寝る前(最重要)
就寝中は、唾液の分泌が減少しています。唾液には細菌の増殖を抑える働きがあります
ので、就寝中は菌が繁殖しやすい口内環境になってしまいます。
★朝起きた時
寝ている間に増殖した細菌が最も蓄積されているタイミングです。朝起きたら、まず歯
磨きをして細菌を落としてしまいましょう。歯磨き前に朝食をとると、増殖した細菌も
併せて体内に取り込んでしまうので健康上あまりよくありません。
朝食後にまとめてしたいところですが、面倒がらずに朝食前に歯を磨きましょう。
★歯磨きは食後30分~1時間後に
それは、食事をすると口内のPHが酸性に傾きます。アルカリ性の表面が酸によりもろ
い状態になっているため、この状態で歯磨きをすると歯を削ってしまいます。唾液には
酸を中和する作用があるため、食後30分~1時間後くらいになると歯を磨いても大丈
夫な状態に整います。
さらに、溶けだした歯の表面再活性化の作用もあるので、食後すぐは口をすすいで食べ
かすを流す程度にし、30分~1時間の間は唾液の力にまかせましょう。
★歯周病
中高年が歯を失う大きな原因である「歯周病」は、口の中の細菌によって、歯を支える
組織が破壊されていく病気です。たいていは若いうちにかかり、気づかないままに進行
していきます。毎日の歯磨きと定期的なメンテナンスで歯石をとるなどして、歯を守り
ましょう。
歯磨きのポイント
① 歯ブラシは、鉛筆を持つと同じ持ち方をして、力を入れ過ぎないように毛先が当た
っているか、常に意識しながら磨く。
② 軽い力で小刻みにブラシを10~20回ずつ動かす。
③ プラークの溜まりやすいところを重点的に磨く。
(奥歯、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯並びがデコボコしたところ)
④ 磨く順番を決めておく。順番を決めておくことで、磨き残しがなくなる。
⑤ 1日1回は時間をかけて磨く。
(歯をしっかり磨くには、10分以上必要といわれています)
食中毒に気をつけましょう
食中毒三原則
食中毒菌を
付けない
増やさない
やっつける
食中毒予防の6つのポイント
ポイント1
食品の購入
消費期限などの表示をチェック
ポイント2
保存
帰ったらすぐ冷蔵庫へ!冷蔵庫の食品は7割程度
ポイント3
下準備
手を洗う、タオル・ふきんは清潔に
ポイント4
調理
加熱は十分に 台所は清潔に
ポイント5
食事
長時間室温に放置しない、清潔な食器を使う
ポイント6
残った食品
時間が経ち過ぎたり、ちょっとでも怪しいと思ったら、思
い切って捨てる