[文書 7 J 頼 母 子 講 関 係 文 書 目録 請求記号・ 文書 7 目 次 解 題 . •••••••••••. 一 ....35 A 徳島県名西郡石井町・・・・・ 田 ・ ・ ・ ・ ・・3 7 . . . . . . . 3 7 B 栃木県足利郡大前村一 . . . . . .. 3 7 C 埼玉県児玉郡河内村… .. 3 5 頼母子講関係文書解題 〔旧蔵者] 未詳 〔文書数] 67点 (55冊・ 12通) 年購入 [本館収蔵] 昭和 40 [文書の伝来]本文書は三ケ所の旧蔵文書が一括されて「頼母子講関係文書」として、東京都内 の古書屈から売りに出されたものである。それ以前の伝来経過や、旧蔵者の詳細については不明で ある。しかし、本文書の内容から ζ の頃の 3種のものの旧蔵地の推定は可能なので、参考までに記 しておく。 A 徳島県名西郡石井町、旧蔵者未詳、 3点のみ。 B 栃木県足利郡大前村、旧蔵者未詳、 2 5点 。 C 埼玉県児玉郡河内村、旧蔵者未詳、 39点。いずれも家蔵文書のうちの頼母子講に関する 帳簿のみを抜きとったものであり、 A~C については全く無関係のもので、単に内容が頼母子講で ある点が一致しているにすぎない。三ケ所のものを合わせても総点数 6 7点と少なく、しかもほぼ同 形式の帳簿ばかりであるので、その利用には他のものの援用を必要とする。 C 文書の内容] 3種ともに頼母子講に関するものばかりである。頼母子講は古くは窓子とも書き、 無尽講ともいう。庶民の互助的な無利息融通組合の ζ とをいう。すでに鎌倉期ごろからその存在が 乙融通して救済する 知られており、初めは一団の人々が相寄って少しずつ金穀を出しあい、困窮者 l 性質のものであった。江戸時代に入って関西より関東に広まり、商工業者の営業資金、府具の住宅、 物品購入資金の調達などに利用される庶民金融として発達し、銀行などの近代的な金融制度が確立 乙は親と子があり、定期 i 乙口数に応じた金品の された現在でもなお、依然として存続している。議 l 掛込みをし、くじ引きゃ入札などの方法で順次に金品の給付をうける仕組みである。江戸時代には 村の共有事業などを遂行するために、積立金的な意味あいで講が組織され、寺社の修復や、共有物 の購入にあてている。 本文書中のものの概要を紹介しておくと、 Aの徳島県のものは、明治初期の 3冊の講元帳であっ て、金銭受授の細かい計算帳簿である。 Bの栃木県のものは、足利郡大前村の大原大明神社を修復 するために組織された講の関係の帳簿であって、天保 2年から嘉永 5年までのものである。議入数 控帳や掛金取立帳のほか、天保 4年の議定連印帳が注目される。 Cの埼玉県のものは、嘉永 3年か 2年に及ぶものであって、やはり取立帳を中心に、講運営上の諸経費帳が数冊あるのみであ ら明治3 る。この講も、寺院の修復や学校の建設費用の調達にあてられている。 ζ れら 3種ともに同じような性格の帳簿であって、 ζ れだけでは利用価値も低いが、他の同種の ものと比較する ζ とによって、その特色なども明らかにできるのではないかと思われる。未使用の ものなので、内容的な検討は今後の課題である。 頼母子講関係文書 3 7 頼母子諸掛リ覚帳 明治 3年 2月 横 帳 l冊 A 徳島県名西郡石井町 C3 修堂金貸付金小作金取立方万覚帳 上稲沢村万福寺世話人孫兵衛→ 2月 横 帳 1冊 C4 明治 3年 A1 頼母子講帳 発起人多国雪蔵→ 1冊 明治 4年 6月 頼母子講帳 発起人木原茂平→ l冊 明治 9年正月 頼母子講簿 発起人斎藤豊蔵→ l冊 4 年 3月 明治 1 竪帳 第四会目頼母子金取立簿 上阿久原村会主浅見熊蔵→ 横帳 l冊 C5 明治 1 3 年1 1月 A2 竪帳 相続講貸付金取立帳 河内村木村今太郎 ・木村峯太郎→ 年1 2月 横 帳 1冊 C6 明治 1 5 A3 竪帳 橋頼母子取立帳 取立木村三郎兵衛→ 横帳 1冊 B 栃木県足利郡大前村 大原大明神御修覆講人数控帳 天保 2年 9月1 3日 竪 帳 1冊 B1 大原大明神御修覆講人数知帳 3日 横 帳 l冊 天保 3年 3月1 B2 大原大明神御修覆講無尽掛金取立帳 天保 3一嘉永 5年 横 帳 1 9 冊 B3 (11 9 ) C7 明治 1 7 年 9月 1 3日 第拾五会目頼母子取立簿 取立浅見熊蔵→ 明治 1 8 年1 0 月 4日 横帳 1冊 C8 相続講貸付金取立連名簿 笠原源治郎→ 明治 1 9 年 8月2 0日 横帳 l冊 C9 相続講頼母子帳 取立木村総太郎→ 横帳 1冊 C10 明治 1 9 年 9月 2 0日 御改革組合一統取極議定連印帳 大 前 村 → 天 保 4年 1 1月 横 帳 1冊 B4 伝八頼母子其他諸議覚 9 年) 横帳 l冊 (明治 1 C1 1 寅三月拾弐会目未進書抜帳 天保 1 3 年 償 帳 l冊 B5 石森伝八取立頼母子簿 会所笠原源二郎→ 横帳 l冊 C1 2 明治2 0 年 8月 2 5日 大原大明神御修覆講連銘1頃達帳 (天保 1 3 年) 横帳 1冊 B6 橋頼母子取立簿 会所木村治郎平→ 横帳 l冊 0 年1 0月 1 4日 明治2 頼母子相続講取立簿 会所木村関二郎→ 横帳 1冊 明治2 0 年1 0月 2 1日 文書包紙 足利郡大前村→ 大紙 l通 B7 C13 (天保 2 嘉永 5年) C1 4 C 埼玉県児玉郡河内村 預金控之帳 坂 本 孫 兵 衛 → 嘉 永 3年正月 辰ノ小作方並巳ノ利足方取立帳 安政 3年 1 1月 横 帳 1冊 C1 相談議頼母子金取立帳 会主峯弥平→ 明治2 1年 9月 1 8日 横帳 l冊 C1 5 第拾八会自頼母子取立簿 会主浅見熊蔵→ 明治 2 1年 1 0月 2 1日 横帳 1冊 C16 横帳 1冊 C2 頼母子講関係文書 3 8 C17 石森伝八取立頼母子簿 1年 1 0月2 5日 明治 2 会所木村三郎平→ (年月日不詳) 小紙 9通 横 帳 l冊 C18 相談講頼母子金取立帳 会主石森新平→ 明治 2 2 年 8月1 8日 横 帳 l冊 C19 石森伝八頼母子取立帳 明治 2 2 年 8月2 5日 会所石森重郎平→ 横 帳 l冊 C20 相談議頼母子取立帳 明治 2 2 年1 0月2 1日 会主坂本孫兵衛→ 横 帳 1冊 C 2 1 石森伝八取立頼母子帳 明治 2 4 年 8月2 5日 会所坂本孫兵衛→ 横 帳 l冊 C22 相談議頼母子取立帳 会主坂本友治郎→ 明治2 4 年 8月2 8日 横 帳 l冊 C23 相談講頼母子掛金取立帳 明治2 5 年 8月2 3日 会主坂本孫兵衛→ 横 帳 l冊 C24 学校頼母子諸掛 リ記簿 明治 2 7年 8月2 2日 発起人坂本孫兵衛→ 横 帳 l冊 C25 橋頼母子金取立帳 明治3 0 年 9月1 0日 会主長谷川福太郎→ 横 帳 l冊 C26 石森伝八取立頼母子帳 会主笠原茂吉→ 明治3 0年 1 0月1 4日 横 帳 l冊 C27 石森伝八発起頼母子取立帳 会主坂本孫兵衛→ 横 帳 1冊 明治3 1年 9月2 5日 C28 相談講頼母子取立帳 会主清水貞次郎→ 横 帳 1冊 明治3 2年 9月2 7日 C29 借用金証書 阪本喜平→第八十五銀行大正 1 0年 9月2 2 日 中 紙 l通 C30 〔小学校寄付金勧誘他] 児玉郡長→阪本孫兵衛 罫紙 l通 (年月日不詳) C 講金勘定書覚] C 3 1 (1-9)
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