セイタカアワダチソウチラシ

県内では、昭和30年代から目立ちはじめ
セイタカアワダチソウ (キク科)
●高さ2~3mになる多年草、花は10~11月
●北アメリカ北東部原産
40年代にはすでに県内各地で見られた
(福井市自然史博物館元館長、渡辺定路氏による)
1983年
●明治中期に国内に侵入
●戦後、急激に分布を拡大(現在は北海道~沖縄に分布)
●蜜源植物とされる
すでに全市町に分布
●特に、都市近辺の空き地や河川での密度が高い
市街地、河川、街道ぞい
1998年
分布域が拡大
(山間地や林道へ)
密度高まる
駆除方法
分布拡大の仕組み -旺盛な繁殖力&戦後環境にマッチ-
●条件が良ければ花を1株に10万つける
●タネ以外に、地中の地下茎から芽を出し繁殖
●タネは風で運ばれて広範囲に散布される
●ハチ以外にハエなど都市性の昆虫でも受粉可能
●背が高く、他の植物を圧倒して光競争に勝つ
●乾燥に強い
●戦後、河川敷整備や土地造成により、セイタカアワダチソウに
とって好適な環境が急増した
●農薬による除草は他の植物も駆除されるため、安全性が低い
●地下茎の繁茂のため、草抜きも経済的に効率が悪い
●年2回の草刈りにより生育が抑えられ、在来種との共存が可能
●繊維質が多いため、利用は土壌改良材等の肥料に限られる?
駆除の必要性
●在来植物を保全する上で駆除はきわめて重要
●最近は、重要里地里山に選定されている「中池見湿地」で分布
拡大問題が顕在化
●重要里地里山など保全の重要性が高い場所では、集中的に駆
除を実施することが望ましい