学校いじめ防止推進に向けて 目 次 ・ い じ め 防 止 基 本 方 針 ･･･････ p.1～ ・ い じ め 防 止 全 体 計 画 ･･･････ p.5～ ・ 解 決 に 向 け た 対 応 フ ロ ー ･･･ p.6～ 平 成 28 年 5 月 十和田市立切田中学校 0 い じ め 防 止 基 本 方 針 １ いじめ防止基本方針策定に当たっての学校の考え 「いじめは、どの学校でも、どの学級にも、どの生徒にも起こりうる」 という基本認識に立ち、本校の生徒がが、楽しく豊かな学校生活が送るこ とができる、いじめのない学校を作るために「十和田市立切田中学校いじ め防止基本方針」を策定した。 本校における「いじめ防止のための基本的な姿勢」を次のように示す。 ○学校、学級内にいじめを許さない雰囲気を作ります。 ○生徒、教職員の人権感覚を高めます。 ○生徒と生徒、生徒と教員をはじめとする校内における温かな人 間関係を築きます。 ○いじめを早期に発見し、適切な指導を行い、いじめ問題を早期 に解決します。 ○いじめ問題について保護者・地域そして関係機関との連携を深 めます。 ２ 「 い じ め 」 と は (法 第 2 条 を 参 照 し て ) 「いじめ」とは、本校に在籍している生徒に対して、本校に在籍してい る等の一定の人的関係にある他の生徒が行う心理的又は物理的な影響を与 え る 行 為 (イ ン タ ー ネ ッ ト を 通 じ て 行 わ れ る も の を 含 む )で あ っ て 、 い じ め を受けた生徒が心身の苦痛を感じているもの。 学校では、「いじめ」を訴えてきた生徒の立場に立ち、この「いじめ」 の定義に関わらず、その訴えを真摯に受け止め、生徒を守るという立場に 立って事実関係を確かめ、対応に当たる。 ３ 校内体制について (１ )校 務 分 掌 に 「 い じ め 防 止 委 員 会 」 を 位 置 づ け る 。 構 成 は 、 校 長 、 教 頭、生活指導部、養護教諭、教育相談員とする。 （２）役割として、本校におけるいじめ防止等の取組に関することや、 相談内容の把握、生徒、保護者へのいじめ防止の啓発等に関すること を行う。 (３ )い じ め の 相 談 が あ っ た 場 合 に は 、 当 該 学 年 職 員 を 加 え 、 事 実 関 係 の 把握、関係生徒・保護者への対応等について協議して行う。 な お 、い じ め に 関 す る 情 報 に つ い て は 、生 徒 の 個 人 情 報 の 取 り 扱 い を 考慮しながら、本校の教職員が共有するようにする。 1 ４ いじめを未然に防止するために ＜生徒に対して＞ (１ )生 徒 一 人 一 人 が 認 め ら れ 、 お 互 い を 大 切 に し 合 い 、 学 級 の 一 員 と し て自覚できるような学級づくりを行う。また、学級のルールを守ると いった規範意識の醸成に努める。 （２）わかる授業を行い、生徒に基礎・基本の定着を図るとともに学習 に対する達成感・成就感を育てる。 (３ )思 い や り の 心 や 生 徒 一 人 一 人 が か け が い の 存 在 で あ る と い っ た 命 の 大切さを道徳の時間や学級指導の指導を通して育む。 (４ )「 い じ め は 決 し て 許 さ れ な い こ と 」 と い う 認 識 を 生 徒 が 持 つ よ う さ まざまな活動の中で指導する。 (５ )見 て 見 な い ふ り を す る こ と は 「 い じ め 」 を し て い る こ と に つ な が る ことや「いじめ」を見たら、他先生方や友達に知らせたり、やめさせ たりすることの大切を指導する。その際、知らせることは決して悪い ことではないことも合わせて指導する。 ＜教員に対して＞ ( １ ) 生 徒 一 人 一 人 が 、自 分 の 居 場 所 を 感 じ ら れ る よ う な 学 級 経 営 に 努 め 、 生徒との信頼関係を深める。 （２）生徒が自己実現を図れるように、子どもが生きる授業を日々行う ことに努める。 (３ )生 徒 の 思 い や り の 心 や 命 の 大 切 さ を 育 む 道 徳 教 育 や 学 級 指 導 の 充 実 を図る。 (４ )「 い じ め は 決 し て 許 さ な い 」 と い う 姿 勢 を 教 員 が も っ て い る こ と を さまざまな活動を通して生徒に示す。 (５ )生 徒 一 人 一 人 の 変 化 に 気 づ く 、 鋭 敏 な 感 覚 を 持 つ よ う に 努 め る 。 (６ )生 徒 や 保 護 者 か ら の 話 を 親 身 に な っ て 聞 く 姿 勢 を 持 つ 。 (７ )「 い じ め 」 の 構 造 や い じ め 問 題 の 対 処 等 「 い じ め 問 題 」 に つ い て の 理解を深める。特に、自己の人権感覚を磨き、自己の言動を振り返る ようにする。 (８ )問 題 を 抱 え 込 ま な い で 、 管 理 職 へ の 報 告 や 学 年 や 同 僚 へ の 協 力 を 求 める意識を持つ。 ＜学校全体として＞ (１ )全 教 育 活 動 を 通 し て 、 「 い じ め は 絶 対 に 許 さ れ な い 」 と い う 土 壌 を つくる。 （ ２ ） い じ め に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査 を 学 期 に 1 回 、 QU に よ る 集 団 適 応 調査を１，２学期に各 1 回実施し、結果から生徒の様子の変化などを 教職員全体で共有する。 2 (３ )「 い じ め 問 題 」 に 関 す る 校 内 研 修 を 行 い 、 「 い じ め 」 に つ い て 本 校 教職員の理解と実践力を深める。 (４ )校 長 が 、 「 い じ め 問 題 」 に 関 す る 講 話 を 全 校 朝 会 で 行 い 、 学 校 と し て「いじめは絶対に許されない」ということと「いじめ」に気づいた 時には、すぐに担任をはじめ、周りの大人に知らせることの大切さを 生徒に伝える。 (５ )「 い じ め 問 題 」 に 関 す る 生 徒 会 と し て 取 組 み を 行 う 。 (６ )い つ で も 、 誰 に で も 相 談 で き る 体 制 の 充 実 を 図 る 。 ＜保護者・地域に対して＞ (１ )生 徒 が 発 す る 変 化 の サ イ ン に 気 づ い た ら 、 学 校 に 相 談 す る こ と の 大 切を伝える。 （ ２ ）「 い じ め 問 題 」 の 解 決 に は 、 学 校 ・ 家 庭 ・ 地 域 の 連 携 を 深 め る こ と が大切であることを学校便り等で伝え、理解と協力をお願いすると ともに研修の場を設定する。 ５ 「いじめ」の早期発見・早期対応について ＜早期発見にむけて…「変化に気づく」＞ (１ )生 徒 の 様 子 を 担 任 を は じ め 多 く の 教 員 で 見 守 り 、 気 づ い た こ と を 共 有する場を設ける。 （ ２ ）様 子 に 変 化 が 感 じ ら れ る 生 徒 に は 、教 師 は 積 極 的 に 声 か け を 行 い 、 生徒に安心感を持たせる。 (３ )ア ン ケ ー ト 調 査 等 を 活 用 し 、 生 徒 の 人 間 関 係 や 学 校 生 活 等 の 悩 み 等 の把握に努め、共に解決していこうとする姿勢を示して、生徒との信 頼関係を深める。 ＜相談ができる…「誰にでも」＞ (１ )い じ め に 限 ら ず 、 困 っ た 事 や 悩 ん で い る こ と が あ れ ば 、 誰 に で も 相 談できることや相談することの大切さを生徒に伝えていく。 （２）いじめられている生徒や保護者からの訴えには、親身になって聞 き、生徒の悩みや苦しみを受け止め、生徒を支え、いじめから守る姿 勢を持って対応することを伝える。 (３ )い じ め ら れ て い る 生 徒 が 自 信 や 存 在 感 を 感 じ ら れ る よ う な 励 ま し を 行う。 (４ )い じ め に 関 す る 相 談 を 受 け た 教 員 は 、 管 理 職 に 報 告 す る と と も に 委 員会を通して校内で情報を共有するようにする。 3 ＜早期の解決を…「傷口は小さいうちに＞ (１ )教 員 が 気 づ い た あ る い は 生 徒 や 保 護 者 が 相 談 が あ っ た 「 い じ め 」 に ついて、事実関係を早期に把握する。その際、被害者、加害者といっ た二者関係だけでなく構造的に問題を捉える。 （２）事実関係を把握する際には、学校として組織的な体制のもとに行 う。 (３ )い じ め て い る 生 徒 に 対 し て は 、 「 い じ め は 絶 対 に 許 さ な い 」 と い う 姿勢で臨み、まず、いじめることをやめさせる。 (４ )い じ め る こ と が ど れ だ け 、 相 手 を 傷 つ け 、 苦 し め て い る こ と に 気 づ かせるような指導を行う。 (５ )い じ め て し ま う 気 持 ち を 聞 き 、 そ の 生 徒 の 心 の 安 定 を 図 る 指 導 を 行 う。 (６ )事 実 関 係 を 正 確 に 当 該 の 保 護 者 に 伝 え 、 学 校 で の 指 導 、 家 庭 で の 対 応に仕方について、学校と連携し合っていくことを伝えていく。 ６ 重大事態への対応について (１ )い じ め の 事 実 を 確 認 し た 場 合 の 十 和 田 市 教 育 委 員 会 へ の 報 告 、 重 大 事態 *1 発生時の対応等については、法に即して、十和田市教育委員会 に指導・助言を求めて学校として組織的に動く。 （２）地域全体で、「いじめは絶対に許されない」という認識を広める こ と が 大 切 で あ る と い う こ と か ら 、 PTA や 地 域 の 会 合 等 で 、 い じ め 問 題など健全育成についての話し合いを奨めることをお願いする。 ７ 評価 (１ )い じ め 問 題 に 対 す る 研 修 会 (生 徒 、教 職 員 、保 護 者 、等 )毎 に 評 価 し 、 次時の研修に生かす。 ( 2 ) 事 案 毎 の 解 決 に 向 け て の 対 応 や 指 導 に つ い て 評 価 し 、次 時 の 事 案 対 応 に生かす。 (3)学 校 評 価 に お い て は 、年 度 毎 の 取 組 に つ い て 、生 徒 、保 護 者 か ら の ア ンケート調査、教職員の評価を行い、その結果を公表し、次年度の取 組の改善に生かす。 *1重 大 事 態 『 十 和 田 市 い じ め 防 止 基 本 方 針 』第 ３ １ ( 1 ) に 示 す ア 、イ の 場合とする。 ア いじめにより本校生徒に生命、心身又は財産に重大な被害が生じた 疑いがあると認めるとき。 イ いじめにより本校生徒が学校を欠席することを余儀なくされている 疑 い が あ る と 認 め る と き （ 年 間 30 日 を 目 安 と す る ） 4 ８ いじめ防 止 全 体 計 画 ・日 本 国 憲 法 、 ・教 育 基 本 法 、 ・学 校 教 育 法 、 ・いじめ防 止 基 本 法 ・他 学校教育目標 前文 未 来 世 界 の課 題 を解 決 する平 和 的 創 造 的 な日 本 人 を育 成 するため 一 ．よく勉 強 に励 む生 徒 一 ．正 しく行 動 する生 徒 一 ．進 んで心 身 を鍛 える生 徒 校訓 ： 勤勉 誠実 克己 ・地 域 や学 校 の実 態 ・保 護 者 、地 域 の願 い ・教 師 の教 育 理 念 ・他 努力目標 一 ．目 的 意 識 を持 って学 習 に取 り組 み、自 ら考 え解 決 しようとする態 度 を 育 てる。 一 ．自 他 の良 さに気 付 き、進 んで集 団 で協 力 し向 上 しようとする態 度 を育 てる。 一 ．健 康 で安 全 に生 活 しようとする態 度 を育 てる。 いじめ防 止 基 本 方 針 一 ．学 校 、学 級 内 にいじめを許 さない雰 囲 気 をつくる。 一 ．生 徒 、教 職 員 の人 権 感 覚 を高 める。 一 ．生 徒 と生 徒 、生 徒 と教 員 をはじめとする校 内 における温 かな人 間 関 係 を築 く。 一 ．いじめを早 期 に発 見 し、適 切 な指 導 を行 い、いじめを早 期 に解 決 する。 一 ．いじめ問 題 について、保 護 者 ・地 域 ・関 係 機 関 との連 携 を深 める。 各教科 道徳 特活 総合的な学習 ・「自 己 決 定 」、「 自 己 存 在 感 」、「共 感的人 間関係」 のある授 業 づくりを すすめる。 ・いじめを題 材 とし取 り 上 げることを指 導 計 画 に位 置 付 け、いじめを 許 さない心 情 を深 める 授 業 を工 夫 するととも に、人 権 意 識 の高 揚 を図 る。 ・いじめの未 然 防 止 や解 決 の手 だてについて話 し 合 う。 ・話 合 い活 動 を通 して、い じめにつながるような学 級 の諸 問 題 の解 決 を図 る。 ・発 達 段 階 に応 じて、いじ めの心 理 について学 習 す る。 ・学 級 内 のコミュニケーシ ョンを活 性 化 するため、構 成 的 グループエンカウンタ ー等 の社 会 性 を育 てるプ ログラムを活 用 する。 ・人 間 関 係 のトラブルや、 いじめの問 題 に直 面 した 時 の対 処 の仕 方 を、ソー シャルスキルトレーニング 等 を活 用 し、学 習 する。 ・奉 仕 的 な精 神 の育 成 、自 分 の生 き方 を 見 つける姿 勢 の育 成 を通 して、いじめを許 さない意 識 を育 てる。 ・「楽 しい授 業 」「わ かる授 業 」を通 して 子 どもたちの学 び合 ・思 いやり、生 命 ・人 権 を大 切 にする指 導 いを保 障 する。 の充 実 に努 める。 5 ９ 解決に向けた対応について (1)全 体 の 流 れ 関係機 保護者 生徒 情 報 ・ 連 携 地域住 情 報・連 携 教職員 十和田市教育委員会 指導課 72-2309 補佐 奈良岡 担当指導主事 桐原 報告 管関係教職員 指 示 報 告 管理職 指 導 報 告 緊急生徒指導会議 関係機関 連 携 ・現状把握と指導方針の決定 ・具体的対応と役割分担 ・対応評価と継続観察 緊急職員会議 ・ ・ ・ ・ 事 具 今 役 態 体 後 割 に 的 の 分 対 対 対 担 す 応 応 の 関係生徒 る の 等 確 共 周 の 認 通理解 知 周知 と周知 関係生徒の保護 ・具体的な指導 ・指導内容の説明 ・意見聴取の機会 ・意見聴取の機会 教職員（生徒指導主事） ・管理職への報告 ・生徒と保護者の状況 ・指導の状況 職員会議、生徒指導会議 ・再発防止策の検討 ・指導のあり方の見直し ・経過観察の周知 全校生徒への指導、全保護者への説明 6 ・情報整理 ・事実確認 ・警察 ・児童相談所 ・十 和 田 市 教 育 相 談 室 （スクールカウンセ ラー） ・保健所 ・十和田市福祉課
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