日医ニュースNo.1316(2016.7.5号)

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の質の向上及び患者の安全確保に努める。
○日本医師会は、国民皆保険を IT で支えます。
ブを取る決意を高らかに
る。
業務委託を開始してい
日 開 催) に お い
て協議を行い、一部文言
宣言したものであった
構 株 式 会 社」 を 設 立 し、 分野のIT化を取り巻く
の専門家集団として、自
が、その中心となる具体
の変更を行うことで了承
ら先頭に立って医療現場
宣言は、5つの項目
(別
されたものである。
のIT化を推進するた
その流れに対応するた
・電子カルテのない医療機関でも、 電子化された医療情報で地域医療
連携を行うことができるようなツールを開発、提供する。
策全体を包括する内容に
なく、医療分野のIT政
みの内容にとどまること
プロジェクト』の推進の
言は、従来の『ORCA
横 倉 会 長 は、「新 た な 宣
○日本医師会は、地域医療連携・多職種連携を IT で支えます。
置した「日本医師
対 し て、「地 域 医 療 連 携
岐阜県医師会副会長)に
会」(川 出 靖 彦 委 員 長 /
る。
ようなものを想定してい
携 で 必 須 と な る、 り方」について諮問。同
とめた答申の内容につい
医療IT委員会が取りま
・保健医療福祉分野の電子認証局( HPKI )の事業発展と安定した
運用を行う。
・
「医師資格証」のユースケース拡大を図るとともに、身分証明書
としての認知度も向上させる。
また、宣言の中でも触
らした。
ることに対して警鐘を鳴
路、端末を安易に利用す
ないシステムや通信経
ュリティが確保されてい
るなど、医介連携にセキ
・全ての医師に「医師資格証」を普及させる。
築」についても言及。
「こ
従 来 以 上 に 力 を 入 れ て、 野専用ネットワークの構
医療分野のIT化に取り
開型かつ医介連携専用の
プライベートSNSを利
用 す る こ と」「個 人 所 有
の機器を持ち込んで業務
に用いる、いわゆるBY
活用されているネットワ
る」 と し た 上 で、「現 在
る環境整備が可能とな
状などのやり取りができ
いても安心して電子紹介
が実現し、医療機関にお
を確保したネットワーク
れば、高いセキュリティ
組んでいく考えを示した。 のネットワークが実現す
なお、当日の会見では、 NSではなく、栃木県が
委員会では2年間にわた
ても説明が行われた。
石 川 広 己 常 任 理 事 か ら、 採用しているような非公
医師の国家資格を
り鋭意検討を行い、5月
○日本医師会は、電子化された医療情報を電子認証技術で守ります。
とともに、同宣言を基に、 れられている「医療等分
掲 上) か ら な っ て お り、 なっている」と説明する
会電子認証センタ
推進のための新たな日医
年度医療IT委員
ー」の運営にも力
各項目の内容は別掲下の
を入れるととも
IT化宣言と医療・介護
会見で宣言を公表した
に、今後のITを
・
め、 横 倉 会 長 は、「平 成
供、普及させることで、保険医療機関経営の原資となる診療報酬
を請求するためのインフラ整備を行い、国民皆保険を堅持する。
の公開型のパブリックS
答申から引用して説明す
いこと」などの注意点を
と述べた。
て 取 り 組 ん で い き た い」
O D ( Bring Your Own ークのインフラも最大限
(
Social
Network
Ser)を利用する場合に
)はすべきではな 活用し、その実現に向け
Device
vice
は、 医 介 連 携 に S N S
その中で、同常任理事
電子の世界で証明
倉会長に「日医IT化宣
日に川出委員長から横
の普及に努め、総
言 2 0 1 6 (案)
」を含
する「医師資格証」
申請数は5月現在
めた答申を提出した。
この宣言案を基に、平成
今回、
公表した宣言は、 つ い て、「L I N E な ど
で5000件を超
えている。
このように、日
・日医が開発するレセプト処理システムを電子カルテメーカーに提
レセプトシステ
ムを導入し、互
換性のある医療
情報をやり取り
できるようにす
る計画、すなわ
ち「ORCAプ
ロジェクト」の
推進であった。
その後、日医
では、同プロジ
ェクトの推進に
努め、その成果
である「日医標
準レセプトソフ
ト」(通 称 O R
CA)は、現在
では1万500
0を超える医療
機関で運用され
る よ う に な り、
・患者の同意に基づいて収集した医療情報を研究・分析して、医療
状況は従来以上に急激な
28
○日本医師会は、医療の質の向上と安全の確保を IT で支えます。
年度第6回常任理事会
医ではさまざまな取り組
昨年には更なる
発展のため、新たに「日
みを行ってきたが、医療 (5 月
・医療機関が安心・安全・安価に地域医療連携に活用できる医療専
用ネットワークの構築を目指す。
本医師会ORCA管理機
・医 療等 ID を活用して、国民・患者が安心できる地域医療連携を
実現する。
変化を見せ始めている。
月、当時の坪井執行部が
日医では、平成 年
・マ イナンバー制度のインフラを活用した医療等 ID 制度を確立さ
せる。
における多職種連携のあ
付属機関として設
「日 医 I T 化 宣 言」 を 公
2016 年 6 月 公益社団法人 日本医師会
その他、日医では日医
・日 本医師会は、電子化された医療情
報を電子認証技術で守ります。
策が、各医療現場に標準
横倉義武会長は6月8日の定例記者会見で、今後の日医の医療分野のIT
化における取り組みの指針となる「日医IT化宣言2016」を公表、同宣言
を基に、従来以上に力を入れて、医療分野のIT化に取り組んでいく考え
を示した。
種連携を IT で支えます。
め、土台となるネットワ
・日 本医師会は、地域医療連携・多職
表している。
・日本医師会は、国民皆保険を IT で支
えます。
認証局を運営する会内の
全の確保を IT で支えます。
化されたオンライン診療
・日 本医師会は、医療の質の向上と安
ークづくりのイニシアチ
バシーを守ります。
31
【各項目の内容】
使った地域医療連
27
11
・日 本医師会は、安全なネットワーク
を構築するとともに、個人のプライ
1316
2016. 7. 5
○日本医師会は、安全なネットワークを構築するとともに、個人
のプライバシーを守ります。
26
19
13
同宣言は、日医が医療
日医 IT 化宣言 2016
●定例記者会見
… ………………… 2面
●医師主導による医療機器
開発のためのニーズ創出・
事業化支援セミナー…… 3面
●都道府県医師会だより
… ………………… 4面
No.
〔昭和 42 年 3 月 4 日第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 7 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 1 )第 1316 号
医療分野のIT化の新たな指針
「日医IT化宣言2016」を公表
月
日
次生命倫理懇談会答申
ついて、その倫理的課題
を指摘した上で、平成
(4) で は、 米 国 や 欧
で、その診断を確定させ
NIPTの結果が陽性
説。非確定的検査である
登録制度の運用状況を概
ある現状を危惧。遺伝学
ーケットが拡大されつつ
販売され、現在もそのマ
が国では何の規制もなく
遺伝子検査について、わ
状況を招いているとし
彰すること」を目的として、ジャパ
査・診断にお
遺伝学的検
必要性や、妊婦への説明
る体制を築くことが喫緊
学技術の恩恵にあずかれ
する保因者診断につい
(2) で は、 小 児 に 対
全なウイルスベクターの
(3) で は、 近 年、 安
れているゲノム編集技術
極の遺伝子治療と考えら
対する期待は再び高まっ
次学術推進会議が会長諮
臨床応用に向けた取り組
めに、(2)遺伝子診断〔①
報 告 書 は、(1) は じ
と監視が必要であるとす
か、今後も継続した議論
体制を構築すべきなの
ライバシー保
理的配慮、プ
に関わる、倫
取り扱うこと
な機微情報を
報という高度
は、ゲノム情
況において
そうした状
摘。
ていると指
成功例が次々と報告され
また、DTC遺伝子検
はないと指摘。
本的には行われるべきで
ないという理由から、基
症に直接関係するもので
と遺伝カウンセリングの
第Ⅷ次学術推進会議報告書
いて生命倫理
伝 学 的 検 査 の 同 意」「遺
診 断」「偶 発 的 所 見」 を
遺伝子診断・
遺伝子治療の新しい展開
─学術推進の立場から
査については、社会とし
問「遺伝子診断・遺伝子
てどのような管理・監督
治療の新しい展開 ─学術
した。
知らないでいる権利、何
史麿座長(日本医学会長) なった場合、知る権利と
推進の立場から ─」を受
小森常任理事は、第Ⅷ
から横倉義武会長に提出
が当事者にとって最善か
け、2年間にわたり鋭意
護、ゲノム医
療に関する教
育・研修、特
に専門性を持
った人材の大
厚 生 労 働 省、フ ジ テ レ ビ ジ ョ ン、
BS フジの後援の下、平成 24 年に創
設した賞。
現在、都道府県医師会に対して、
5 回目の候補者の推薦を依頼中で
等が重要
きたい」と述べた。
い、更に議論を深めてい
基にさまざまな意見を伺
今後も今回の報告書等を
学的検査 Q&A201
6』 を 発 行 し て い る が、
きたい遺伝子検査、遺伝
りつけ医として知ってお
ね、本年4月には『かか
進会議において議論を重
倫理懇談会並びに学術推
子治療に関しては、生命
は、「遺 伝 子 診 断、 遺 伝
最後に、小森常任理事
れるとしている。
かつ喫緊の課題と考えら
と二次利用
─
別の防止④データの管理
備③遺伝情報に基づく差
ウンセリング体制等の整
質・精度の確保②遺伝カ
に、①遺伝学的検査の品
が重要な課題であり、特
ンワクチン株式会社の特別協賛、
要性を指摘している。
州で、臨床的妥当性や臨
床的有用性の面で問題が
大きいとして販売されな
くなってきているDTC
命倫理、(5) るための羊水染色体検査
的検査が、医療分野に入
)
Direct-to-Consumer
でも陽性となった妊婦の
るものは厚生労働省、ビ
年4月に開始された認定 (
ほとんどが妊娠中絶を選
ジネス分野に入るものは
て、遺伝学的検査を厚労
ている医師にスポットを当てて顕
るようになったこと、究
康を中心に地域住民の生活を支え
が急速に発展したことな
ている。
日医と産経新聞社が主催し、
「地
どにより、遺伝子治療に
ている。
域の医療現場で長年にわたり、健
幅な育成など
ある。
第
個人遺伝情報
択している現状が説明さ
遺伝子診断・
遺伝子治療の課題を提示
─生命倫理の立場から
の取り扱いに
れている。
経済産業省が担当すると
動向、
(6)遺
省で一元的に所掌し、単
いう分離所掌がこうした
った例も報告されている
命倫理、(7) 結果だけで妊娠中絶に至
一の基準で適切な枠組み
また、NIPT陽性の
関する最近の
伝子治療と生
ことなどから、NIPT
を構築していく中で、国
─
を柱に構成さ
実施施設へ妊婦を紹介す
民が安心して先端生命科
「日本医師会 赤ひげ大賞」とは
開発や改良が進んだこ
などに掲示頂くなど、メッセージ募集に対するご協力をお願
と、遺伝子治療の臨床的
おわりに
れている。
IPTへの理解を深める
(2)では、 る立場の産婦人科医のN
つきましては、今号に同封いたしましたポスターを待合室
て、将来の自由意思の保
伝 情 報 の 共 有」「出 生 前
長諮問「遺伝子診断・遺
挙げて詳説。
は、当初の目的とは異な
したことを報告するとと
などの倫理的課題も含
と」「二 次 的 サ ー ビ ス と
査③遺伝子診断の課題〕、 説 明 が 対 面 で は な い こ
み・現況②DTC(
Direct- る と と も に、「D T C 検
) 遺 伝 子 検 査において事前・事後の
to-Consumer
もに、その概要について
検討し取りまとめた報告
書を、6月7日に清水孝 (3) 遺 伝 子 治 療 (① 遺
雄座長(日本医学会副会
して、科学的根拠に乏し
必要があるとしている。
伝子治療のコンセプトと
(2) 遺 伝 子 診 断 と 生 命
長/国立国際医療研究セ
い食品やサプリメント等
(3) で は、 母 体 血 を
歴史②遺伝子治療の最近
倫 理、(3) わ が 国 に お
の物販があること」など
とめと提言
─
に極めて強い懸念を示し
ンター理事)から横倉会
からなっ
長に提出したことを報告
答申は、(1)はじめに、 ざまな観点から検討する
説明した。
る医師に対する応援メッセージを募集することになりました。
護の観点並びに本人の発
それを記念して、今回、患者さんより地域で活躍されてい
の課題だと記している。
迎えます。
質を向上させることの重
「日本医師会 赤ひげ大賞」は、今年で創設から5 年目を
の観点から考
慮すべき問題
小森貴常任理事は、第
と し て、「遺
次生命倫理懇談会が会
伝子治療の新しい展開─
を受けて取りまとめた答
るゲノム情報が明らかと
偶発的所見について
申書を、5月 日に 久
生 命 倫 理 の 立 場 か ら ─」
待合室に貼って下さい
の動向と課題)、(4)ま
学的検査(NIPT)に
け る N I P T の 現 状、 用 い た 新 し い 出 生 前 遺 伝
(4) 遺 伝 学 的 検 査 と 生
日医広報・情報課
いいたします。
25
め、その取り扱いをさま
27
■■■■■■■■
8
XIV
6
■■■■■■■■
XIV
第 1316 号( 2 )
ス
ー
ュ
ニ
医
日
平成 28 年 7 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
第1回 医 師 主 導による医 療 機 器 開 発のための
ニーズ創 出 ・ 事 業 化 支 援セミナー
となどを説明。
開発に 携わったこ
ア「JOIN」の
特許出願における留意点
として、事業化に向けて
査を受けるに当たり、検
な ど を 解 説。「日 本 は、 っておくべき規制や、審
事業化するに当たり、知
制」として、アイデアを
開 発 事 業 化 の ポ イ ン ト」 安全規制とマーケット規
改訂状況」など多くの質
器開発のガイドラインの
守 ら れ る の か」「医 療 機
デアの特許がどのように
来 場 者 か ら は、「ア イ
境整備など若手医
も、特許教育や環
アイデアを出すチャンス
が、逆に世界に先駆けた
を迎えている状況にある
世界に先駆けて超高齢化
どを説明した。
討する必要がある事項な
活 発 な 議 論 が 行 わ れ た 後、
問が出され、講演者間で
わが国において
師を支援する体制
でもある。ぜひ機器開発
医工産学連携 による新たな機器開発 のため
医師 と企業 が集結
が整いつつあり、日本で
今後も医工産学連携を推
療現場からのアイデア発
医療機器開発に役立つブ
企業・団体・行政による
療機器の開発や事業化の
件の目利きが終了し、医
業である 世紀COEプ
研究拠点形成等補助金事
と題して、文部科学省の
役 C E O は、「医 療 機 器 「医 療 機 器 開 発 に お け る
療機器開発機構代表取締
ログラムの中で拠点リー
ダーとして関わった「低
更に、今年度は、本セ
ービス)のミスマッチン
る新しい技術・材料・サ
シーズ(企業が持ってい
なお、当日は、日医会
掘の必要性と開発・事業
開会あいさつ
可能性が中程度・高程度
侵襲・新治療開発による
ミナーを全国6カ所で開
ームを築くことを目的と
経産省、AMEDの取り
国を支える産業につなげ
で横倉義武会長
であったものが 件、そ
携しながら機器開発を進
催する予定であることを
グを挙げるとともに、そ
して「日本医工ものづく
館 1 階 ホ ー ル に お い て、
て欲しい」と述べた。
ース展示や、アイデアを
(今 村 聡 副 会 長
の中で、7件は日医の支
個別化がん医療確立」に
め て い く こ と が 重 要」と
紹介し、次年度以降にも
の解決のため、それぞれ
門田靖経産省関東経済
りコモンズ」を創設した
度保健行政の施策及び予
談なども開催された。
足していること
衆衛生医師が不
で、全国的に公
を説明した上
は要望書の内容
で、宇田同会長
当日の会談
に被災者健康支援連絡協
も、ぜひ全国保健所長会
に、「そ の 実 現 の た め に
定の理解を示すととも
員でもある横倉会長は一
要望。中央防災会議の委
協力をお願いしたい」と
ら い た い と 考 え て お り、
防災計画にも明記しても
においても制度的に位置
によって、保健
に活動している
所の集約化が図
議会に参加してもらいた
づけられるように、中央
られようとして
日に発生した「平成
その他、会談では4月
い」と述べた。
養成に向けた協
し、日医にその
いる事態を憂慮
団体である。
ンが開かれた。
有する医師向けの個別相
化支援のあり方」と題す
代 読) は、「さ
援、企業等の紹介を行っ
ついて解説した。
また、中野壮陛医療機
まざまなアイデ
ており、 件は日本医療
また、日本における医
工連携の課題として、ニ
第1回医師主導による
す る と と も に、「日 医 で
同規模で継続する意欲を
産業局次世代産業課長
ことを紹介。医学と工学
その後は、
厚生労働省、 会は盛会裏に終了した。
世界に通用するような医
進していきたいとした。
基調講演では、北島政
るとした。
モ ン ズ 理 事 長 が、「医 療
状 況 に つ い て は、「ア イ
年6月9日現在の登録
師、大学・研究
療機器を開発できるよう、 に チ ャ レ ン ジ し て 頂 き、 組みの紹介に続いて、「医
機器開発における医師と
関心がある医
機関、製販企業、 デ ア を 登 録 し た 医 師 数」 樹日本医工ものづくりコ
の登録件数」が計100
モ ノ づ く り 企 業 の 連 携」
アを持つ医師
研究開発機構(AMED)
人、「開 発 ア イ デ ア
業、行政・支援
件に到達したことを報告
と、機器の開発
等への橋渡しを予定して
医療機器開発のためのニ
は、多くの先生方に医療
見せた。
ーズ(医療者の需要)と
ーズ創出・事業化支援セ
機器開発への関心を持っ
を開催した。医療機器開
は、「医 療 機 器 産 業 振 興
器 セ ン タ ー 専 務 理 事 は、 るパネルディスカッショ
を担う事業者と
が
機関から227
した。また、同時点で
が信頼関係に基
いるとした。
ミナー(主催:日医、経
て頂くため、本セミナー
発のための大きな連携の
に係る関東経済産業局の
の現場を結ぶプラットホ
日、 日 医 会
本セミナーは、ニーズ
土台となり、わが国の医
局)が6月
よる医療機器開発のため、 療機器開発の促進に寄与
克彦経産省関東経済産業
引き続き行われた鍜治
加を呼び掛けて、わが国
局長の主催者あいさつの 「医療機器」「専業医療機
士会及び自治体等にも参
の医療機器開発の促進に
後、 羽 鳥 裕 常 任 理 事 が、 器 メ ー カ ー」「地 域 移 行
年熊本地震」に対する支
行われた。
れ に 対 し て 横 倉 会 長 は、 援についても意見交換が
算に関する要望書」の実 「公 衆 衛 生 活 動 は 国 に と
っても大変重要なことで
横倉会長は、JMAT
現に向けた協力依頼を受
と、今後の同会の活動に
の派遣等、日医の活動を
対する期待感を示した。
説明した上で、地震発生
は、 宇 田 同 会 長 が、「国
携を図り、公衆衛生の向 (D H E A T) に 関 し て
あり、引き続き、公衆衛
上に寄与することを目的
生医師の養成に向けて協
典会長らと会談。同会が
けるとともに、今後もわ
取りまとめた「平成 年
が国の公衆衛生の維持・
や、日本で初めて保険適
当初、県と政令指定都市
地域医工連携活動が活発
用された医療ソフトウェ
力していきたい」と応じ
化することを目指してい
向上に向けて、両者が協力
6月より開始した同業務
との間で情報共有がうま
の進捗状況を説明。平成
していくことを確認した。 た。
的として開催されたもの
村山雄一東京慈恵会医
ジェクト」について説明。 告した。
向けた方策とあり方を展
であり、医療機器開発に
27
力を求めた。こ
を問題視。
「こういう時こ
くできていなかったこと
創出を含めた医師主導に
また、現在その創設・
の学会が参画し、201
稼働に向けて着々と準備
取組」として、同省で行
同会は、全国にある約
するものとなるよう期待
480カ所の保健所長に
そ、全国保健所長会が調
医師会員を中心に、非会
横倉義武会長は6月8
が進められている災害時
2年に医工連携の初会合
科大学脳神経外科教授は、
よる組織であり、保健所
が開かれたことなどを報
米国での産学連携の経験
日、日医を表敬訪問した
整 機 能 を 発 揮 し て 欲 し い」
っている「医療機器産業
連 携 活 動」「も の づ く り
として「脳動脈瘤治療用
健康危機管理支援チーム
ものづくり基盤強化プロ
望するとともに、地域の 「医 師 主 導 に よ る 医 療 機
企業」を結び付けること
の進展と保健所相互の連
している」とした。
器 開 発・ 事 業 化 支 援 業
日医・全国保健所長会
員、工学系研究者、弁理
臨床ニーズやアイデアを
全国保健所長会の宇田英
わが国の公衆衛生の維持・向上に向け
協力していくことを確認
21
済産業省関東経済産業
42
で 課 題 の 解 消 を 目 指 し、 コイル」を開発したこと
館大講堂で開催された。
更に、内田毅彦日本医
名が参加した。
づき、緊密に連
ものづくり企
28
務」について、平成 年
28
28
89
66
発掘、収集することを目
14
11
29
〔第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 7 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 3 )第 1316 号
ら、日曜・祝日・年末年
るため、県と協力しなが
─埼玉県医師会─
耳鼻咽喉科休日救急診療の実施
月から、耳鼻咽
埼玉県医師会では、平
始の午前9時から午後5
成 年
喉科の休日救急診療を実
時まで、耳鼻咽喉科の救
現在は、県内を東西2
急診療を始めた。
施している。
休日や夜間に耳鼻咽喉
地区に分けて診療所を中
科を救急で受診する場
合、埼玉県内では対応可
集中できるようになった
久常任理事(筆者)が招
議所第3回総会に牟田幹
い受け入れ機関の負担が
いた大学病院等の数少な
それまで患者が集中して
本 事 業 の 実 施 に よ り、
については、工夫と情熱
県民の命を守る救急医療
の医師数が全国最下位で
埼玉県は、人口当たり
カザフスタンは、中央
は 厳 し い 状 況 に あ る が、 ウォッカを酌み交わし交
あるなど、医療供給体制
アジアとヨーロッパにま
とともに、先方の会員と
度」について講演を行う
聘 さ れ、「日 本 の 医 療 制
しょう
の 1 を 占 め て い る (図
と言える。
減っている。前述のとお
により、更に充実したも
へい
2)
。
り、患者の多くは軽症患
年度は、 回の
診療を実施し、3275
者であるため、高次救急
平成
人が初期救急を受診し
たがる共和制国家であ
流を深めてきた。
た。このうち 人が重傷
のにしていきたい。
る。ユーラシア大陸の中
央に位置し、かつてはシ
ルクロードの交易地とし
て東西文化の交わる地点
であった。旧ソ連時代の
安も良く、講演に行く前
国民皆保険に対し、非常
建物もまだたくさん残っ
ロッパのそれに似てい
会も関与してい
─長崎県医師会─
東カザフスタン支部との医療提携
カザフスタン共和国医療会議所
医療機関は本来の役割に
のために二次救急に送ら
れ、うち 人は入院が必
要であった。
・
歳
~
年 齢 層 別 の 患 者 数 は、
0~9歳 ・4%、
歳
歳9・9%、 ~
・6%、 ~
る。カザフ人、ロシア人
に強い興味を持ってい
ているが、町並みはヨー
シャ医療国際協
た。ドイツには定年とな
る長崎・ヒバク
力会(NASH
には皆から「そんな危な
った医師を指導者として
歳 ・5%、
歳
歳5・7%、 ~
い未開の地に」と驚かさ
派遣する制度があり、こ
4%、 ~
~
等の多人種からなる国家
れ、自身も少し不安であ
3・1%、 歳以上1・
歳4・6%、 ~
であるが、半数以上を占
ったが、実際に行ってみ
救急医療体制も併せて整 (図1)
。
半数は子どもであった
で実施している「救急医
疾患別の患者数は、①
備している。
大学病院などによる二次
に、診療所では対応でき
心とした在宅輪番制で初
IM、会長:蒔
めるカザフ人は日本人と
の制度で派遣されている
自身が受診先を探すこと
期救急を実施するととも
本恭長崎県医師
顔貌が非常に似ている。
ドイツ人医師と話す機会
な い 重 症 患 者 の た め に、 0%であり、受診者の約
能な医療機関が極端に少
会長)が長年に
ると、長崎県にあるハウ
を持ったが、この国の良
に苦慮していた。
なく、救急隊や救急患者
わたり同国に対
そのためだけではない
ステンボスに遊びに来て
都道府県単位で耳鼻咽
炎疾患 ・0%④外耳炎
頭疾患 ・6%③副鼻腔
急性中耳炎 ・7%②咽
院を見学し、代表団自ら
がんぼう
し医療支援活動
いるような感覚を覚え
喉科に特化した救急を行
県医師会館で両国の医療
療・福祉分野の教育・研
PET/CT検診を受
また、4月 、
今 後 の 計 画 と し て は、
積極的に物質的援
り、あえて我々が
療が行われてお
部では最先端の医
知れないが、都市
目線〟ではなく、同じ顔
あげる」などの〝上から
助 し て あ げ る」「教 え て
ともに、先進国として「援
に対する認識を改めると
を大切に、今後は、同国
今回の訪問で得た印象
胎児エコーの講師派遣の
助を行わなければ
依頼を受けている。
ならない国ではな
立ちをした文化の異なる
比べると見劣りす
いと思われた。た
る部分はあるかも
医療はわが国に
さを語ってくれた。
だろうが、日本に対して
いても、長年にわたり耳
っているケースは少な
て、カザフスタ
ン共和国医療会
年1月 日
議所代表団が平
成
から 日まで来
医師会は、カザフスタン
保険制度について意見を
日した。 日には、長崎
共和国医療会議所東カザ
交換。
究で相互に協力する覚書
け、日本の最先端医療を
日には西諫早病
フスタン支部と保健・医
を交わした。同国セメイ
会館を表敬訪問し、横倉
日には日医
には旧ソビエト連邦時代
義武日医会長と面談し
市(旧セミパラチンスク) 体験した。
の核実験場があり、放射
た。
日に行われた同国医療会
の両
能後障害などの関係か
ら、平成7年より長崎大
学及び長崎県・市両医師
た。
を行い、交流を
鼻咽喉科が「案内できな
疾 患 6・ 3 % ⑤ 鼻・ 外
本提携を受け
非常に友好的であり、治
療機関の電話案内」にお
県医師会が 時間体制
〒113─8621 東京都文京区本駒込2─28─16
03─3942─6483(直)
重ねていた。
い診療科目」のトップで
く、初期救急と二次救急
耳・咽頭異物3・8%で
あった。
平成 年8月、長崎県
新キャラクター
の
医
日
デザイン 募集!
的医療保険による
端の医療技術や公
強く、日本の最先
たい」との意欲は
より良いものにし
の医療を今以上の
だ、彼らの「自国
けたらと考えている。
医療の発展に尽くしてい
の相互理解と友好並びに
るものは吸収して、両国
び、教え合い、吸収でき
にいろいろなことを学
友人同士として、お互い
―3942―6492・国際課
―3942―6483/ ―3942―6135・医療保険課
―3942―6482・医学図書館
―3942―6486・広報・情報課
―3942―6140・情報サービス課
―3942―7027・経理課
03
―3942―6488・日本医学会
―3942―6477・施設課
―3942―6490
―3942―6489
03 03
22
―3942―6139・編集企画室
―3942―6481・企画課
―3942―6487・生涯教育課
―3942―6493・庶務課
―3942―6491・年金・税制課
―3942―6494・人事課
03
13
あり、急性中耳炎が3分
秘書課
介護保険課
03
日医では、医師だけでなく国民に、「医療に関する専門家集
団」である日医をより身近で親しみのある団体として認知して
もらうことを目的として、新キャラクターのデザインを募集して
います。
募集に当たっては、日医会員のみならず、広く一般国民(プロ・
アマ不問)を対象とします(11 月頃には新キャラクター 1 点を
決定する予定)。奮って、ご応募下さい。
詳しくは日医ホームページ(http://www.med.or.jp/chara/)
をご覧下さい。
03
15
長崎県医師会館にて
03
日医会館会長室にて
03
図 2 疾患別患者数の割合
の双方を実施しているケ
03
15 29 10
79 60
日医広報・情報課
72
10 39 20
③副鼻腔炎疾患
12.0%
ースは更に少ない。
03
28
12
16
11
23
03
03
そこで、県民の救急医
03
03
図 1 年齢層別患者数の割合
12 13
②咽頭疾患
13.6%
03
①急性中耳炎
29.7%
その他
34.6%
療に対するニーズに応え
40 歳~49 歳
10.5%
応募・
問い合わせ先
42
29
24
0 歳~9 歳
38.4%
日本医師会
03
⑤鼻・外耳・咽頭異物
3.8%
④外耳炎疾患
6.3%
10 歳~19 歳
9.9%
20 歳~29 歳
11.6%
30 歳~39 歳
15.4%
03
80 歳以上
1.0%
50 歳~59 歳
5.7%
27
20
38
10
27
40
59
49 30
80
70
11 19
69 50
26
70 歳~79 歳
3.1%
60 歳~69 歳
4.6%
第 1316 号( 4 )
ス
ー
ュ
ニ
医
日
平成 28 年 7 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
医賠責対策課
総合医療政策課
―3942―6506/
るべきパートを踊る。正
チュチュを着て女性の踊
な の に 笑 っ て い い の ?」 ツにトーシューズを履き
任を取らされるというこ
子のドジョウ獲りに気付
たま買い物帰りの母が息
ぜいにく
み、親友と海水浴に行っ
先日、日系航空会社を
利用して国際学会に出掛
かき消されて、聞き取る
い英語が飛行機の騒音で
しい中発せられる弱々し
れない」というものだが、 たは体に深刻な問題を抱
もその結果の責任は問わ
をしたのなら、失敗して
実にその人ができること
った場合、良識的かつ誠
に無償で善意の行動をと
りした人などを救うため
に遭ったり急病になった
と い う の が あ る。「災 難
着 い て い た の で、「あ な
到着時には状態は落ち
着を待った。
れと祈りながら悶々と到
ら、しかし無事でいてく
に思う反面、後悔しなが
きず、自分の選択を誇り
もゆっくり寝ることもで
ついたら今度は引き波で
けられ、ようやくしがみ
時は寄せ波で岩に打ちつ
少し体を休めようとした
たため、岩礁に上がって
んだん強くなり疲れてき
戻ることにした。波がだ
途中から天候悪化で浜に
い っ た の は 良 い の だ が、
けた。出発して3時間ほ
一通り診察と処置を終
ことが一層困難だった。
三島 康典
ど 経 過 し た 頃、「申 し 訳
日本では適応されにくい
なく中途半端なチャレン
え て い る か も 知 れ な い。 戻され、愚かにも幾度と
えて彼をファーストクラ
ジを繰り返した結果、手
のが裏目に出た。近付く
ありませんが……」とチ
すぐに病院に行きなさ
の ひ ら は 岩 で 傷 だ ら け、
ーフパーサーを名乗る男
と聞いていた。
い」と告げて飛行機を降
スに移して、私は自分の
りた。皆さんならどうさ
性が訪ねて来た。聞くと
正しい処置であったと
席に戻った。しばらくし
いう確信もないが、間違
て、件のチーフパーサー
くだん
機内で急病人が発生した
ほどよく酔っていた
れらの事故が他人事とは
のことであるが、私はこ
報道が多くなるのは例年
夏になると水難事故の
ので危ないなと感じて表
気付き、川が近くにある
ョロチョロしているのに
ころ、小さな子どもがチ
まってグルグル回ってい
に近い部にドジョウが集
けるためか、橋杭の根元
勢が強く、この勢いを避
が、増水するとかなり水
を流れる小さな川なのだ
る。町中の道路と田の間
ドジョウ獲りの時であ
二度目は小学生の頃の
ではなく、そうやって休
とは自分には難しいこと
仰向けに浮かんでいるこ
が、後から考えれば海で
てから浜に向かったのだ
岩上でしばし体を休め
ったという。
もほぼ同じような経過だ
がることができた。親友
物狂いの最後の挑戦で上
か気力を取り戻し、死に
ばらく波間に漂って何と
こんぱい
体はほぼ全身打撲に近
った処置を施したつもり
ので診てもらえないかと
のこと。
がお礼かたがた一枚の紙
く、まさに疲労困憊。し
もない。しかし最悪、責
れるか? いまだ訴状は
届いていない。
を持ってやって来た。そ
私が麻酔科医を志した
のは不純な理由が多い
が、上記のような理由か
る。これを網ですくうの
が、数少ない純真な理由
こそが精神と肉体の健康
つも満員だそうだ。まあ、 要。私にとっては、笑い
きみまろ氏の公演会はい
の第一条件とも言える。
に出た。が、今いたはず
に夢中になり、川縁から
はね、毒舌漫談だからね。 す !」 当 た り 前 な の に、 ていると思ったら大間違
前の席のそこら辺の人た
も う 笑 い が 止 ま ら な い。 い ! ス ト レ ス フ ル な 毎
日だからこそ笑いが必
ていることだが、母の
いませんか?」と請われ
ても、ちゅうちょなく出
ていける医者になる、と
滑り落ちてしまった。急
みつつ泳ぎ戻れば良かっ
いうのがある。
と、突然水中からボコッ
―3942―6516・日本医師連盟
―3942―8181・感染症危機管理対策室
こには彼の慇懃な態度と
―3942―7050(防災センター
―3942―6138・地域医療第三課
―5319―3781・電子認証センター
―3942―6137・地域医療第二課
は 対 照 的 に、「当 該 医 療
とか? と脳裏をよぎっ
―3942―6512・治験促進センター
―3942―6484・地域医療第一課
家族が白い目で見る。し
た。
―3942―7215・女性医師バンク
―3942―6514・医事法・医療安全課
かし、笑っている人生と
行為に起因して、賠償請
三度目は大学の夏休
寄って行った途端の転落
するか? そもそもどう
して医師と分かったの
と最前列の女性たちに扇
統派バレエを踊るのだ
り、厚化粧のバレリーナ
だったという。
と関連する訴訟費用を負
た時の話だ。二人でかな
―3942―6136・日医総研
を聴いていたら、古舘伊
求 が 発 生 し た 場 合 に は、
いんぎん
知郎のインタビューを受
しかめ面ばかりしている
原則として当社が賠償金
いて、声を掛けようと近
けている綾小路きみまろ
人生とどちらが幸せだと
不思議なのはお笑い公
担いたします」と書かれ
り遠くまで快調に泳いで
同時に悪化したらどう
思う?
ク ラ シ ッ ク の バ レ エ 団 「贅 沢 を し て も い な い の
演でも何でも圧倒的に女
か ? 〝原 則 と し て 当 社
が〟 と は ど う い う こ と
で話が始まる毒舌漫談
子の先を向けると、言わ
が、何しろ筋肉ムキムキ
聴衆も中高年。年をとっ
が愛嬌を振りまいたりの
ぜいたく
に贅肉がつき、寄せて集
よ?などといろいろ考え
だ。他のバレエ団との違
〝善 き サ マ リ ア 人 の 法
ていた。
師、綾小路きみまろの公
れた本人たちはこれまた
の男性がチュチュを着
ていくことの悲哀さはあ
舞台に笑い疲れてしまう
( Good Samaritan law
)〟 ると、それ以上酔うこと
性が多い。男性諸君、笑
演会が東京の明治座であ
手 を 打 っ て 大 笑 い。「あ
る、それだけで笑いを誘
やく私が手に入れたのは
るはずなのに、それを題
くらいだ。
善きサマリア人の法
( Good Samaritan law
)
め て D カ ッ プ」。 一 人 で
るとインターネットで情
なたも、あなたも、あな
う。王子様より大柄なお
S席2階の席だった。
材にして笑いで吹き飛ば
ち今日の犠牲者よ。覚悟
これだけの会場をたった
の子どもの姿が見えない
水難
してね」と、扇子の先で
1人の漫談で大したもの
思われない。私には俗に
ので辺りを見回している
歳代の女
と し て、「お 医 者 さ ん は
指されている前方の席の
ら、またむげに断ること
言う水難の相があるの
ラゲラ笑いながら過ごし
人たちはうれしそうに身
ちなみに笑いは加齢と
か、死の一歩手前で辛く
栗林 弘
を よ じ っ て 笑 っ て い る。 だ と 感 心 す る 。 笑 い は 健
もできず〝患者〟となっ
歳代、
言われているお客さんた
ちは
も助かったことが三度あ
な 流 れ に 押 し 流 さ れ て、 たのに、何であんなに岩
た。患者は 歳代の白人
にこだわったのか。今も
女性ホルモンのバランス
って分からない。
数年来の友人も「お陰で
あわやという時、後ろか
性 が 多 い が、「こ の 日 の
と子どもの頭が飛び出し
ら服をつかまれて助かっ
る。
たので、襟首をつかまえ
男性で、主訴は悪寒と呼
て引き上げたという。母
を整え、新陳代謝を促進
一度目はほんの子ども
寿命が延びたわ」と喜ん
の時、家のすぐそばの小
ために朝から、ねえお父
愛するが、すごく寒そう
笑うことでキラー細胞が
し て く れ る の だ そ う だ。 吸困難だった。詳細は割
抱腹絶倒の公演は綾小
でくれた。
た。一息ついた後、助け
に無縁でいるが、いまだ
さん、このお洋服で良い
さ な 川 に は ま っ た こ と。 から幾度となく聞かされ
てくれたのが母であるこ
あれから 年ほど水難
で息苦しそうで、質問す
たので話としては覚えて
増加し、がんに対する抵
ある雨の日、たまたま隣
路きみまろに限らない。
るのも気の毒な感じだっ
抗力も増す、との報告は
入浴時に少し神経質にな
トロカデロ・デ・モン
いるが、実体験の感触は
っている自分がいる。
かしら? この口紅でど
うかしら? と、聞いて
きたのでしょう、その顔
家のおじさんが窓を開け
とに気が付いた。噓のよ
うそ
た。ただでさえ聞き取り
うな話だが、この日たま
で」
。 冷 静 で あ れ ば、 何
全くない。
有名だ。
で音楽
YouTube
て外の様子を見ていたと
テカルロバレエ団という
先日も
―3942―6485
―3947―7815)
03
03
03
が苦手なところに、息苦
のがある。れっきとした
50
60
とも失礼な話だが、聴衆
60
70
03
03
の動画が出てきて、少し
03
03
古いものではあったが
03
03
げらげら笑っているので
いはダンサー全員が男性
のみ。そのため女性の役
報を得、先行予約した。
たもなのよ」と、一人ず
赤い燕尾服に扇子を持
している。「みなさんっ、
大分県
大分県医師会会報
ダイヤルイン
笑い
金江ひろみ
母と母の友人2人、合
つ扇子の先で指された側
ち「ピンピンコロリ、ピ
第735号より
うの、嫌い?
(一
部省略)
も男性が踊る。女装をし
計4人分の座席をS席で
姫様が出てきてリフトに
て、つまり女性用のタイ
確保しようとコンピュー
難渋したり、瀕死の白鳥
ンコロリ」と歌いながら
死亡率は100%で
き み ま ろ 氏 も 中 高 年、 がなかなか死ななかった
涙を拭いている。
03
03
ともに減少していく。し
私がこうして毎日をゲ
き み ま ろ 氏 登 場。「こ れ
途端座席は埋まり、よう
予約申し込みが始まった
タ ー の 前 に 身 構 え た が、 は 笑 い す ぎ て ハ ン カ チ で
「中高年のみなさんっ」 は 爆 笑。「あ な た の こ と
03
03
03
かし、笑いは美容、美肌、 た乗客のところへ向かっ
第1166号より
第039号より
康に良いとはよく知られ
北海道
北海道医報
千葉県
柏市医師会報
60
〔第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 7 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 5 )第 1316 号
平成 年度
第 回全国学校保健・学校医大会
●開会式・表彰式
⑤眼科
旭川市旭山動物園長)
命 繋ぐのは命」(坂東元
●特別講演「伝えるのは
道小児科医会副会長)
なお、詳細は大会ホー
を無料で設置する予定。
※当日は会場内に託児所
●シンポジウム
◆問い合わせ先:北海道
ムページ( http://www2.
convention.co.jp/
)
sapporo.med/school-47/
を参照願いたい。
平成 年度「医療関係機関等を
対象にした特別管理産業廃棄物
管理責任者」に関する講習会
─
テーマ「学校における健
倉整日本学校保健会専務
康診断の意義と役割」
理事)
医師会事業第三課〔
学校保健に関係のある専
・ 基 調 講 演:「学 校 健 康
門職の者
231 1
─ 726(直)
〕
◆ メ イ ン テ ー マ:「み ん
・シンポジウム
診 断 を め ぐ る 話 題」(弓
なで築こう子どもたちの
◆参加費:20000円
(昼食・懇親会費を含む) ① 「成 長 曲 線」(小 池 明
美札幌市学校医協議会
◆定員:各会場150名
◆申込方法:都道府県医
日医と(公財)日本産
※申込方法、開催場所等
◆主催:日医
業廃棄物処理振興センタ
長)②「運動器学校検診
の 概 要 と 課 題」(山 下 敏
ーとの共催により平成
師会を通じて行う。
日 (土) ◆ 主 な プ ロ グ ラ ム :
彦札幌医科大学医学部整
月
形外科教授)③「学校医
産業廃棄物処理振興セン
会 を、 今 年 度 は 北 海 道、 タ ー の ホ ー ム ペ ー ジ
3
─
942 6
─ 137(直)
〕
域 医 療 第 一 課〔
◆問い合わせ先:日医地
ページを参照願いたい。
特管責任者講習会」案内
宮城県、東京都、神奈川
(
http://www.jwnet.
)内の「医療関係
or.jp/
県、愛知県、大阪府、福
岡県において計7回開催
医療関係機関は、感染
することになった。
性産業廃棄物を生じるた
め「特別管理産業廃棄物
管 理 責 任 者」(以 下 管 理
責任者)を置くことが義
務付けられている。
地域医療に従事する先生方を紹介しています
医師、看護師等は、講
習会を受講することなく
管理責任者の資格を有し
ているが、事務職員等も、
03
絶賛放映中
BS-TBS 毎週金曜 20:54 ~ 21:00
本講習会を修了すること
により、管理責任者とし
て、各都道府県等に認め
また、本講習会は、資
られることになる。
格取得の目的のみならず
産業廃棄物全般の管理に
関する知識を習得する機
会としても有効であるの
で、ぜひ参加願いたい。
◆受講料:1万4000
円(webから申し込む
場合は1万3500円)
日 医
提供番組
◆ 日 時:
●分科会
年
の 詳 細 は、(公 財) 日 本
①からだ・こころ(1)
〒 460-0022 名古屋市中区金山 2-10-9 第 8 フクマルビル 5F
18
時~
年度から始まった本講習
平成
(一社)宮城県産業廃棄物協会 TEL:022-290-3810
2 月 2 日(木)
29
〒 980-0801 仙台市青葉区木町通 1-4-15 仙台市交通局本局庁舎 4F
宮城県建設産業会館
宮 城
〒 231-0023 横浜市中区山下町 74-1 大和地所ビル 4F
を中心に)」(渡辺徹北海
1 月 17 日(火)
(公社)神奈川県産業廃棄物協会 TEL:045-681-2989
かながわ労働プラザ
L プラザ
神奈川
午前
◆会場:京王プラザホテ
に必要なアレルギー疾患
平成 年
11 月 30 日(水) (一社)愛知県産業廃棄物協会 TEL:052-332-0346
名古屋国際会議場
愛 知
) の知識(食物アレルギー
②からだ・こころ(2)
◆担当:北海道医師会
果たす役割 ─」
未来 ─考えよう学校医の
011
ル札幌/ホテルポールス
札幌市教育文化会館
北海道
〒 812-0046 福岡市博多区吉塚本町 13-47 福岡県国保会館 2F
福岡県中小企業
振興センター
〒 102-0084 千代田区二番町 3 番地 麹町スクエア 7F
③からだ・こころ(3
10 月 29 日(土) (公財)日本産業廃棄物処理振興センター TEL:03-5275-7115
ター札幌
東 京
〒 540-0011 大阪市中央区農人橋 1-1-22 大江ビル 3F
大阪私学会館
29
〒 101-0047 千代田区内神田 1-9-13 柿沼ビル 7F
日医会館
9 月 28 日(水)
(一社)東京都産業廃棄物協会 TEL:03-5283-5455
④耳鼻咽喉科
開催期日・会場
開催地
(公社)福岡県産業廃棄物協会 TEL:092-651-0171
11 月 23 日(水)
福 岡
28
12 月 16 日(金) (公社)大阪府産業廃棄物協会 TEL:06-6943-4016
大 阪
10
28
28
47
10
受付機関(手引き取り寄せ・申込書送付先)
◆参加者:日医会員及び
平成 28 年度「医療関係機関等を対象にした特別管理産業廃棄物管理責任者」に関する講習会
第 1316 号( 6 )
ス
ー
ュ
ニ
医
日
平成 28 年 7 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
本 書 で は、「患 者 の 苦
り入れている。
痛を取り除くという緩和
医療の基本は医療の原点
めの書籍である。
身につけたい医師にお勧
ランダ語学であったこと
事は、医学ではなく、オ
歩くことを意味してい
1日に1万歩を目指して
字 を 書 く、「万 歩」 と は
に1000字くらいは文
す る、「千 字」 と は 1 日
管理料についても、注意
増えている在宅療養指導
また、診療所で算定が
り、大変使いやすい。
算定要件が整理されてお
刊行を中心に論じられて
るわが国において、いか
こ れ ま で 『解 体 新 書』
れている。
定価 3564円(税込) など、今まであまり知ら
れていないような事柄
羊土社
が、本書では明らかにさ
5
─ 282 1
─ 211
発行
本書は、2008年に
説している他、がん告知
例を提示して具体的に解
の訳者として知られる江
の工夫がされており、便
点の解説を追加するなど
発行され好評を博した
の方法についても、言う
戸時代の蘭学者・前野良
ている。
定価 842円(税込)
発行 河出書房新社
3
─ 404 1
─ 201
利な一冊と言える。
きた良沢の生涯を、彼の
著訳書や周辺資料から再
言葉は大変参考になる。
検討し、新たな良沢像が
構築されており、大変興
も、長年の経験を基にし
その他の章において
る。
味深い一冊となってい
著者がつくり出したこの
に健康寿命を延ばすかが 定価 3672円
(税込)
大 き な 課 題 と な る 中 で、 発行 じほう
3
─ 233 6
─ 333
超高齢社会を迎えてい
る。
前野 良 沢
生涯 一 日 の ご と く
『緩 和 医 療 レ ッ ス ン』 の
べきこと・すべきことを
沢の評伝である。
著
一 読、 十 笑、 百 吸、
千字、万歩
─医者の流儀
石川恭三
編著
診療所外来点数
マニュアル2016
診療報酬研究会
グローバル感染症
マニュアル
国立国際医療研究センター
国際感染症センター 編
海外渡航前後の患者の
ん、世界的な状況、渡航
相談への対応など臨床現
場で必要な情報をまとめ
たものとなっている。
直感的に把握しやすい
よう、症候・感染症ごと
流行地のマップなども掲
健 康 管 理 に 当 た る の は、 の診療フローチャートや
必ずしも専門家だけでは
載しており、海外への出
国者、また海外からの入
国者が増加し、感染伝播
が加速しつつある今だか
らこそ、全ての臨床医が
読んでおきたい一冊であ
る。
定価 5400円(税込)
発行 南江堂
3
─ 811 7
─ 239
を済ませた上で、現在基
歳以上の加入)
について
診療項目を一覧表や図で
たに検査、処置、手術の
感染症センター(DCC)
際医療研究センター国際
に取り組んできた国立国
包括的に国際感染症診療
方となる。
で、医業に従事している
国民年金任意加入者の方
対象者は、 歳以上の
と認知症予防の心得とし
整理するなど、視覚的に
歳以上の任
歳までで、その間の
0 1 2 0 ─7 0
せ願いたい。
0650)まで問い合わ
務 局(
希望者は、ぜひ、基金事
用意しているので、加入
詳しいパンフレットも
除の対象となる。
掛金は全額社会保険料控
長
なお、契約期間は、最
申し込みが必要となる。
ても、改めて加入契約の
年 4 月 よ り、 金の加入員であったとし
歳以上の方でも国民年
い、 平 成
国民年金法の改正に伴
特定加入
(
ない。多くは普段から患
新興・再興感染症などの
者の高血圧や糖尿病、リ
ウマチといった疾患を診
ている、かかりつけの医
師であろう。
グローバル感染症につい
本書は、輸入感染症や
本書は、無床診療所向
て、トラベルクリニック
金基金への加入が可能と
けに医科診療報酬請求の
を設け、渡航前のワクチ
なった。
ポイントを、詳しく分か
http://www.jmaca.med.or.jp E-mail [email protected]
日本医師会電子認証センター
書籍紹介
緩和医療の基本と
実践、手とり足とり
教えます
で あ る」 と の 視 点 か ら、
がん患者の心身の痛みや
著
改題改訂版である。緩和
実例を交えて解説してお
著
鳥井裕美子
医療に関する知識のない
明治期に『南学事始』に
診療で〝切り出しづらい〟 沢」 と い う イ メ ー ジ は、
り、がんに限らず日常の
触発された福沢諭吉や大
沢村敏郎
身体症状への対処法を解
説している。疼痛緩和に
重要な役割を果たす各種
の鎮痛薬や医療用麻薬の
研修医が、指導医のレッ
話をする際に非常に役立
使用法・処方例などは症
スンを受けながら緩和医
つテクニックである。
定価 2700円(税込) た医師としての流儀が示
本 書 は、『解 体 新 書』 発行 思文閣出版
されており、ぜひ一読を
お勧めしたい一冊となっ
7
─ 51 1
─ 781
療の心構えとスキルを身
槻玄沢の孫によって広め
「『解体新書』の前野良
につけていくというユニ
短時間で読了できるボ
本書は、 年間医師を
続けてきた著者が、日頃
の作品を一つにま
感じたこと等を書き下ろ
した
中でも、タイトルにあ
とめた短編集である。
る 「一 読、 十 笑、 百 吸、 りやすく説明した解説書
ン接種などの予防から渡
て、長年推奨してきた言
算定要件が理解できるよ
町村の国民年金課または
航 後 の 治 療・ 管 理 ま で、
葉 で あ る。「一 読」 と は
で蓄積されてきた豊富な
最寄りの年金事務所にて
2016年版では、新
である。
1日に1度はまとまった
うになっている他、医薬
知識と対応のノウハウが
国民年金の
意加入の申し出の手続き
65
千字、万歩」は著者が中
文 章 を 読 む、「十 笑」 と
品の算定に関する解説を
大幅追加するなど、年々、 実 践 的 に 解 説 さ れ て お
加入に際しては、市区
回ぐらい笑
高年の人達に、健康維持
60
60
60
は1日に
う、「百 吸」 と は 1 日 に
複雑化している医薬品の
り、診断・治療はもちろ
100回くらいは深呼吸
※SAMPLE※
日医会員は 4 月より取得時の
発行手数料が無料になった他、
年間利用料も廃止されました。
発行を希望される方は、下記
のホームページをご覧下さい。
03
を持ちましょう
25
03
「医師資格証」
60
50
10
ークな構成はそのまま
郵便、FAXによるお申し込みも承っています。
詳しくは、日本医師会医学図書館(〒113-8621 東京都文京区本
駒込2-28-16 TEL03-3942-6492(直) FAX03-3942-6495
mail:[email protected])まで。
075
36
究肌の良沢の最大の関心
3. 新着資料の案内
毎月、到着した国内雑誌の特集テーマや国内外の本をご
案内しています。
03
03
リ ュ ー ム も 魅 力 で あ り、 られたものであるが、学
2. 所蔵資料検索
雑誌、本、統計・白書などの所蔵 状 況を検 索できます。
所蔵していない資料は、他の図書館から複写などをお取り
寄せできます。
に、社会環境の変化や新
1. 各サービスのお申し込み
メンバーズルームの画面から、複写、調査、貸出を申し
込むことができます。複写物や調査の結果は郵便で、貸出
する本は宅急便でお届けします。国内や海外の図書館から
も複写をお取り寄せできます。受付から 3 ~ 7 日程度で発
送します。お急ぎの場合はご相談下さい。
料金:
コピー B5@10 円 A4・B4@20 円 A3@40 円 +送料
* カラーコピー B5・A4・B4@50 円 A3@80 円
他の図書館から取り寄せた場合は、実費料金+依頼料+送料
緩和医療の概要を手早く
医学図書 館は、日医ホームページ(http://www.med.or.jp)
の会員専用コーナー(メンバーズルーム)を通じて、ご自宅
や勤務先などからご利用頂くことができます。
薬などの新しい情報を取
日医医学図書館 利用案内
〔第 3 種郵便物認可〕平成 28 年 7 月 5 日
ス
ー
ュ
ニ
医
日
( 7 )第 1316 号
日
平成 28 年 7 月 5 日〔第 3 種郵便物認可〕
医
ニ
ュ
ー
ス
第 1316 号( 8 )
日本医師会医師賠償責任保険制度
平成 28 年
7月より
産業医・学校医等の医師活動賠償責任補償を拡充
日医では、本年7月より、産業医や学校医等の活動に伴う日医医師賠償責任保険の補償を拡充することになりました(本紙第1313号既報)。
今号では、会員の先生方からお問い合わせの多い、補償拡充の背景や、どのような事故が今回の拡充の対象となるのか等について、改
めて説明します。
産業医・学校医等の医師活動賠償責任補償の内容
1.補償の概要
産業医・学校医等の活動(職務)に起因して発生した不測の事故
について、会員が法律上の損害賠償責任を負担することによって
被る損害に対して、補償(保険金の支払い)を行う(弁護士費用
等の争訟費用を含む)。
Q3.日医医賠責保険との関係はどのようになっていますか
産業医・学校医等の医師活動
医療行為
医療行為以外
日医医賠責保険
(含む特約保険)
産業医・学校医等の
医師活動賠償責任補償
2.対象者
日医 A 会員
3.対象となる活動(職務)
法令によって定められた以下の職務。( )内は根拠法令。
①産業医(労働安全衛生法)
②健康管理医(人事院規則)
③学校医(学校保健安全法)
④保育所等の嘱託医(児童福祉法)
4.補償の限度額
1 事故 1 億円、保険期間中 3 億円(免責なし)
5.開始時期
平成 28 年 7 月 1 日
Q1.補償拡充の背景、目的は何ですか
平成 26 年に改正された労働安全衛生法に基づく新たな健康管理制度とし
てストレスチェック制度が導入され、面接指導等で産業医の役割が、また、
子どもの健康管理においても学校医の役割が今まで以上に重要になってき
ました。日医医賠責保険制度の補償拡充を図ることにより、日医の会員が
安心して産業医・学校医等の活動を行い、また、その職責を尽くすことに
より、労働者の健康増進、学校保健に寄与することを目的としています。
Q2.どのような事故が対象となりますか
産業医や学校医の職務の内容から、身体の障害を伴わない休業損害とい
った、いわゆる経済損失に対する損害賠償を求められることが想定される
ため、身体障害だけでなく、財物損壊・経済損失等を含めた不測の事故に
ついて損害賠償を請求された場合の補償も対象としています(※保険金の
支払いの対象とならない事故があります)。
例えば、産業医活動ではストレスチェックの判定や面接指導が不適切で
あったため対処が遅れてうつ病が発症・増悪した、また、学校医活動とし
て健康相談や保健指導が不適切であったことに起因して疾病発症・増悪し
たとして訴えられる場合など、医療行為以外の活動が想定されます。
なお、損害賠償責任の有無にかかわらず、弁護士対応が必要な場合は争
訟費用がこの保険で支払われます。
日本医師会医師賠償責任保険制度
図のように、産業医・学校医等の活動において、医療行為によって生じ
た身体障害については、これまでどおり日医医賠責保険の対象となり、医
療行為以外の不測の事故によって生じた損害が「産業医・学校医等の医師
活動賠償責任補償」の対象となります。
Q4.補償の対象となる会員は誰ですか
この保険は、日医 A 会員( A ①、A ② B、A ② C )個人の活動により A
会員個人が損害賠償請求を受けた場合を対象としています。日医 A 会員で
あれば日医医賠責保険が付保されているため、産業医・学校医等の医師活
動においては、医療行為の有無にかかわらず補償が可能となります。
なお、産業医や学校医に就任した、辞退したといった報告は不要です。
Q5.いつから対象となりますか
平成 28 年 7 月 1 日以降に損害賠償請求を受けた場合が対象となります。
なお、産業医や学校医を辞退した後に損害賠償請求を受けた場合でも、
請求を受けた時期に日医 A 会員であれば保険の対象となります。
Q6.損害賠償請求を受けた場合はどのようにすれば良いですか
万一、損害賠償請求を受けた場合には、日医医賠責保険と同様に各都道
府県医師会の定める紛争処理規定に従って報告をして下さい。
なお、産業医や学校医の活動は、事業主の労働安全衛生や学校保健の一
環としての活動であり、責任主体は事業主や学校にあるため、まずは事業
主や学校が窓口となって対応することが原則となります。医師の法律上の
損害賠償責任が発生するケースは少ないと考えられますが、まずは都道府
県医師会にご相談下さい。
※「産業医・学校医等の医師活動賠償責任保険 解説」を日医ホームページ
のメンバーズルーム内 に掲載しています。詳しくはそちらをご覧下さい。