水稲病害虫・生育診断事業結果情報H28.6.29発行(237KB

水稲病害虫発生予察・生育診断事業
=現在の生育状況=
平成28年6月29日発行
調査結果情報
豊岡市農業共済課
豊岡農業改良普及センター
たじま農業協同組合
◆ 概況
田植期以降、気温は高めに推移し、日照時間は多めに推移しました。生育は昨年よりは草丈、茎
数ともやや低め、少なめではありますが、概ね平年並みの生育が見られました。
病害虫については、特に問題となるような発生は見られませんでしたが、今後、いもち発生の好適
期を迎えます。ほ場の状態をよく観察し、特に常発地においては、注意して下さい。
◆ 調査結果の概要
調査地域
【6月22日調査】
病気の発生状況(25株調査)
害虫の発生状況(払い落とし及びすくい取り)
豊 岡
現在のところ病気の発生は確認され ヒメトビウンカ、セジロウンカとも見られました
ていません。
が、ごく少ない状況です。
城 崎
現在のところ病気の発生は確認され ヒメトビウンカ、セジロウンカとも見られました
ていません。
が、ごく少ない状況です。
竹 野
現在のところ病気の発生は確認され ヒメトビウンカ、セジロウンカとも見られました
ていません。
が、ごく少ない状況です。
日 高
現在のところ病気の発生は確認され ヒメトビウンカ、セジロウンカとも見られました
ていません。
が、ごく少ない状況です。
出 石
一部のほ場でいもち病の発生が確認 ヒメトビウンカ、セジロウンカとも見られました
されましたが、発生量は微程度です。 が、ごく少ない状況です。
但 東
一部のほ場でいもち病の発生が確認 ヒメトビウンカが見られましたが、ごく少ない状
されましたが、発生量は微程度です。 況です。
◆ 病害虫発生状況と今後の管理について
☆ いもち病
一部のほ場で葉いもち病の発生が確認されましたが、発生量は少ないです。今後、発生が見
られる時期となります。ほ場をよく観察しましょう。
☆ 紋枯病
紋枯病の発生は確認されていません。紋枯病は暑くなる頃に発生が多くなりますが、病斑は
株元から見られるようになります。ほ場を観察する時は、株元もよく見て下さい。
☆ ウンカ類
ウンカの発生は少ない状況です。
☆ カメムシ類
今回の調査では一部のほ場で発生が確認されました。今の時期のカメムシ生息場所である畦
畔のイネ科雑草は、穂を付けさせないよう、こまめに草刈りを行いましょう。
☆ 農薬を散布する場合、隣接する野菜ほ場などに飛散しないように注意しましょう。
田んぼの病害虫情報
調査ほ場では、様々な病害虫を確認することがあります。このコーナーではその特徴を紹介します。
イネアオムシ(フタオビコヤガ)
田植え後、間もない時期から幼虫が食害し
ます。若い幼虫(1~2齢ごろ)はイネの葉
の表面をかじり、3齢以上になると、葉の縁
から蚕食します。尺取り虫のような歩き方を
します。
多発生した水田では、葉身が食い尽くされ
イネアオムシ
るほどの被害が出ることがあります。
食害痕
写真:埼玉県病害虫防除所提供