合同会社の活用法 - 税理士法人たかはし事務所

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2016 年 6 月 28 日(火)
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合同会社の活用法
企業が創造的な開発業務を行なう場合で、
自社が保有する技術を補完するため、外部
の企業、専門人材を集めてプロジェクトチ
ームを編成する必要がある時、専門人材が
自由にコミュニケーションを行ない、合意
形成を図りつつ成果物を開発する組織運営
が不可欠です。
しかし、現実には労働法上のコンプライ
アンス確保を図るため、労働局の指導によ
る大きな制約があります。
対応策は合同会社(LLC)の活用
その制約を回避する現実的な対応策は、
図示したように合同会社(LLC)を活用
して、プロジェクトチームを編成すること
です。
① 合同会社(LLC)には、会社法で「定
款自治」が認められており、定款で図の
ような意思決定方法を定め、社員総会で
組織運用について決定し、プロジェクト
チーム活動を推進する。
② 労働法上のコンプライアンス確保を証
明するため(合同会社内部で指揮命令関
係が存在しないことを証明するため)、
合同会社(LLC)内部の定期的な会議、
主なミーティングの記録を作成し、代表
社員と業務執行社員が署名・捺印する。
[合同会社によるプロジェクトチーム運用]
[本体企業、または行政官庁]
・合同会社(LLC)代表社員、業務
執行者選任、業務委託契約
↑
完成物納入・委
託料金支払い
(工事進行基準)
↓
↓
業務委託:
○○の開発
↓
[合同会社(LLC)]
1.定款作成:下記2項目を定款に記載
① 事業目的は:○○の開発(成果物○
○の完成)
② 業務執行(相対的記載事項)
:社員相
互の自由なコミュニケーションと合
意形成により成果物を開発し、それ
を重視した代表社員による意思決定
2.外部専門人材と業務委託契約、合同
会社(LLC)設立登記・代表社員・
執行社員就任
3.合同会社(LLC)の組織運用
・社員総会で組織運用規則として「社員
間の自由なコミュニケーションと合意
形成による効率的な業務遂行」を決定
↑
業 務委託 契約と同 時に
合同会社(LLC)業務
執行社員として登記
↓
↓
業務委託料支
払い(工事進
行基準)
↓
外部専門人材(企業・個人事業主)
経営者の留意点
このような場合、担当者の判断が難しく、
経営者の決断と方向付けが必要と言えます。
チームの自由なコミュニ
ケーションは不可欠!