第182号(2016 年7月1日号) 発行責任者 編集/発行 事 務 部 長 JR仙 台 病 院 地域医療連携室 TEL 022−266−9671 高度で良質な医療と心のこもった患者サービスで地域社会に貢献し、 調和のとれた企業立病院をめざします。 ∼ 基本方針∼ 1.高度かつ良質な医療を提供し、地域医療機関との機能連携を強化して企業立病院として社会貢献します。 院 是 調 和 当院は医療機能評価の 認定を受けています 2.プライバシーの尊重と最善のアメニティに配慮し、安心と満足が得られる快適な療養環境を整備します。 3.全スタッフが一丸となって心のこもった患者サービスを提供します。 4.日々研鑽に努め、責任を持って仕事に携わる質の高い医療人を育成します。 5.医療環境の変化に対応できる健全な医療経営に努めます。 ジメジメと蒸し暑い日が続くと、身の周りの衛生面が特に気になりますね。最近、 健康管理センター 中里 医師 「除菌」や「抗菌」などの表示がある品が増え、なんとなく安心感があって使ってい る、という方も多いのではないでしょうか。 菌を抑える、やっつける、という表示にはいくつか種類があります。以前行われた消費者意識調 査では、 「滅菌」 「殺菌」は全ての菌を取り除く、 「除菌」は大部分の菌、特に健康に被害をおよぼ す菌を取り除くことをイメージする人が多い、という結果だったそうです。では、実際はどうな のでしょうか。 ●「滅菌」 全ての菌(微生物やウィルスなど)を死滅させ、除去すること(微生物の生存する確率が 100 万分の 1 以下になること) 。 ●「殺菌」 細菌を死滅させる、という意味ですが、その対象は定められておらず、一部の菌を 死滅させただけでも殺菌と言え、有効性が保証されない場合もあります。 ●「除菌」 対象物や限られた空間に含まれる微生物の数を減らし清浄度を高めること。 しかし、微生物を減らす程度は定められておらず、また、カビや酵母などは含まれません。 ●「抗菌」 菌の繁殖を防止すること。経済産業省の定義では対象は細菌のみで、カビ、黒ずみ、 ヌメリなどは対象外となっています。 これらを見ると、イメージしていたよりも効果が弱い・範囲が狭い、と感じた方が多いのではないかと思います。 菌を抑える表示のあるものを使う際には、その効果を過信しないことが大切です。たとえば感 染症対策の 1 つとして推奨される石鹸を使った手洗い。石鹸を使う目的は菌を抑えることでは なく、手の余分な脂と一緒に菌を洗い流すことです。 「殺菌」効果のあるという薬用石鹸を使っ て不十分な手洗いをするなら、普通の石鹸で手順を守ってしっかり手洗いをする方が有効な場 合もあります。言葉のイメージに振り回されない、という意識をもって使うことが必要なのだ と思います。 JR仙台病院 ホームページアドレス http://jrsendai-hospital.jp/ JRほすぴたる第 182 号 『 て いて つい につ 』に 査』 検査 R II 検 MR 『M MRI 検査は、磁石と電波を利用して人体の様々な断面を画像化する検査です。放射線を用いない検査であるた め、被曝がないことは大きな利点です。その一方で、強力な磁場と電磁波を利用して撮像しているため検査を行 うに当たり制限もあります。 体内に金属を含む医療機器等が植込み・留置されている場合は、体内での移動・故障・破損・動作不良・火傷 等が起こる恐れがあるため MRI 検査は実施できません。 (MRI 対応機器は除く。 )また、故障・破損のおそれの あるもの、画像に影響を及ぼすもの、火傷の危険があるもの等については、あらかじめ取り外して頂きます。め がね・時計・携帯電話・アクセサリー等の金属類、アイシャドー・マスカラ等金属類が含ま れる化粧品、カラーコンタクトレンズ・保温用下着等金属類が含まれるもの、キャッシュカ ード等の磁気カードなどは持ち込むことができません。 MRI 検査時、安全に検査を受けていただくため、ご理解とご協力をお願いいたします。 放射線科 医療技師長 飯野 啓二 『 て いて つい につ 』に 品』 薬品 医薬 ク医 ック リッ ネリ ェネ ジェ 『ジ ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間中に効き目や安全性が十分に確認された“同じ有効成分”を使って製 造されています。その製造のためには、有効性、安全性及び品質について、国の厳格な審査による製造販売の承 認を得なければなりません。製造後も、定期的に医薬品の品質は検査されています。このようにして、ジェネリ ック医薬品の信頼と安心は保障されています。 ジェネリック医薬品には、先発医薬品に比べて患者様が飲みやすいようにコーティングなどで苦 みを少なくしたり、口腔内崩壊錠といって口の中で溶けやすくしたりしているものがあります。ま た、お薬の名前を錠剤に印字し、飲み間違いを防ぐ工夫をしているものもあります。ジェネリック 医薬品は、新薬よりも開発期間が短く、研究・開発費が少なくて済むので低価格です。厚生労働省 は、ジェネリック医薬品の使用促進で日本全体の医療費を効率化することができるとして、その普 及を推進しています。 薬剤部 主任医療技師 小岩 正二 「 て いて つい につ 」に 症」 中症 熱中 「熱 熱中症とは、室温や気温が高い中での作業や運動により、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが 崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、体がだるい、ひどい時にはけいれんや意識の異常な ど、様々な症状をおこす病気です。家の中でじっとしていても体温が高いために、熱中症になる場合があります ので注意が必要です。梅雨明け前後の暑さには、最も注意が必要です。 予防のポイント・・・部屋の温度はこまめにチェック。室温 28℃を超えないように、エアコン、扇風機を上 手に使う。のどが渇かなくてもこまめに水分補給。 外出の際は涼しい服装で日よけ対策。無理をせず適度な休憩。日頃から栄養バランスの 良い食事と体力づくり。 応急手当・・・・・・涼しい場所に移動し、衣服を緩め安静に寝かせる。エアコン、扇風機、うちわなどで 風をあて身体を冷やす。特に脇の下・太もものつけねなどを冷たいタオル等で冷やす、 飲めるようであれば水分を少しずつ頻回に取らせる。 医療機関へ・・・・・自分で水が飲めない、脱力感や倦怠感が強く動けない、意識が無い、 全身けいれんがあるなどの症状を発見された方はためらわずに救急 車(119)を呼んでください。 【総務省 消防庁 熱中症情報ホームページより】
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