課題 2

流通論 A 課題2
学番
氏名
6/24、7/1、7/8、いずれかの授業時のみ EB1 のみで提出。
(この用紙は南川 HP にも有り。
)
問 A 国には商人が6人いて,他国 B に商売に行くために
②.まず,A 国と B 国が独立に同時に自分の pA と pB を決め
川を船で進んでいくことができる。この川には関所 A と
るという状況を考えよう。①の利得行列について,戦略
関所 B が下図のような順で並んでいて,関所 A で A 国
$
の国王が通行料金 pA ,関所 B で B 国の国王が通行料金
pB を付けて,通行する商人から徴収している。
される」戦略を取り除いた「新しい利得行列」において,戦略
は,戦略$
によって弱支配される。この「弱支配
は,戦略$
$
によって支配される。よって,均衡は,
[A 国の戦略,B 国の戦略] = [$
,
そのときの利得は,
(
A国
,$
] であり,
)となる。
川
B国
③.では,A 国が先に通行料金 pA を付けて,それを見て
関所A
関所B
から B 国が通行料金 pB を付けるものとしよう。この状況
各々の商人たちが,川を進んで A 国から B 国まで1回通行
を表したゲームツリーについて,利得の空欄を埋めなさい。
するのに支払ってもいいと考える最高限度の価格(留保価
$2
(
,
)
(
,
)
(
,
)
(
,
)
(
,
)
(
,
)
(
,
)
(
,
)
(
,
)
B国
格)については,$7まで払ってもいいという商人が1人,
$3
$6まで払ってもいいという商人が2人,$5が1人,$4
$4
$2
が1人,$2が1人,である。通行人は「A から B までの通行」
をするには pA と pB の合計(pA+pB=p)のお金がかかる。
$2
$3
B国
A国
$3
$4
したがって,
「A から B までの通行」
(という製品,サービ
$4
ス)についての需要関数のグラフは,次のように描ける。
B国
$2
p
$3
$4
④.このゲームツリーを,後ろ向き推論法で解こう。まず,
「A が$2」のとき B は$
または$
「A が$3」のとき B は$
を選択し,
「A が$4」の
とき B は$
0
需要量(通行人数)
を選択し,
を選択することになる。このことが分か
る A は$
を選択する。その結果,均衡では,A が得
る利得は
,B が得る利得は
となる。これは,
②のときと比較して,先手となった A は利得が高まった。
通行料金としては,$1,2,3,4,5,6,7,のよ
うに整数値だけが付けられるものとする。通行させること
⑤.では,A 国王は,④で得られた利得よりもさらに高い
について A 国王,B 国王にかかる費用(通行サービスの生
利得を得ることはできるだろうか。A が先手,B は後手の
産費用)は,ゼロとする。
③と同じ状況を考える。③のツリーの9種類の結果のなか
①.A 国と B 国は,自国の関所の通行料金を,$2,$3,
利得が
$4のうちから1つを選択するものとする。たとえば,A
部(または,それよりもごくわずかだけ小さい金額)を A
で,A と B の利得の合計が,最小なのは0で,最大なのは,
となるところが何カ所かある。この利得を全
国と B 国がともに$2を付けると,通行料金の合計$4の
国王が吸い上げることはできないか。いま A が B に「pA
ときの需要量は5人だから,各国は$2×5=10 の利得を
=0 とし,無料にする。そして,B 国王が得る利得のうちの X
得る。このゲームの利得行列を,空欄を埋めて完成させな
だけ B 国王から徴収したい」
という契約を提案するとする。
さい。 ただし,利得は,
(A 国の収入,B 国の収入)の順
もし,
この提案を B 国王が受け入れて関所 B を営業すると,
に表している。
B 国王は,通行人からの自分の売り上げがいくらになろう
とも,一定の金額 X を A に支払わなければならない。よって,
B
国
$2
A
$2
王
とりあえず
$3
(10 ,10)
(
,
)
(
,
pA=0 を受けて,自分は最大限の売り上げが得ら
れるように B 国王は pB=$
$4
)
国
$3
(
,
)
(
,
)
(3 , 4)
王
$4
(
,
)
(
,
)
(0 , 0)
または$
ずである。このときの売上げ額が
A 国王が最大限に徴収できる X の額は,
と付けるは
である。よって,
である。
(A からの契約を受け入れなければ B 国王は何も営業でき
ず,営業しないときに得られる利得はゼロと仮定する。
)