西東京市カーボン・マネジメントシステム導入支援業務委託 仕様書 1

西東京市カーボン・マネジメントシステム導入支援業務委託 仕様書
1 目的
本市では、
「地球温暖化対策の推進に関する法律」
(以下、
「温対法」という。
)に基づく計画と
して、平成 27 年度に平成 28 年度から5年を計画期間とする「西東京市第二次地球温暖化対策実
行計画(事務事業編)
(後期計画)
」
(以下、
「後期計画」という。
)を策定し、すでに構築していた
エコアクション21を基礎とした環境マネジメントシステムにおける取組みを始めたところであ
る。しかし、本年5月に政府の「地球温暖化対策計画」が閣議決定され、地方公共団体では実行
計画(区域施策編・事務事業編)による取組みが強化されることになった。
このため、本市では、これまでの環境マネジメントシステム及びエネルギーデータの集計方法
並びに活用方法等の仕組みを見直し、
「後期計画」で掲げられている市の事務事業から排出される
温室効果ガスの排出量削減目標を達成させるため、本業務を行う。
2 委託期間
契約の日の翌日から平成 29 年2月 28 日まで
3 業務内容
(1)温室効果ガス排出量削減対策の検討
①エネルギー使用実態調査
温室効果ガス排出量の算定にあたり、
「後期計画」の対象施設におけるエネルギー使用量等
の実態調査を実施し、各施設のエネルギー使用特性を把握した上で、本市のエネルギー使用
実態の調査分析を行う。
②個別訪問調査
①エネルギー使用実態調査を踏まえ、概ね 10 程度の施設を選定し、個別訪問による空調・
熱源設備、照明設備等に関する省エネルギー診断を行い、エネルギー使用と省エネルギーへ
の改善の可能性を検討する。
③省エネルギー可能性分析評価
①②の調査分析を踏まえ、設備更新や運用改善等を含む省エネルギーの可能性について分
析・評価し、一層の温室効果ガスの削減について検討する。
(2)カーボン・マネジメントシステムの構築と導入
①現行の環境マネジメントシステムの調査分析と改善点の整理
目的でも示したように、本市を取り巻く環境に関する様々な計画等が大きく変化し、本市
がこれまで取組んできた環境マネジメントシステムでは、十分目標を達成させることが困難
な状況となってきた。
そこで、これまでのシステムの分析と改善点を整理し、特にカーボン・マネジメント部分
を強化した仕組みを構築することとする。
②新システムの構築
(1)及び(2)①を踏まえ、
「後期計画」の進行運用管理ツールとなるよう「西東京市カーボン・
マネジメントシステム」を構築する。
ここでは、温室効果ガス排出量の削減に関する目標管理を中心に検討し仕組みを構築する
が、環境法令管理及び環境リスク等についても検討する。
また、取組内容を客観的に評価する機関として内部環境監査を実施し、本市の環境方針に
沿った仕組みを構築する。
さらに、
「温対法第 20 条の3の 10 項」では、地方公共団体は毎年一回、後期計画に基づく
措置及び施策の実施の状況を公表することが義務付けられており、本システムではこれを円
滑に実施できる仕組みについても検討する。
これらの仕組みが各部署・各施設が適切な運用が図れるように「
(仮称)西東京市カーボン・
マネジメントシステムの手引」を作成する。
(3)温室効果ガス排出量算定システム等の構築及び導入
①現行システムの調査分析
西東京市は、
「温対法」第 20 条3に基づく実行計画(事務事業編)の策定と公表対象者であ
るだけでなく、
「温対法」の特定排出事業者、
「エネルギーの合理化等に関する法律」の特定
事業者、
「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」の大規模事業所として、エネル
ギーデータを集計し、温室効果ガス排出量を算定し、公表していかなければならない。
ここでは、現行のエネルギーデータ等の集計、及び温室効果ガス排出量の算定に関する仕
組みを調査し、課題を整理する。
②温室効果ガス排出量算定システムの構築・導入
(3)①の課題を踏まえ、本市に相応しいエネルギー集計・温室効果ガス排出量算定システ
ムを構築し、導入する。
構築したエネルギーデータ集計・温室効果ガス排出量算定システムに関し、関係各所が適
切に運用できるように「西東京市データ集計・算定システムの手引き(仮称)
」を作成する。
4 成果品
本業務委託の成果品は、次の電子データ(CD-ROM 一式)とする。
(1)(仮称)西東京市カーボン・マネジメントシステムの手引き
(2)温室効果ガス排出量算定システム
(3)(仮称)西東京市データ集計・算定システムの手引き
5 受託資格要件
本業務は、以下の各項全てに合致する組織を対象とする。
(1)地方公共団体の庁舎等に関する省エネ診断について、過去5年間に5施設以上の実績が
あること。
(2)地方公共団体実行計画(事務事業編)の進行管理のための環境マネジメントシステム、
またはカーボン・マネジメントシステムの導入、又は運用支援についての受託実績を過去5
年間に5件以上の実績があること。
(3)地方公共団体実行計画(事務事業編)及び環境マネジメントシステムと連動したエネルギ
ー・温室効果ガス算定システムの導入、または運用支援について、過去5年間に5件以上の
実績があること。
6 その他
(1)仕様書に記載のない事項及び疑義が生じた場合には、その都度市と協議し、指示に従うこ
と。
(2)受注者は、本業務の遂行において市からの資料の貸与を受ける必要がある場合は、市と協
議のうえ貸与を受けること。なお、貸与を受けた場合は、業務終了後速やかに資料を返却す
ること。