シーズタイトル バイオマスからの化学品2−ピロリドンの製造法の開発

シーズタイトル
バイオマスからの化学品2−ピロリドンの製造法の開発
氏名(所属、役職)
研究責任者:山野尚子
(産業技術総合研究所 健康工学研究部門 主任研究員)
コーディネータ :堀野裕治
(産業技術総合研究所 関西産学官連携センター イノベーションコーディネータ)
H23 年度採択課題名、 バイオマス由来工業原料ピロリドン生産法の開発
(課題番号)
(AS231Z01181D)
技術キーワード
バイオマス、生分解性ポリマー、γ−アミノ酪酸、ポリアミド
【新技術の概要】
【従来技術・競合技術との比較】
医薬、化粧品やポリビニルピロリドンの原料
バイオプロセスでの化学品生産はその生産性
等として広く用いられている2−ピロリドンを、
の低さが問題となることが多いが、本技術は基
バイオプロセスと化学プロセスを組合せて、バ
質と菌体のみの単純で高効率なバイオプロセス
イオマスから生産する技術を開発した。菌体を
と高選択・高収率な化学プロセスの組合せであ
用いて高い効率で合成したγ−アミノ酪酸から、
る。且つ、出発原料がバイオマスである。
前処理せずに高収率で2−ピロリドンを得た。石
油から化学合成されている2−ピロリドンをバ
【本技術に関する知的財産権(ある場合のみ)】
イオマスから安価に効率よく生産できるので、
1.特願 2012-161483 号
生分解性材料のポリアミド4や2−ピロリドン
「バイオマスからの2-ピロリドン乃至ポリア
誘導体もバイオマス由来とすることができる。
ミド4、N−メチル−2−ピロリドン、ポリビニル
ピロリドンの合成方法」
、出願人:産業技術総合
研究所
2.特開 2011-211993 号
「微生物によるγ-アミノ酪酸(GABA)の生産
方法」、出願人:産業技術総合研究所
【想定される技術移転】
2−ピロリドンを原料とするポリアミド4に
図1.バイオマスから 2−ピロリドン
ついても合成法、物性改善、生分解性の評価と
制御などの技術を有している。この技術も活用
して、化学系企業と連携し、2−ピロリドン及び
誘導体類や耐熱性と生分解性を持つ繊維など高
分子材料のバイオマスからの生産を実現したい。
【お問い合わせ先】
図2.GABA の生産
産業技術総合研究所健康工学研究部門
生体分子創製研究グループ
072-751-9522
山野尚子