物理学専攻 特別談話会

神戸大学
物理学専攻 特別談話会
祝
ニホニウム誕生を学ぶ
理学部 / 理学研究科後援
113 番目の元素の命名権が、日本の理化学研究所超重元素研究グループの森田
浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究
グループに与えられていましたが、最近、元素名案は「nihonium(ニホニウム)」、
元素記号案は「Nh」とされていることが発表されました。
実は、日本人が元素名を提案するのはこれが初めてではありません。今から
100 年以上前に、Nipponium(ニッポニウム :Np)という元素が周期表に載って
いました。特別物理談話会では、理化学研究所が作成したビデオで元素誕生につ
いて学んだ後、2つの講演映像で「幻のニッポニウム」から今回の「ニホニウム」
誕生までを学びます。これらの映像は、2012 年 8 月に開催された科学セミナー(日
本物理学会主催)での講演を記録した貴重なものです。
吉原先生は、元東北大学総長小川正孝が明治 41 年(1908 年)に発見を報告
したもののその後顧みられなくなっていた新元素ニッポニウムの実在を突き止め、
2008 年(平成 20 年)化学史学会学術賞を受賞されたニッポニウム研究の第一
文部科学省「一家に1枚周期表」第9版より
人者です。
新元素にニホニウムを提案された森田先生のこの時の講演は、3 回目の 113 番
目の元素が合成される2日前のものであり、元素命名権獲得への思いも述べられ
ています。
長時間に及ぶ談話会ですので、途中の入退室は自由です。気軽にご参加下さい。
2016 年 6 月 24 日(金)
場所 : 神戸大学理学部学舎 Z102 講義室
14:00∼:はじめに
14:15∼:「元素誕生の
播磨尚朝(物理学専攻)
にせまる」(理化学研究所作成のビデオ)
15:00∼:「ニッポニウム発見事情ー小川正孝とウィリアム・ラムジー」(講演映像)
吉原賢二先生(東北大学名誉教授)
16:00∼:「元素はどこまで知られているか」(講演映像)
森田浩介先生(九州大学教授、理化学研究所)
17 時頃終了予定
注:吉原先生と森田先生の講演は、2012 年 8 月 9 日と 10 日に東京大学小柴ホールで開催された
科学セミナー(日本物理学会主催)での講演映像の上映です。固定カメラによる撮影のため、スラ
イドが見えにくいなどの問題があることをご了解下さい。