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教材の分析
要旨
東日本大震災で、中学生たちが傷ついた心を詩の言葉で解き放し、
世界の人々とつながっていったように、言葉は人間の心を開き、つ
なぐ力をもつ。
構成
L4)
本文は、一行空きによって大きく三つに分けられている。第二の
まとまりは、内容によってさらに五つに分けることが可能である。
[第一のまとまり](初め~P
女川の中学生が震災の思いを表現しようと決意したこと。
[第二のまとまり](P L5~P L8)
76
73
74
74
)
15
(P L1~P L7)
③女川の中学生が、返信にさらに五・七・五を付けたこと。
②女川の中学生の作品に七・七の返信が届けられたこと。
(P L7~P L
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中の人々からのメッセージを女川の中学生が訳し、下の句
④世界
75
75
[第三のまとまり]
(P
L9~終わり)
(P
L6~P
76
L8) 76
東 日本大震災 平成二十三年(二〇一一年)三月十一日十四
時 四 十 六 分、 東 北 地 方 の 太 平 洋 沖 を 震 源 と し て、 マ グ ニ
語句・表現
敬体で記されており、平易な文体であるが、科学と文学の交錯す
る場で、人間の心と言葉との深い関わりについて記されている。
ノンフィクションである。報告文にも見えるが、背後に、言葉は
つながることによって力をもつという強い主張がある。
叙述の特色
言葉を乗せた「きぼう」が夜空に見えるという結び。
76
い。 e
参 考 文 献 で 紹 介 し て い る「ま げ ね っ
ちゃ」・「女川一中生の句 あの日から」を参照するとよい。
り、その割合は岩手、宮城、福島の被災市町村の中で最も高
だ。女川町は町全体の人口の一割近くの方が犠牲になってお
十メートルを越し、浸水区域は三百二十ヘクタールにも及ん
万人を超える死者・行方不明者を出した。津波の最大高は二
う津波、たび重なる余震などによって、東北地方を中心に二
チュード九・〇、最大震度七の地震が発生。地震とそれに伴
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①女川の中学生が、自分の思いを五・七・五に紡いだこと。
(P L5~P L6)
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を紡いでいったこと。 (P L8~P L5) ⑤困難な状況下で、心ある言葉が世界をつないだというまとめ。
P73
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