Ⅴ施工(19.外装工事) ①重要事項の解説

Ⅴ施工(19.外装工事) ①重要事項の解説
「19.外装工事」で2回以上繰り返し出題のある重要項目(H8~H27)は、下記の通りである。
(1)カーテンウォール工事
※過去に選択肢問題として5回出題有
・PCカーテンウォールの取付け方法は、層間変位に追従できるように、ロッキング(回転)方式とした。
・層間変位を吸収するためのスライドホール部は、手締め程度のボルト締めとし、緩止めを施した。
・カーテンウオール部材の仮止めは、パネル材で3か所以上、形材で2か所以上とし、脱落しないように固定した。
・カーテンウォール工事の取付け位置における目地の幅の寸法許容差は、±3mmとした。
・カーテンウォール工事における取付け方式のうち、スパンドレル方式とは、腰壁部分と下がり壁部分とを
一体化した部材を、同一階のはり又はスラブに取り付ける方式である。
(2)ALCパネル
※過去に選択肢問題として5回出題有
・ALCパネルの取付工事において、窓、出入口などの開口部まわりには、開口補強材を設けた。
・ALCパネルに使用上支障のない範囲の欠けがあったので、補修して使用した。
・ロッキング構法によるALCパネルエ事において、外壁のパネル間の目地のシーリングは、二面接着とした。
・ALCパネルを外壁の縦壁として取り付ける構法としては、スライド構法に比べてロッキング構法のほうが、
建物の変形に対する追従性が優れている。
(3)モルタル塗りに先立ち
※過去に選択肢問題として4回出題有
・外壁におけるコンクリート下地へのモルタル塗りに先立ち、高圧水洗浄により下地面の目荒しを行った。
・コンクリート壁へのモルタル塗りの下塗りは、先に塗布した吸水調整材が乾燥した後に行った。
・外壁におけるコンクリート下地へのモルタル塗りに先立ち、ディスクサンダーによりコンクリート表面を目荒しし、
デッキブラシ等を用いて十分に水を掛けながら下地の清掃を行った。
(4)伸縮調整目地
※過去に選択肢問題として4回出題有
・外壁タイル工事において、伸縮調整目地を、躯体のひび割れ誘発目地と同じ位置に設けた。
(5)耐
※過去に選択肢問題として3回出題有
・タイル部分張り替え工法において、ポリマーセメントモルタルを使用する場合、張り替え下地面の水湿しを行った。
・外装タイル張りにおける張付けモルタルに、保水剤としてメチルセルロースを混入した。
(6)金物の寸法許容差
※過去に選択肢問題として3回出題有
・躯体付け金物の取付け位置の寸法許容差は、鉛直方向を±10mm、水平方向を±25mmとする。
(7)塗膜の除去
※過去に選択肢問題として2回出題有
・塗り仕上げ外壁の改修工事において、既存塗膜の劣化部の除去については、サンダー工法を採用した。
・防水形複層塗材の弾性を有する塗膜の全面除去は、サンダー工法より塗膜剥離剤工法のほうが適している。
(8)タイル後張り工法
※過去に選択肢問題として2回出題有
・タイル後張り工法の密着張りにおいて、壁のタイルの張付けは、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り
付けた後、それらの間のタイルを張り付けた。
(9)仕上塗材の含水率
※過去に選択肢問題として2回出題有
・仕上塗材の吹付け工事については、コンクリート下地の場合、その表面の含水率が10%以下の状態で行った。
(10)ひび割れ補修
※過去に選択肢問題として2回出題有
・コンクリート表面のひび割れのうち、幅が1.0mmを超え、かつ挙動するひび割れ部は、シーリング用材料とする。
・コンクリート打放し仕上げ外壁のひび割れ部の改修を、手動式エポキシ樹脂注入工法によって行う場合、
垂直方向のひび割れについては、下部の注入口から上部へ順次注入する。