JICA在外拠点からの研究ニーズ

JICA在外拠点からの研究ニーズ
・あくまでも研究提案の形成に向けた参考情報です。
・このニーズに基づく提案であることが、案件選考上の優位性につながるものではありません。
・本件に関する問い合わせ先:JICA国際科学技術協力室([email protected])
・感染症分野はJICAとAMEDで実施しています。
No. 研究領域
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環境
環境
環境
低炭素
低炭素
低炭素
国名
マーシャル諸
島
マラウイ
ボツワナ
テーマ
提案内容
離島循環型社会
マーシャル諸島の離島では、ヤシの葉や水産物の残渣等の生ゴミの処理
が課題となっている。生ゴミのコンポスト化やコンポストを活用した野菜栽
培などを通じて循環型社会を提案し、併せて島民の生活習慣病の予防モ
デルを形成する。
森林保護
電化率が低いマラウイでは、近年の人口増加等の影響により薪炭生産に
起因する森林減少が急速に進んでいる。国が管轄する森林保護区の管理
のあり方の検討と住民との協働による持続的な自然資源管理体系の確立
が求められている。
鉱山公害対策
セレビピクウェ鉱山では廃液・大気汚染などの被害が出ている。ボツワナ
では公害に関する研究が十分進んでいないため、日本との共同研究によ
り原因の究明と対策に活かすことが期待される。
開発途上国(中進国)の電力公社では、タイ(EGAT)や南ア(ESCOM)などで
島嶼国
電力系統安定化・出力 研究所を設立する動きがある。このような機関とともに、再生可能エネル
(太平洋・イ
ギー導入時の系統安定化・出力予想技術に係る研究を行う。
予想
ンド洋)
マラウイ
マラウイは電力の発電容量や電化率が極めて低く、産業発展の阻害と
メイズのバイオエタノー なっている。そこで、主食で大量に生産されるメイズを対象に、食糧以外の
残渣等を活用したバイオエタノール化への研究を行う。
ル化
200万km2の海域に点在する29の環礁、5つの島からなるマーシャルでは、
マーシャル諸 低炭素型離島間輸送シ 人、物の離島間の移動は、4隻の内航貨客船が担っている。再生可能エネ
ルギーを活用した船舶の導入、最も効率的な航路と運航の設定による低
島
ステム
炭素型離島間輸送システムを研究する。
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防災
トルコ
農地防災
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防災
エチオピア
情報システム
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防災
生物資源
生物資源
生物資源
生物資源
トルコの黒海沿岸では茶が主要産業であり、茶畑が急斜面に形成されて
いる。気候変動による降雨の激化が原因となり、苗の植え替え時期におけ
る斜面崩壊の発生リスクが高まっており、斜面崩壊の危険度分析やその
対策が求められている。
アフリカ諸国では、データ把握、統計処理、データ活用、といった分野が非
常に弱く、今後の気候変動に備えたリスク管理のために、防災リスク軽減
のシステム開発が、各国で取り組むべき課題となっている。
200万km2の海域に点在する29の環礁、5つの島からなるマーシャルでは、
マーシャル諸 離島におけるICTシステ 防災、教育、そして医療等のサービスが脆弱であり、その改善が課題と
なっている。ICTを活用した防災、遠隔教育、そして医療システムの構築が
島
ム
求められている。
ミクロネシア
連邦
ボツワナ
ボリビア
カメルーン
遺伝資源の活用
現地で多品種を誇る作物(バナナ、パンの実、タロ、ヤム、ハイビスカス)を
対象に成分分析や商品価値を高める研究を行う。
スイカの品種改良
ボツワナ国は乾燥地でありスイカ(ウリ)の原産地であるため、スイカの植
物特性を利用した乾燥地農業への貢献が期待される。
家畜疾病対策
稲の生産性向上
家畜疾病の遺伝的要因に係る遺伝子領域の同定およびゲノミック選抜法
を用いたDNAマーカーの研究。我が国の次世代シークエンサーを用いた
遺伝子研究など特徴ある共同協力を通じて、世界のウシの飼養頭数の半
数を占めるアメリカ大陸において我が国のプレゼンスを高め、食糧安全保
障へも貢献する。
多くのアフリカの農家は肥料を施用する適期を理解していないため、適切
な施肥ができていない。そこでイネ品種自体が施用適期を色や形態で示
すような品種を創出する。また、ハーベストロスの削減且つ容易な脱穀を
目的に丁度良い脱粒性を加えた品種を創出する研究を行う。
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生物資源
生物資源
感染症
感染症
ブルキナファ
ソ
ミャンマー
モンゴル
マラウイ
農業生産性の向上
農業には労働人口の8割以上が従事し経済成長に不可欠な分野となって
いるが、厳しい自然条件等により農業生産性が低く近代的農業への移行
も進んでいない。農地拡大が生産量増加の主な要因となっており、生産性
向上による農業振興が課題となっている。
ミャンマーでは日本の協力により設立されたシードバンクにおいて在来の
農業生産物の品質、生 遺伝資源が多種保存されているにもかかわらず、これら資源は育種に有
効に活用されていない。この資源の活用とともにミャンマー政府や民間企
産性向上
業の育種能力の向上を行う。
家畜疾病対策
住血吸虫症対策
農牧業はモンゴルのGDPの14%、雇用割合の28%を占める主要産業の一
つであるが、様々な家畜感染症が発生している。家畜疾病に対する予防・
対策のニーズは高く、モンゴルで早急な対策が必要となっている。
マラウイの国土の20%を占めるマラウイ湖は、多様性に富む魚類を活用し
た観光開発のポテンシャルは高いが、ビルハルツ住血吸虫・マンソン住血
吸虫が生息していることが観光振興上の問題となっている。公衆衛生学及
び生態学の視点から効率的かつ効果的な駆除方法が求められている。