プログラム・抄録集 会長講演 8月5日 (金) 12:50 ~ 13:50 第 1 会場(大ホール) 私のうつ病研究 - 治療計画の策定への寄与を目指して え え 座 長 演 者 大野 裕 尾崎 紀夫 大野研究所 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野 記念講演 8月5日 (金) 14:40 ~ 15:30 第 1 会場(大ホール) クリニックでのうつ状態の治療経験から え え 座 長 演 者 神庭 重信 笠原 嘉 九州大学大学院医学研究院 桜クリニック名誉院長/名古屋大学名誉教授 教育講演 1 8月6日 (土) 11:10 ~ 12:10 第 3 会場(小ホール 2) うつ病に対する精神療法のエビデンス え 座 長 演 者 え 山脇 成人 古川 壽亮 広島大学大学院医歯薬学保健学研究院精神神経医科学 京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野 教育講演 2 8月6日 (土) 11:10 ~ 12:10 第 4 会場(展示場 802-804) ニューロフィードバックについて え え 座 長 演 者 加藤 忠史 川人 光男 理化学研究所脳科学総合研究センター 株式会社国際電気通信基礎技術研究所脳情報通信総合研究所 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 21 第 13 回日本うつ病学会総会 シンポジウム 1 双極性障害の精神療法的関わりを考える 8月5日 (金) 9:20 ~ 11:20 第 1 会場(大ホール) 【趣旨・狙い】 双極性障害の治療において、長期的な安定を図るためには薬物療法とともに精神療法的な関わりが重要である。 本シンポジウムにおいて、双極性障害への代表的な精神療法である認知行動療法、対人関係ー社会リズム療法、 家族焦点療法について、治療内容や有効性、施行時の留意点などを紹介する。また、臨床現場で問題となる服薬 アドヒアランスについて、精神療法的な関わりで改善が見られるかを検討する。それらを踏まえた上で、どのよ うな治療アプローチが双極性障害に対して有用であるのかをパネルディスカッションを通して議論していきたい。 え 座 長 S1-2 人関係・社会リズム療法について 対 ~他人に振り回されない生活で、気分に左右されない人生を 慶應義塾大学医学部精神神経科学教室 宗 未来 S1-3 双極性障害に対する Family-focused Treatment 慶應義塾大学病院臨床研究推進センター 中川 敦夫 S1-4 極性障害のアドヒアランスとその改善方法について 双 杏林大学医学部精神神経科学教室 菊地 俊暁 大阪大学保健センター 極性障害の認知行動療法 双 医療法人ライブフォレスト北大通こころのクリニック 北川 信樹 大野研究所 S1-1 大野 裕 工藤 喬 シンポジウム 2(日本うつ病学会・日本睡眠学会合同企画) うつ病と睡眠 8月5日 (金) 9:20 ~ 11:20 第 2 会場(小ホール 1) 【趣旨・狙い】 うつ病と睡眠の関連は多様である。症候論的に、うつ病では高頻度に睡眠が障害される。このため、不眠や過眠 は、うつ病診断に重要な基準である。病態のレベルでは、不眠がうつ病の悪化や改善を予測し、不眠治療を行う とうつ病症状が改善することが知られている。睡眠時無呼吸症候群など原発性睡眠障害で睡眠が障害されると、 高頻度にうつ状態が出現する。疫学的に、不眠や睡眠不足はうつ病の危険因子となる。不眠を経験すると、将来 のうつ病罹患リスクが約 2 倍となる。今回、日本うつ病学会・日本睡眠学会合同企画のシンポジウムとして、う つ病と睡眠を取り上げた。睡眠学の視点から両者の多様な関連を整理し、うつ病をとらえ直したい。 え 22 座 長 内山 真 清水 徹男 日本大学医学部精神医学系 秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 S2-1 うつ病の危険因子としての睡眠障害 日本大学医学部精神医学系 内山 真 S2-2 年期うつ病の鑑別診断に役立つ睡眠障害 老 名古屋大学大学院医学系研究科睡眠医学 藤城 弘樹 S2-3 うつ状態を呈する原発性睡眠障害 東京医科大学睡眠学講座/公益財団法人神経研究所 井上 雄一 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders プログラム・抄録集 S2-4 つ病の睡眠障害への薬物療法 う 久留米大学医学部神経精神医学講座 内村 直尚 S2-5 うつ病の不眠に対する認知行動療法 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康増進・行動学分野 渡辺 範雄 S2-6 つ病の治療としての睡眠操作 う 秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 清水 徹男 シンポジウム 3 児童思春期のうつ病 8月5日 (金) 9:20 ~ 11:20 第 3 会場(小ホール 2) 【趣旨・狙い】 うつ病は、従来、成人期の発症する疾患として考えられていた。しかし、近年、うつ病の発症が児童思春期に遡 ることができると報告されるようになり児童思春期におけるうつ病の適切な診断と治療の重要性が認識されるよ うになった。一方で、児童思春期のうつ病は、症候学的にも治療の反応性からも成人とは異なり、発症率や特に 女性の発症率が思春期以降急激に増加するなど児童思春期のうつ病の診断・治療には認知あるいは性的な発達段 階を考慮に入れた診断・治療が不可欠である。本シンポジウムでは、発達段階と性別の違いから児童思春期のう つ病について論じることで児童思春期のうつ病への理解を深めることを目的としている。 え 座 長 春期のうつ病 思 宇佐美 政英 国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科 S3-2 児童期のうつ病 近畿大学医学部精神神経科学教室 辻井 農亜 S3-3 児にみられるうつ~臨床上の留意点~ 女 医療法人財団青渓会駒木野病院児童精神科 笠原 麻里 S3-4 齢前のうつ病 学 北海道大学大学院医学研究科児童思春期精神医学講座 齊藤 卓弥 北海道大学大学院医学研究科児童思春期精神医学講座 S3-1 齊藤 卓弥 シンポジウム 4 うつ病・双極性障害の当事者が望む治療 8月5日 (金) 9:20 ~ 11:20 第 4 会場(展示場 802-804) 【趣旨・狙い】 近年、うつ病もしくは双極性障害に対する心理療法や社会的サポートなどが充実しつつあるが、当事者側として は、まだまだ不十分であるという個人的意見も目立つ。医療者は当事者自身がどのような医療を求めているのか を理解し、そのニーズに応えるよう一層努力すべきであると思われる。今回の目的は、うつ病と双極性障害の当 事者と医療者の交流の広場において、本シンポジウムを行うことで、両者の意見交流を活発にすることである。 当事者の方々、地域精神保健福祉機構の発行する雑誌編集者の方、精神科医が、各立場からうつ病・双極性障害 の当事者の望んでいる医療について語り、その後、会場の参加者を含めて討論を行う予定である。 え 座 長 秋山 剛 鈴木 映二 NTT 東日本関東病院 東北医科薬科大学精神科学教室 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 23 第 13 回日本うつ病学会総会 S4-1 事者が治療に期待すること 当 ノーチラス会名古屋支部 窪田 信子 S4-2 産後うつを経験した立場から ママブルーネットワーク 宮崎 弘美 S4-3 者が望む治療とは~編集者の立場から~ 読 認定特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ) 丹羽 大輔 S4-4 ノーチラス会での当事者との関わりを通じて 東北医科薬科大学精神科学教室 鈴木 映二 S4-5 つ病・双極性障害の治療における「真のリカバリー」を考える う ―当事者の満足行くゴールを目指して― 渡邊 衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室 シンポジウム 5 日本うつ病学会治療ガイドライン 大うつ病性障害について-策定からアップデート、課題及び今後の方向性- 8月5日 (金) 15:50 ~ 17:50 第 1 会場(大ホール) 【趣旨・狙い】 日本うつ病学会は平成 24 年に大うつ病性障害の治療ガイドラインを発表した。本年、各章がアップデートされ、 さらに児童思春期、睡眠の章が加わった。実臨床でのうつ病治療に有用なものとなるよう配慮されたが、それで もうつ病を巡る多様性に即しているか、またどこまで浸透しているかなど課題として挙げられる。 本シンポジウムでは、改めて本ガイドラインの策定からアップデートに至る過程まで、また各章の特徴と課題、 そして今後の方向性について実際にガイドライン策定にかかわった本学会ガイドライン委員会委員の先生方に話 していただく。 え 24 座 長 神庭 重信 橋本 亮太 九州大学大学院医学研究院 大阪大学医学部付属病院神経科精神科 S5-1 「治療計画の策定」について 小笠原 一能 名古屋学芸大学ヒューマンケア学部/名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野 S5-2 症および中等症重症うつ病のガイドライン - 変わることと変わらないこと 軽 信州大学医学部精神医学教室 杉山 暢宏 S5-3 児童思春期のうつ病の診断・治療反応からみた非定型性 北海道大学大学院医学研究科児童思春期精神医学講座 齊藤 卓弥 S5-4 つ病患者の睡眠障害とその対応 う 日本大学医学部精神医学系 内山 真 S5-5 つ病性障害ガイドラインの課題と今後の方向性 う 渡邊 衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders プログラム・抄録集 シンポジウム 6 大うつ病と双極性障害に対する本人および家族心理教育 8月5日 (金) 15:50 ~ 17:50 第 4 会場(展示場 802-804) 【趣旨・狙い】 うつ病や双極性障害の心理社会的治療には、患者ご本人やご家族に対しての心理教育があります。心理教育は日 常の診療に多く取り入れていると思われますが、それだけを取り上げてディスカッションする機会はあまりあり ません。しかし、うつ病や双極性障害の心理教育・家族心理教育はエビデンスが積み上げられています。 この分科会では、日頃からうつ病や双極性障害の心理教育・家族心理教育を実践している 4 名がエビデンスと実 践について発表し、うつ病 / 双極性障害の心理教育・家族心理教育の重要性や難しさについてみなさまとディス カッションしたいと考えています。 え 座 長 S6-1 うつ病家族心理教育の実践と効果 香月 富士日 名古屋市立大学看護学部精神保健看護学 S6-3 理教育~双極性障害へのエビデンス~ 心 滋賀医科大学医学部 河村 葵 S6-4 双極性障害心理教育の実践と効果 森メンタルクリニック 森 博史 うつ病に対する本人および家族心理教育の理論: 大 日本から発信する心理社会的研究成果 高知大学医学部神経科精神科 下寺 信次 S6-2 知大学医学部神経科精神科 高 下寺 信次 香月 富士日 名古屋市立大学看護学部精神保健看護学 シンポジウム 7 周産期メンタルヘルスに対する今後のリエゾン活動 - 早期介入の意義 8月6日 (土) 9:00 ~ 11:00 第 1 会場(大ホール) 【趣旨・狙い】 今日、周産期のメンタルヘルスに対する院内・地域リエゾン活動の重要性が指摘されている。1)妊娠期の精神疾 患の有用なスクリーニング法およびハイリスク妊婦の予測因子(既往歴、家族歴など)を中心に妊娠期からの有 効な早期介入法について述べる。2)東京都の精神科及び産科医療機関を対象としたアンケート調査をもとに周 産期リエゾン活動の現状と課題について考察する、3)自治体における医療施設と地域保健を結ぶネットワーク 作りの試みを考案する。さらに、4)母親機能の低下による子どもの心身の発達への悪影響を回避するための支 援のあり方について考察する。 え 座 長 渡邉 博幸 岡野 禎治 千葉大学社会精神保健教育研究センター/木村病院 三重大学保健管理センター・大学院医学系研究科 S7-1 娠期からの精神疾患の早期発見と介入 妊 三重大学保健管理センター・大学院医学系研究科 岡野 禎治 S7-2 周産期におけるリエゾン活動の現状と課題 東京医科歯科大学医学部附属病院精神科 竹内 崇 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 25 第 13 回日本うつ病学会総会 S7-3 産期のこころの支援-院内リエゾンから地域リエゾンへ- 周 千葉大学社会精神保健教育研究センター/木村病院 渡邉 博幸 S7-4 幼児精神医学の立場から―子どもの心身発達への影響を最小限にするための 乳 介入について考える 心療内科・内科リエゾンメディカル丸の内 村瀬 聡美 シンポジウム 8 がん患者・家族の抑うつ・不安に対する新たなアプローチ 8月6日 (土) 9:00 ~ 11:00 第 2 会場(小ホール 1) 【趣旨・狙い】 新規がん患者が毎年 100 万人に上り、生涯に二人に一人はがんを経験し、家族としても避けて通れない病になっ た。しかしながら、全ての人にこころのケアが提供できるわけではない。全国に安価で普及可能な、低侵襲の介 入法であるカウンセリングや栄養法の最新の知見を共有する機会としたい。 え 座 長 S8-2 がん患者に対する栄養精神医学的介入の可能性 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 西 大輔 S8-3 ん患者のレジリエンスの促進:外傷後成長の視点から が 国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科 清水 研 S8-4 がん患者遺族の抑うつに対する集団精神療法 埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科 石田 真弓 国立がん研究センター中央病院支持療法開発センター ん患者さんへのマインドフルネス認知療法 が 慶應義塾大学医学部精神・神経科/緩和ケアセンター 藤澤 大介 東京医科歯科大学大学院心療・緩和医療学分野 S8-1 松島 英介 内富 庸介 シンポジウム 9 うつ病のバイオマーカー研究の最前線 8月6日 (土) 9:00 ~ 11:00 第 3 会場(小ホール 2) 【趣旨・狙い】 うつ病は単なる心理社会的な反応ではなく、脳科学的な変化が想定される疾患である。その脳内変化を鋭敏に捉 えるバイオマーカーの探索と開発は、うつ病の診断と治療に大きく貢献することは間違いなく、しかも新たな病 態研究の糸口を拓く可能性をも秘めている。近年の測定技術の飛躍的な進歩は、さまざまな生体分子を高感度に 測定することを可能とし、うつ病のバイオマーカー研究は新たな段階を迎えている。本シンポジウムは、その最 前線に立つ若手中堅研究者にそれぞれの研究成果を紹介してもらい、うつ病の研究と診療に携わる会員諸氏の参 考に供することを目的とする。 え 26 座 長 大森 哲郎 功刀 浩 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野 国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders プログラム・抄録集 S9-1 S9-2 液メタボローム解析による、抑うつ重症度・希死念慮のバイオマーカー開発 血 九州大学大学院医学研究院精神病態医学分野/ 加藤 隆弘 九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点 白血球 mRNA 発現を用いたバイオマーカー 愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学講座 伊賀 淳一 S9-4 NAメチル化修飾を利用したうつ病の診断マーカー開発の取り組み D 徳島大学病院精神科神経科 沼田 周助 S9-5 うつ病の脳脊髄液バイオマーカーの開発 服部 功太郎 国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部/ 国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部 S9-3 つ病バイオマーカーとしての視床下部 - 下垂体 - 副腎系 う 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所成人精神保健研究部/ 堀 弘明 国立精神・神経医療研究センターメディカル・ゲノムセンター シンポジウム 10 双極性うつ病治療の進歩と最新のトピックス 8月6日 (土) 14:20 ~ 16:20 第 1 会場(大ホール) 【趣旨・狙い】 双極性うつ病の治療には早期の的確な診断がもっとも重要である。しかし、確定診断がついても急性期うつ病相 の治療はまだ十分にエビデンスが確立していないため、これまでの臨床研究の知見をもとに様々な工夫が必要で ある。さらに、双極性障害ではうつ病相は反復する傾向が強く、適切な病相予防療法を視野において急性期・維 持期の治療をすすめていくことも重要である。一方、最近、概日リズム睡眠障害、混合性うつ病の診断と治療が 双極性うつ病に重要であることも明らかになってきた。本シンポジウムでは、以上のテーマについての最新のト ピックスをそれぞれのエキスパートに語ってもらい、双極性うつ病治療の進歩を議論したい。 え 座 長 井上 猛 寺尾 岳 東京医科大学精神医学分野 大分大学医学部精神神経医学講座 S10-1 双極性うつ病の急性期治療のエビデンス 大分大学医学部精神神経医学講座 秦野 浩司 S10-2 極性うつ病の再発予防治療のエビデンス 双 九州大学病院精神科神経科 三浦 智史 S10-3 概日リズム睡眠障害に着目した双極性障害の診断と治療 高江洲 義和 東京医科大学精神医学分野 S10-4 混合性うつ病の治療 Jクリニック 武島 稔 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 27 第 13 回日本うつ病学会総会 シンポジウム 11 うつ病を変えた DSM:その功罪について 8月6日 (土) 14:20 ~ 16:20 第 3 会場(小ホール 2) 【趣旨・狙い】 周知のごとく、うつ病に対する客観的な検査法はなく、その診断はいわゆる ” 診立て ” によってなされている。こ の ” 診立て ” を、より信頼性の高いものにしたのが米国精神医学会の公式診断基準である DSM- Ⅲであり、それは 1980 年、今から 35 年以上前のことである。当時のわが国では見向きもされなかったものが、今日では医療分野 だけでなく、教育や司法等、多分野で広く用いられている。 2013 年 5 月、DSM は 19 年ぶりの改訂を行い、DSM - 5 となった。その作成実行チーム委員長 KUPFER 博士が、 まずその序で述べている編集の基本方針は、「毎日の診療に役立つ診断分類体系」である。あれから 3 年、その功 罪を考える。 え 座 長 S11-2 SM におけるうつ病概念の精神病理学的課題 D 九州大学病院精神科神経科 本村 啓介 S11-3 S11-4 九州大学大学院人間環境学研究院 うつ病診療における DSM の功績:なぜ使うべきか、どう使うべきか 筑波大学医学医療系精神神経科 松崎 朝樹 岐阜大学大学院医学系研究科精神病理学分野 S11-1 塩入 俊樹 黒木 俊秀 「認められぬ病い」と DSM:disease-mongering を超えて フジ虎ノ門整形外科病院内科・精神科 齊尾 武郎 SM と我が国のうつ病言説の変遷 D 兵庫県阪神北県民局伊丹健康福祉事務所 清水 光恵 ワークショップ 1 うつ病と心身相関 8月5日 (金) 15:50 ~ 17:20 第 2 会場(小ホール 1) 【趣旨・狙い】 うつ病は代表的な精神疾患の 1 つであるが、「隠れうつ病」や「身体化うつ病」と称されるように身体症状がうつ 病早期から目立つケースもある。また心疾患や糖尿病など各種身体疾患はうつ病と併発することが多い。うつ病 の心身相関に関しては 1)視床下部―下垂体―副腎皮質ホルモンフィードバック不全、2)交感神経系機能の亢進、 3)各種免疫機能の異常、4)血管内皮炎症の亢進など、様々な身体機能システムのうつ病への関与が指摘されて いる。本シンポジウムでは、精神科を専門とする先生方と心療内科を専門とする先生方の双方から『うつ病の身 体化』に関する意見を伺い、身体不調を訴えるうつ病患者の診療に役立つ提言をまとめたい。 え 28 座 長 中尾 睦宏 明智 龍男 帝京大学大学院公衆衛生学研究科・医学部附属病院心療内科 名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野 WS1-1 うつ病の予測因子としての身体症状 東邦大学医学部心身医学講座 竹内 武昭 WS1-2 画像研究から見たうつ病と心身症 脳 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所成人精神保健研究部 関口 敦 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders プログラム・抄録集 WS1-3 WS1-4 つ病と身体疾患との双方向性関係: う がん患者のうつ病診断における身体症状の位置づけ 岡山大学病院精神科神経科 稲垣 正俊 うつ病とめまい症状の関連性 名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学 近藤 真前 ワークショップ 2 医学生・看護学生・心理学科学生にうつ病をどう教えるか 8月5日 (金) 15:50 ~ 17:20 第 3 会場(小ホール 2) 【趣旨・狙い】 うつ病もチームで治療されることが多くなり、治療に参画する職種も増えてきた。特に一般科の医師、看護師、 心理師の役割は大きくなっている。これらの職種の卒前教育をどこまで、どう行うべきかは重要なテーマであろ う。特にうつ病の分類や概念自体が揺らいでいる今日、しっかりした概念提示をしておく必要がある。ネット普 及で一般社会の知識が増大する現状にも鑑みて、このワークショップを企画した。 え 座 長 WS2-1 WS2-2 WS2-3 野村 総一郎 一般社団法人日本うつ病センター 療現場に役立つ精神医学教育; 医 国試出題基準・モデル・コアカリに基づく医学部卒前教育との関連 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野 大森 哲郎 知県立大学看護学部におけるうつ病の卒前教育: 愛 援助技術としての認知行動療法演習の紹介 日本赤十字広島看護大学 岩瀬 信夫 理臨床を支えるものー心理学科学生教育(大学院も含めて)の現状と課題 心 駿河台大学心理学部 霜山 孝子 ワークショップ 3 改正安衛法ストレスチェックは職域精神保健に貢献するのか? ~実践してみてわかること、生じる疑問~ 8月6日 (土) 14:20 ~ 15:50 第 4 会場(展示場 802-804) 【趣旨・狙い】 2015 年 12 月より改正安衛法が施行され、ストレスチェックに関与し始めた会員も少なくないと考えられる。実 際に携わってみてわかることがあり、一方で、疑問も生じるであろう。改正安衛法ストレスチェックは、どんな 状況で役に立つのか。どんな状況では役に立つのが難しく、どうすれば役に立つようになるのか。すぐに役に 立っているのか、役に立つには時間が必要なのか。時間以外に必要なものは何か。本ワークショップでは、精神 科を専門とする産業医 1 名、そして、卓越した見識経験を有する産業医 2 名が、各々の見解を披瀝する。ストレ スチェックの進むべき方向性について、皆様と有意義な議論が展開できれば幸いである。 え 座 長 WS3-1 中村 純 社会医療法人北九州病院・北九州古賀病院 神科臨床医がストレスチェックに携わり、直ちに労働者に恩恵をもたらせる 精 か? 株式会社デンソー健康推進部 吉田 契造 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 29 第 13 回日本うつ病学会総会 WS3-2 トレスチェック制度、現状の課題と将来の有効活用を考える ス 大同特殊鋼株式会社 斉藤 政彦 WS3-3 「改正安衛法ストレスチェックは職域精神保健に貢献するのか?」 ~ストレスチェックを安全衛生戦略として用いる~ ファームアンドブレイン有限会社/産業医科大学作業関連疾患予防学 浜口 伝博 自殺予防研修会 複雑事例を通して学ぶ自殺予防のエッセンシャル 8月5日 (金) 15:20 ~ 17:50 第 5 会場(会議室 901) 【趣旨・狙い】 自殺と精神保健の関連は密接であり、自殺対策基本法・大綱において医療・保健・福祉専門職の自殺予防対策への 関与が求められています。本研修会の対象は、専門職・対人支援職で、自殺のリスクの高い複雑事例を、多職種 グループにより、10 エッセンシャルズという教育モジュールを用いて多面的に検討します。本研修会は 4 年目と なりますが、新規事例を用いて行われます。 え 司 会 講師・ファシリテーター え 河西 千秋 大塚 耕太郎 張 賢徳 太刀川 弘和 川原 庸子 橋本 聡 石井 貴男 玄 東和 小山 達也 札幌医科大学医学部神経精神医学講座 岩手医科大学医学部神経精神科学講座 帝京大学医学部附属溝口病院精神科 筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学/筑波大学保健管理センター 慶應義塾大学医学部精神神経科学教室 熊本医療センター精神科 札幌医科大学医学部神経精神医学講座 帝京大学医学部附属溝口病院精神科 東京女子医科大学看護学部 定 員:40 名 ※定員を上回る場合、受講できない場合もございますので予めご了承ください。 受 講 料:5,000 円(テキスト代を含む) 参加資格:1. 日本うつ病学会の会員 ※第 13 回日本うつ病学会総会にもご参加ください。 2. 第 13 回日本うつ病学会総会に参加する臨時会員 【職種】上記 1. 2. に共通 医 師:プライマリ・ケアに関わるすべての医師、精神科、心療内科 看護師:保健師を含むあらゆる看護職 コメディカル: 精神保健福祉師・MSW・心理職・救急救命士・ 行政の相談窓口担当者・介護専門職 形 式: 研修会形式(事例検討を中心としたワークショップ) グループワークは各班 6 人程度の多職種に分かれて行います。 主 催:第 13 回日本うつ病学会総会および日本うつ病学会自殺対策委員会 共 催:日本自殺予防学会 30 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders プログラム・抄録集 自殺対策委員会企画シンポジウム 生徒、学生の自傷・自殺 8月5日 (金) 9:20 ~ 11:20 第 5 会場(会議室 901) 【趣旨・狙い】 わが国で若者世代の自殺が漸増している。生徒の自殺はしばしばセンセーショナルに報道されるが、生徒・学生 の自傷行為とその背景をなすメンタルヘルス問題はいまや学校・大学の健康管理上最大の問題となっている。本 シンポジウムは、これらの問題について、わが国の現状と現場の課題を共有し、また国内外の、自殺予防プログ ラムの実施状況を含むさまざまな取り組みの紹介を通して、今後のわが国における対策について検討を行う。 え 座 長 SS-2 童生徒の自殺を防ぐ取り組み 児 -児童生徒を対象にした国内外の自殺予防プログラムの実際- 四天王寺学園小学校中学校 阪中 順子 SS-3 SS-4 札幌医科大学医学部神経精神医学講座 生徒の自殺問題の現状と課題 岐阜大学大学院教育学研究科 橋本 治 帝京大学医学部附属溝口病院精神科 SS-1 張 賢徳 河西 千秋 学生を対象とした自殺予防に関する国内外の取り組みの現況 大 -系統的レビュー- 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究部 川島 義高 大学生のメンタルヘルス問題・自殺問題の実状と課題 太刀川 弘和 筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学/筑波大学保健管理センター 双極性障害委員会企画シンポジウム 双極性障害における併発障害とその治療 8月6日 (土) 9:00 ~ 11:00 第 4 会場(展示場 802-804) 【趣旨・狙い】 双極性障害では併存疾患が良く認められる。代表的な ADHD/ASD、パーソナリティ障害、依存がある。これら の併存疾患があると、診断や治療が困難となる。このシンポジウムでは、これら併存疾患をその領域の専門家に より解説して頂く。 え 座 長 神庭 重信 樋口 進 九州大学大学院医学研究院 独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター BS-1 知機能障害 認 大分大学医学部精神神経医学講座 寺尾 岳 BS-2 不安障害について 福岡大学医学部精神医学教室 川嵜 弘詔 BS-3 極性障害と発達障害 双 昭和大学医学部精神医学講座 岩波 明 BS-4 診断不可知論に基づく治療―双極性障害と境界性パーソナリティ障害 獨協医科大学越谷病院こころの診療科 井原 裕 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 31 第 13 回日本うつ病学会総会 BS-5 分障害と依存 気 独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター 樋口 進 多職種連携委員会企画シンポジウム 中高年世代のうつ病 ~男性の荷下ろしうつ病、妻のうつ~ 8月6日 (土) 9:00 ~ 11:00 第 5 会場(会議室 901) 【趣旨・狙い】 定年退職後の大きな環境の変化に気持ちが塞ぎこみ、異なる日常に中々適応できないために次第に気分の落ち込 みが大きくなる。子育てを生きがいとして育てた子どもが独立していった後に生きがいを失ってしまい生きる活 力をなくしてしまうなど中高年世代には、今までとは異なる問題を突きつけられる。今回は荷下ろしうつの病態 の理解や診断に用いられる言葉が精神療法の過程に与える影響を解説し、看護、心理、ソーシャルワーカーの立 場から事例を含めてそれぞれの立場から検討を加える。 え 座 長 CS-1 CS-2 中高年世代のうつ病-うつ病発症状況論の今昔 防衛医科大学校心理学科 佐野 信也 「荷おろしうつ」の帰るべき場所はどこなのか -精神看護専門看護師が行う高齢者うつ病の退院支援 医療法人清心会八尾こころのホスピタル 川田 陽子 CS-3 の浮気を契機にうつ病を発症した女性-中高年の喪失体験をめぐって- 夫 立正大学心理学部 沼 初枝 CS-4 荷おろしが困難な親への支援 - ソーシャルワーカーの視点から 国立国際医療研究センター国府台病院 山本 啓太 沢医科大学看護学部 長谷川 雅美 金 広島国際大学大学院心理科学研究科実践臨床心理学専攻 向笠 章子 倫理委員会企画研修会 8月6日 (土) 11:10 ~ 12:00 第 5 会場(会議室 901) 研究倫理-個人の倫理から機関のガバナンスへ え え 32 座 長 演 者 秋山 剛 飯島 祥彦 NTT 東日本関東病院 名古屋大学大学院医学系研究科生命倫理統括支援室 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders プログラム・抄録集 診療教育委員会企画講習会 第 10 回うつ病診療講習会 うつ病の寛解から完治・社会復帰へ向けて-職場のケース 8月6日 (土) 14:00 ~ 19:00 オーガナイザー 川嵜 弘詔 え 第 5 会場(会議室 901) 福岡大学医学部精神医学教室 【趣旨・狙い】 うつ病診療の実際を広く医療職に理解していただく事を目的にしている。特に職場復帰のケースを扱うので、産 業医を対象に、単位の取得が可能にしている。特に、 「うつ病の寛解から、完治へ」という点を目標にしている ため、コメディカルの参加も期待している。また、精神科医も対象にし、復職に関する知識を取得していただく。 現代型うつ病のケースを取り扱っているのも、うつ病学会の中で唯一のプログラムである。 定 員:30 名 受 講 料:12,000 円(テキスト・受講修了証・軽食代を含む) 参加資格:医師、臨床心理士、産業保健師など 形 式:①少人数でのグループ形式参加型講習会 ②各分野の専門家による講演 講 師:診療教育委員会委員およびうつ病診療のエキスパート 主 催:日本うつ病学会 診療教育委員会 産業医の方へ 第 10 回うつ病診療講習会は、日本医師会認定産業医生涯研修会として承認されました。日本医師会認定産業医の 更新に必要な生涯・専門 3 単位を取得出来ます。 日本うつ病学会診療教育委員会 委員長 川嵜 弘詔 (福岡大学医学部精神医学教室) <プログラム> 内容 担当 / 演者(所属) イントロダクション 講習会概略説明 川嵜 弘詔(福岡大学医学部精神医学教室) 講 演 症例検討① 「うつ病診療の 30 年間の変化と 職場のメンタルヘルス」 野村 総一郎(日本うつ病センター) グループワーク 典型的なメランコリー型(内因型) うつ病 症例解説:未定 休 憩 講演 「薬物療法の留意点について」 症例検討② 現代型のうつ病 講 演 「対応の難しい「うつ病」患者 自己愛的なパーソナリティとの関連で」 衞藤 暢明 (福岡大学医学部精神医学教室) 講 演 「職場復帰のポイント - 職場産業医の視点から -」 小川 哲男 (自衛隊福岡病院精神科) 野村 総一郎(日本うつ病センター) グループワーク 症例解説:衞藤 暢明(福岡大学医学部精神医学教室) 休 憩 (軽食) 講習会まとめ 川嵜 弘詔(福岡大学医学部精神医学教室) The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders 33 第 13 回日本うつ病学会総会 学会奨励賞・下田光造賞 受賞講演 8月6日 (土) 11:10 ~ 12:00 え 座 長 尾崎 紀夫 第 1 会場(大ホール) 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野 1. 第 11 回学会奨励賞 医学分野 P2-14 え 演 者 ① 行動活性化の抑うつのメタ認知機能への効果 -fMRI 研究 塩田 翔一 広島大学大学院精神神経医科学/日本学術振興会特別研究員(DC1) 医療保健分野 P2-02 え 演 者 ② 閾値化うつの安静時デフォルトモードネットワークに対する行動活性化の効果 横山 仁史 広島大学大学院医歯薬保健学研究科/日本学術振興会特別研究員 2. 2016 年下田光造賞 KS え 34 演 者 esidual Memory Impairment in Remitted Depression R May Be a Predictive Factor for Recurrence 前嶋 仁 順天堂越谷病院 The 13th Annual Meeting of Japanese Society of Mood Disorders
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