欧州化学物質法規制最新動向 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/New_REACH/ REACH 附属書ⅩⅦを修正する委員会規則(アスベスト繊維規制の修正)の公布 2016 年 6 月 24 日 2016 年 6 月 23 日にアスベスト繊維(クリソタイル)規制に関して REACH 付属書ⅩⅦを修 正する委員会規則((EU) 2016/1005)が欧州官報で公布された。1) 以下に本文と付属書の全文仮和訳を掲載する。 本文及び付属書の全文仮和訳 第1条 規則(EC) No 1907/2006 の附属書ⅩⅦは本規則の附属書に従って修正される。 第2条 本規則は欧州官報における公表の後の 20 日後に施行されるものとする。 本規則はその全体において拘束的であり、すべての加盟国において直接適用されるものと する。 2016年 6月22日 ブリュッセルにて 欧州委員会議長 Jean-Claude JUNCKER 1 附属書 附属書ⅩⅦにおいて、登録 6 のカラム 2 のパラグラフ 1 は以下で置き換えられる: 1.これらの繊維及び意図的に添加されたこれらの繊維を含有 するアーティクル及び混合物の製造、上市及び使用は禁止さ れる。 しかしながら、2016 年 7 月 13 日に使用されている電気分解設 備のためのクリソタイルを含有する隔膜の使用が、その日ま で施行されていた本パラグラフの版に従って、加盟国によっ て免除されていた場合、この最初のサブパラグラフはそのよ うな隔膜のこの設備における使用又はそのような隔膜の維持 管理にもっぱら使用されていたクリソタイルの使用には、 2025 年 7 月 1 日まで、適用しないものとする。 そのような使用が、欧州議会及び理事会の指令 2010/75/EU(*) に従った許可状の条件に順守して実行されることがその前提 となる。 そのような免除の恩恵を被るいかなる川下ユーザーも、各カ レンダー年の 1 月 31 日までに、関連する電気分解設備が設置 されている加盟国に、その免除に従った隔膜において使用さ れているクリソタイルの量を示した報告書を送付するものと する。その加盟国は写しを欧州委員会に伝達するものとす る。 労働者の健康と安全を保護するために、加盟国が川下ユーザ ーによる空気中のクリソタイルのモニタリングを要求する場 合、その結果がその報告書に含まれるものとする。 (*) 産業上の放出に関する 2010 年 11 月 24 日の欧州議会及び理 事会の指令 2010/75/EU(統合的汚染防止及び管理) (欧州官報 L 334, 17.12.2010, p.17) 2 参考文献 1) COMMISSION REGULATION (EU) 2016/1005 of 22 June 2016 amending Annex XVII to Regulation (EC) No 1907/2006 of the European Parliament and of the Council concerning the Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals (REACH) as regards asbestos fibres (chrysotile) <http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32016R1005&from=EN> 上記翻訳は原文の内容を正確に反映するように努力いたしましたが、疑義がある場合、正確 な解釈については、上記の原本でご確認ください。 本情報の内容は、ご利用者が本情報を使用して行う一切の行為について、著者並びに発行 元は、何ら責任を負うものではありませんことをお断りしておきます。また、いかなる場 合においても、著者並びに発行元はご利用者が本情報を使用して被った損害、損失につい て、何ら責任を負いません。 以上 3
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