仕様書 [PDFファイル／69KB]

平成28年度　美良布簡易水道吉野地区増圧ポンプ整備工事実施設計委託業務　特記仕様書
〔概　要〕
美良布簡易水道給水区域内の高所にある県立香北青少年の家と宝珠寺は、使用水量の増加
や配水管の老朽化による漏水の影響もあり、水圧不足が生じるようになっている。特に夏の
水需要の多い時期など顕著になっているため適正水圧で給水できるように増圧のためのポン
プを設けるなど対策を講じなければならない。
最寄りの配水管から給水するものとして、今後の水需要に対して適正な水圧で供給できるよ
うにするため増圧設備を設けるものとして調査、計画及び設計を行うものである。
§1．前提条件
1．給水対象施設
（1）高知県立香北青少年の家
宿泊施設　本館（2階建）105名　別館（平屋）　22名
地盤高　約164ｍ
（2）宝珠寺
給水栓数　3栓
地盤高　約166ｍ
2．給水管取り出し位置及び加圧ポンプ設備設置の位置
（1）青少年の家
給水管取り出し位置は最寄りの配水管φ100からとして加圧ポンプ設備設置位置に配慮
して決める。
（2）宝珠寺
給水管取り出し位置は最寄りの配水管φ100からとして加圧ポンプ設備設置位置に配慮
して決める。
3．設計対象範囲
両方の給水対象施設共に、最寄りの配水管φ100から取り出す給水管及び加圧ポンプ設備及び
既設の各量水器（メータ）までの給水管とする。
§2．業務内容
1．調査・検討
（1）使用水量の調査
青少年の家の使用水量は施設の収容人員や過去の使用水量実績を基に設定する。
宝珠寺の使用水量は普通の家屋と同様の水栓数として決める。
（2）加圧ポンプ設備設置地点の調査
配水管の残圧を有効に利用して、各々のポンプ設備方式に適した地点を選ぶ。
2．計画・検討
（1）加圧ポンプ設備
ポンプ設備は受水槽を設けずに直結する場合と受水槽を設ける場合について、合理性、
経済性、維持管理性に配慮して決定するが各々のポンプについて吸込側の水圧が周辺の
家屋の給水圧に悪影響を与えないように配慮して決める。
（2）給水区域への水圧の影響
ポンプ設備を設けることで青少年の家や宝珠寺で必要水量を時間最大流量で取り出す
ことになるので、給水区域全体に与える水圧の影響を考慮して、給水区域全体に支障を
与えないように留意する。
3．設計内容
（1）青少年の家の関係
① 給水管の設計
・給水管ルートの決定
・給水管径・管種の決定
・配管図の作成
・数量計算
・概算事業費の算定
② 加圧ポンプ設備の設計
・ポンプ設備方式の決定
・揚水量、揚程の決定
・設計図（設備図、外構・造成図・廻り配管図）の作成
・数量計算
・概算事業費の算定
（2）宝珠寺の関係
① 給水管の設計
・給水管ルートの決定
・給水管径・管種の決定
・配管図の作成
・数量計算
・概算事業費の算定
② 加圧ポンプ設備の設計
・ポンプ設備方式の決定
・揚水量、揚程の決定
・設計図（設備図、外構・造成図・廻り配管図）の作成
・数量計算
・概算事業費の算定
§3．留意事項
① 青少年の家の使用水量は使用実態を理解して最大使用水量時にも対応できるように留意する。
② 青少年の家のメータはφ75と大きなものが現在設置されており、過去には本館の裏山に高架
タンクを設けて、そのタンクから自然流下で給水していたようである。しかし、現状では美良
布第3配水池からの配水となっているという経緯がある。
§4．その他
① 業務期間　平成28年　月　日から平成28年9月30日まで
② 成果品
(1) 報告書（A4版）
2部
(2) 設計図面
2部
(3) 原稿・データ
1式
§5．準拠指針等
本業務を行うにあたり、下記の技術資料に準拠すること。
(1) 水道施設設計指針2012（日本水道協会）
(2) 水道施設耐震工法指針・解説2009（日本水道協会）
(3) 簡易水道施設基準解説（全国簡易水道協議会）
(4) 水道事業実務必携（全国簡易水道協議会）
(5) その他関連図書等

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