詳細と参加申し込み方法

日中関係学会 関東支部研究会
【 2016 年7月 28 日(木)】
報告1.
杉本勝則さん(北京外大北京日本学中心客座教授)
「中国を見誤らないための三カ条」
マスコミの中国報道を見ていて気になるのが、情報源が特定のグループに偏っているの
ではないかと思うことである。日本人には心地良く響いてくる中国国内の西側的価値観が中
国政治では必ずしも主流になっていないからである。私は国会運営の裏方として長きにわ
たって日本政治を見てきたが、ここでもマスコミの言うことと実際が違っていることを幾度とな
く体験してきた。定年退職後中国に渡り、日本とは国土・人口、体制、歴史が全く違う中国を
現場で観察してきたが、その際には仕事を通じて会得したモノの見方が大いに役立った。
そこで、中国での体験を基に私なりの中国を見誤らないための方法を三カ条にして示して
みることにする。
報告 2.加藤隆則さん(独立記者 元読売新聞社 中国駐在編集委員)
「習近平が直面する“信仰の危機”」
習近平政権が推進する大衆路線から反腐敗キャンペーン、思想言論統制、伝統文化へ
の回帰、さらには経済の新常態に至るまで、底流には社会に拡散する「信仰の不在」への
危機感がある。拝金主義が蔓延する一方、イデオロギーの求心力が弱まり、愛国主義が過
剰なナショナリズムを生み、中国社会は新たな価値観を模索している。「紅二代政権」が掲
げる「中国の夢」のスローガンはこうした時代背景を持つ。大衆の習近平人気も宗教熱も、
信仰の空白を埋めようとする心理を投影している。習近平は革命の原点、建国・建党の原
点、さらには民族の原点にまで回帰することで危機を乗り越えようとしているが、多様化する
社会の中で綱渡りのかじ取りを強いられている。
加藤隆則さん
杉本勝則さん
・早稲田大学法学部卒。 1977 年
参議院事務局に入局後、各委員
会運営主任、経済産業委員会・環
境委員会首席調査員、第一特別
調査室長、参議院法制主幹を経て
2013 年定年退職。同年、対外経
済貿易大学に客座教授兼語学留
学生として北京に住み中国各地を
訪問。現在、北京外大北京日本学
中心客座教授、桜美林大学北東
アジア総研客員研究員。著書に
「フクシマ発未来行き特急」、「大転
換期の中国環境戦略」など。
・早稲田大学政治経済学部卒。
1986 年~87 年北京語学留学。88
年、読売新聞社入社。東京本社社
会部を経て 2005 年7月から上海
支局長、中国総局長、中国駐在編
集委員を歴任。15 年6月、早期定
年退社。「独立記者」として特定の
政治的立場、利益に与しない中国
情報を発信。著書に「習近平の政
治思想」(勉誠出版)、「中国社会
の見えない掟─潜規則とは何か」
(講談社現代新書)など。
日中関係学会 研究会 ご案内
▽日時:
2016 年7月 28日(木)午後 6 時00分 ~ 9 時00分
・6:00~7:00 報告1 杉本 勝則
・7:00~8:00 報告2 加藤 隆則
・8:00~8:30 質疑応答
・8:30~9:00 親睦会
▽場所:
神田・学士会館
320 号室
(千代田区神田錦町 3-28 TEL03-3292-5936)
都営三田線/都営新宿線/東京メトロ半蔵門線 神保町駅 A9 出口より徒歩 1 分
▽参加費:
会員
1,000 円
非会員 1,500 円
学生会員 無料
学生非会員 500 円
【参加申込方法】
下欄「7月 28日研究会 申込み」にご記入の上、下記メールアドレスにお送り下さい。
なお会員の方は 「7月 28日 研究会に参加します。 氏名(会員)」 の文言でメールいただけれ
ば結構です。
会場の都合もありますので、お早めにお申し込み下さい。
・会員の方 = [email protected]
・非会員の方 = [email protected]
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≪7 月 28 日 研究会申込み≫
・氏名:
・所属先:
*学生の方は学校名、学部・研究科名、学年を記載して下さい。
・参加資格(以下のいずれかに○を付けて下さい。
1.会員
2.非会員
3.学生(会員)
4.学生(非会員)
・連絡先:
(メールアドレス or 電話番号)