横浜市立稲荷台小学校 平成28年度 学力向上アクションプラン 1 中期学校経営方針 (1)学校経営中期取組目標 学校 経 営 中期 取 組 目 標 新たな学校教育目標設定にあたっては、教職員で本校児童の実態を見つめ直し、子どもを取り巻く教育資源を再確認した。そ の上で、育てたい子ども像を明確にし、そのために学校ができること、やるべきことを優先順位をつけながら計画した。これま での学校教育目標の趣旨を引継ぎ、さらに稲荷台小学校の教育の方向性を明確にすることを目指して、次の3つのプロジェクト を目標実現の方策とした。 ①学力向上のために…学力分析(分析チャート)から実効性のある学力向上アクションプランの立案・ドリル・読書タイムの 充実・学習習慣の確立 ②体力向上のために…体力分析(分析チャート)から実効性のある体育健康プランの立案・いなりっ子タイムの充実 ③自己有用感向上のために…生活意識分析(分析チャート)から実効性のある豊かな心育成プランの立案・縦割りバディ活動 の充実 (2)学力向上に向けた重点取組分野・取組目標・具体的取組 重点取組分野 確かな学力 (学習指導) 取 組 目標 具 体的 取 組 学習の基礎・基本を習得し、活用、 ドリルタイム(朝学習)を活用し、漢字や計算の基礎・基本 の確実な定着を図るとともに、 家庭学習を全学年で一貫するこ とで、学習習慣を育む。 子どもの身に付けた学習力をもとに、短期的・中期的・長期 的な期間での PDCA サイクルを展開し、学力向上を目指す。 探究できる学習力を高め、 自分なり に考え、自分の言葉で表現し、社会 のしくみの見事さや素晴らしさに 担当 学力向上プロジェクト 気付ける子の育成を目指す。 2 横浜市学力学習状況調査等からの実態把握 (1) 学力の概要と要因の分析 全体的には、横浜市の平均的な学力よ り劣位である。しかし、平成 26 年度 と比較し、各学年に学力の伸長が見ら れる。学習意識及び生活意識において は、下学年よりも上学年が、市の平均 よりも低い状況にある。 生活意識では、 「勉強が好きか」「授業はしているか」 という設問で、上学年になるにつれて 低い状況にあることから、自分の考え を表現・交流し、友達と学ぶ楽しさに気付く授業づくりが全学年通して求められていると考える。 (2)教科学習の状況 ○ 国語科:全体的に「読むこと」の能力が市平均を下回っている。目的や必要に応じた要約に課題がある。 ○ 算数科:どの学年も市の平均を下回っている。また、前年度よりも学力 D 層の児童の割合が多い。 ○ 社会科:どの観点も市平均を下回っているが、 「技能」は伸びていて、 「意欲」は市平均を上回っている。 ○ 理 科: 「思考・表現」は市の平均とほぼ同じであるが、比較的伸びできている。 (3)経年変化の状況と要因の分析(学習・生活意識調査も含めて分析) 平成25年度から27年度過去3年間の経年変化の状況から、 学校全体として高まっている状況が見られ、 特に、学習意識や生活意識は確実に高まっている。中でも、生活意識「授業では自分の考えを発表してい るか」については、その傾向が強い。この設問と各教科の「勉強が好きか」という学習意識及び各教科の 学力層とのクロス集計をみると、 「発表している」と回答する子どもについては、 「勉強が好き」と回答す る割合が高く、学力層が高くなっている。 経年変化の状況から、今後一層、自分の考えを表現・交流し、友達と学ぶ楽しさに気付く授業づくりを 行う必要があることが明らかになっている。表現・交流する際には、課題に対する考えを、子ども一人ひ とりが明確にもつように指導を工夫することが不可欠である。 3 平成 28 年度 学年・教科等としての具体的取組 1学年 ○ 分かることやできたことが嬉しい、楽し いと感じ、主体的に学習に取り組めるよ うな授業づくりを目指す。 ○ 国語では、音読や平仮名の習得を重点的 に行い、大事なことを落とさないように しながら興味をもって聞くことを継続 して指導していく。算数では、具体物を 用いた活動などを通して、数の意味や表 し方、加法及び減法の意味について理解 することを重点的に指導する。 3学年 ○国語では、登場人物の行動から想像を広げ ながら読むことや、漢字の書き取りに重点 を置いて指導する。 ○算数では、基礎的な計算技能の習熟を図 る。 ○社会や理科において、根拠をもって予想す ることを大切にし、児童同士が話し合いを 通して考えを深める場面を設定する。 5学年 〇新たに学習した内容だけでなく、これまでに 学習してきたことの基礎・基本の力も見直し て力を付け、学力の底上げができるようにす る。 〇活用力を高めることができるよう、理論づけ て(理由づけて)ものごとを考えることがで きるような学習内容を工夫していく。 〇ふり返りの時間を確保し、自分がその時間に 学習したことを理解することができるよう にする。 2学年 ○ 生活科等で、体験を通して自分の生活に ついて考えられるよう報告する文章や説 明する文章を書くなど、表現活動を大切に するとともに話合いをする場面を位置付け る。 ○ 大事だと思った点を確かめたり、関連し た情報を提供したりしながら話し合うよ うに指導する。 ○ 自分の経験と結び付けて、感想や考えを もつように指導する。 4学年 ○ 説明する文章、記録・報告する文章を書 くなど、表現活動を大切にするとともに、話 合いをする場面を位置付ける。 ○ 見学や体験活動をもとに考えをもち、順 序を付けたり比較したり、関連付けたりし て考える学習を計画的に設定する。 ○ 学習のふり返りを通して、学習したこと が自分たちの生活とつながっていることを 実感できるような学習の流れを工夫する。 6学年 ○教科等の学習で、今まで身に付けた様々な 文章を書く力(感想文・発表メモ等)を自 覚的に生かすことができるような学習場面 を位置付ける。 ○自身の考えの根拠となる資料や体験をも ちながら話したり説明したりすることが できるような話合いの場面を設定する。 ○関連付けたり、分類・整理したり多面的に 考えたりする学習と振返りを計画的に位 置付ける。 個別支援学級 ○ 個別の教育支援計画・個別の指導計画に基づき、話す・聞く・書く・数えるなどの基本的な学習が それぞれのペースで確実に身に付けられるような学習教材を工夫する。 ○ 子どもの発達段階に応じて、各学年の取組を参考にし、必要な取組を行う。 ○ できたことの喜びが感じられるように、スモールステップで学習を積み上げていく。
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