天然ガス・LNGに関する最新動向 2016年6月23日 調査部 田村 康昌 1 本日の報告事項 需給見通し LNG取引量推移 新規プロジェクトの進捗と見通し 今後の需要見通し 天然ガス・LNG取引動向 価格動向 価格決定メカニズム 新たな輸送・取引形態 2 LNG取引量推移 別添カラー資料5あり 出所GIIGNEL • 2015年度の世界のLNG取引は2.45億トンとなり、2014年度の2.39億ト ンから約2.5%の増加 • 期間が4年以下のスポット・短期の取引は全体の約3割を占める 3 2016年~生産開始の主なLNGプロジェクト プロジェクト名 国 生産開始予定 生産能力(万t/y) AP LNG Gorgon LNG Sabine Pass LNG MLNG Train9 Petronas Floating LNG Wheatstone LNG オーストラリア オーストラリア アメリカ マレーシア マレーシア オーストラリア 2016 2016 2016~2019 2016予定 2016予定 2017予定 900 1560 2,250(→2,700) 360 120 890 Ichthys LNG オーストラリア 2017予定 840 Prelude FLNG オーストラリア 2017予定 360 CovePoint LNG アメリカ 2017予定 525 Yamal LNG ロシア 2017予定 1650 Cameron LNG アメリカ 2018予定 1350 Freeport LNG アメリカ 2018予定 1320 Corpus Christi LNG アメリカ 2018予定 900(→1,350) 出所:各種情報を基にJOGMEC作成 4 豪州の主なLNGプロジェクト 別添カラー資料6あり 出所:JOGMEC作成 5 新規生産開始LNGプロジェクト(豪州) ○G LNG ・参画企業:Santos 30%、PETRONAS 27.5%、Total 27.5%、KOGAS 15% ・液化能力:780万トン/年(390万トン×2トレイン) ・CBMプロジェクト ・2015年10月に初カーゴ出荷 ○Australia Pacific LNG(AP LNG) ・参画企業:Origin Energy Limited 37.5%,ConocoPhillips 37.5%,Sinopec 25% ・液化能力:900万トン/年(450万トン×2トレイン) ・CBMプロジェクト ・2016年1月初カーゴ出荷 ○Gorgon LNG ・参画企業:Chevron 47.3%、ExxonMobil 25%、Shell 25%、 大阪ガス 1.25%、東京ガス 1%、中部電力 0.417% ・液化能力:1560万トン/年(520万トン/年×3トレイン) ・2016年3月に初カーゴ出荷 6 新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(豪州) ○Wheatstone LNG ・参画企業: Chevron 64.14%、KUFPEC 13.4%、Woodside 13%、 PE Wheatstone 8%、九州電力 1.46% ・液化能力:890万トン/年(445万トン/年×2トレイン) (2500万トン/年まで拡張可能) ・2017年生産開始予定 ○Ichthys LNG ・参画企業:INPEX 62.245%、Total 30%、CPC 2.625%、 東京ガス1.575%、大阪ガス 1.2%、関西電力 1.2%、 中部電力 0.735%、東邦ガス:0.42% ・液化能力:840万トン/年(420万トン/年×2トレイン) ・2017年生産開始予定 7 新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(豪州) ○Prelude FLNG ・参画企業:Shell 67.5%、Inpex 17.5%、CPC 5%、Kogas 10% ・液化能力:360万トン/年(LNG) (130万トン/年(コンデンセート)、40万トン/年(LPG)) ・2017年生産開始予定 ・現在韓国サムソン重工(SHI)の造船所にて建造中 出所:Shell 8 北米の主なLNGプロジェクト 別添カラー資料7あり • 操業開始・着工済みのプロジェクト:6,350万トン(米国) 出所:JOGMEC作成 9 新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(北米) ○SabinePass LNG(アメリカ) ・参画企業:Cheniere ・液化能力:2,700万トン/年(450万トン/年×6トレイン) ※第6トレイン(450万トン/年)は未着工 ・2016年2月初カーゴ出荷 ・2017~19年第3~第5トレイン生産開始予定 出所:Cheniere 10 新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(北米) ○ CovePoint LNG(アメリカ): 2017年生産開始予定 ・参画企業:Dominion Cove Point LNG ・液化能力:525万トン/年 ○ Freeport LNG(アメリカ): 2018年生産開始予定 ・参画企業:Freeport LNG Investment、ZHA FLNG、 Texas LNG Holdings、大阪ガス ・液化能力:1320万トン/年(440万トン/年×3トレイン) ※第4トレイン拡張計画あり ○ Cameron LNG(アメリカ): 2018年生産開始予定 ・参画企業:Sempra 50.2%、GDF Suez 16.6%、JLI(三菱商事、日本郵船) 16.6% 三井物産 16.6% ・液化能力:1350万トン/年(450万トン/年×3トレイン)※第4、5トレイン拡張計画あり ○ Corpus Christi LNG(アメリカ): 2018年生産開始予定 ・参画企業:Cheniere ・液化能力:1350万トン/年(450万トン/年×3トレイン) ※第3トレイン未着工。第4、5トレイン拡張計画あり 11 新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(北米) ○Pacific North West LNG(カナダ) ・参画企業:Petronas 62%、Sinopec 15%、JAPEX 10%、 Indian Oil Corp. 10%、Petroleum BRUNEI 3% ・液化能力:1200万トン/年(600万トン/年×2トレイン) ・2015年6月 カナダ初 (条件付※)最終投資決定 ※ 2015年7月BC州議会がプロジェクト開発契約 (Project Development Agreement)承認済み。 カナダ連邦政府による環境影響評価 の承認待ち。 ・2019年 操業開始予定を目指す 出所:Pacific North West LNG 12 日本企業の米国産LNGの調達 液化加工契約保持者(売主) LNG引取者(買主) (基地事業者とは異なる) 大阪ガス 220万t/年(2018年から20年) 中部電力 220万t/年(2018年から20年) 東芝 220万t/年(2019年から20年) 東京電力 120万t/年(ポートフォリオ供給) BP 440万トン/年 関西電力 50万t/年(ポートフォリオ供給) 東京電力 80万t/年(2018年から20年) Freeport LNG 三菱商事 400万t/年 (2018年から20年) Cameron LNG 三井物産 400万t/年 (2018年から20年) Engie 400万t/年(2018年から20年) Cove Point LNG 住友商事・東京ガス 230万t/年 (2017年から20年) 出所:各種情報よりJOGMEC作成 東北電力 30万t/年(2022年から16年) 東京ガス 20万t/年(2022年から16年) 東邦ガス 20万t/年(2019年から19年) 東京電力 40万t/年(2018年から20年) 東邦ガス 30万t/年(2018年から20年) 関西電力 40万t/年(2018年から20年) 東京ガス 52万t/年(2020年から20年) 東北電力 27万t(2018年から20年) 東京ガス 140万t/年(2017年から20年) 関西電力 80万t/年(2017年から20年) ※調達開始年は基地操業開始予定年とした • 日本企業(電力・ガス・メーカー)が買主として関係するものは、 約 1,400万トン/年 13 一方で遅延・中止となるLNGプロジェクトも ○ Arrow Energy LNG(オーストラリア) ・参画企業:Shell 50%、Petro Chaina 50% ・2015年1月、プロジェクト中止を発表 ○ Browse LNGプロジェクト(オーストラリア) ・参画企業:Woodside、Shell、BP、MIMI、Petro China ・Floating LNGでのFEEDは完了し、2016年中のFIDを目指していた ・2016年3月、プロジェクト推進延期を発表 ○ Oregon LNGプロジェクト(米国) ・ 米国エネルギー省から、約950万トン/年の輸出許可取得済 ・ 2016年3月、浚渫による漁業影響等により、プロジェクト中止発表 その他、進捗不透明なプロジェクトは多数・・・ 14 LNG生産開始見通し(地域別) 別添カラー資料8あり 出所: 各種資料をもとにJOGMEC作成 • 現在建設中のプロジェクトが順調に立ち上がれば、2019年までに、 世界のLNG生産能力は約1.4億トン増 • 増加分の多くは、豪州(4,500万トン)、米国(6,350万トン/年) 15 世界のLNG生産能力推移と見通し 別添カラー資料9あり • 2020年までには、オーストラリアはカタールを抜き世界最大の生産国 となる見通し • オーストラリア(8,600万トン)、カタール(7,700万トン/年)、米国(約 7000万トン/年)で、世界全体(約4.5億トン)の1/2を超える。 出所:各種情報を基にJOGMEC作成 16 世界のLNG需要見通し 600 世界のLNG需要 「 百万トン ] 500 2020年:3億~4億トン/年 2030年:4億~5.7億トン/年 高需要ケース 400 300 低需要ケース 200 2030 2020 0 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 100 出所: IEA Natural Gas Information, GIIGNL資源エネルギー庁委託調査「アジア・太平洋市場の 天然ガス需給動向調査報告書(2014年3月)」 を基にJOGMEC作成 17 地域別LNG受入基地稼動見通し 別添カラー資料10あり • • アジア、特に中国を中心に、LNG基地の建設が進む 新興国等では急増するエネルギー需要に対応するため、陸上 LNG 受入基地に 代わり、初期コスト低減、建設期間の短縮が可能な、FSRU(浮体式LNG貯蔵・再 ガス化設備)の導入も進んでいる 出所: 各種資料をもとにJOGMEC作成 18 日本の天然ガス・LNG需要の見通し 別添カラー資料11あり ・現状~短中期的 ・需要は不透明(原発再稼動、電力自由化、COP21採択) ・将来見通し 原発再稼動、再エネ拡大、 省エネ進展を前提 ※LNG輸入量 2014年実績 約8900万トン (2015年実績 約8500万トン) ↓ 2030年見通し 約6500万トン ※経済産業省長期エネルギー需給 見通し(2015.7)より試算 一次エネルギー供給見通し 出所:経済産業省長期エネルギー需給見通し ・LNG価格や将来のエネルギー、電源構成 により、他のエネルギーを補う燃料となる可能性も 19 中国の天然ガス・LNG需要推移 天然ガス消費量推移(2006~2015) 別添カラー資料12あり LNG輸入量推移(2006~2015) • 経済減速により消費の伸びが減速。天然ガスの硬直的な統制 価格により、油価下落後に価格競争力の低下 • LNG輸入は、世界3位の輸入国(シェア8%)だが、2015年は輸入 開始以来初の前年割れ 出所:Woodside 20 中国の天然ガス需給見通し(IEA) 7000 億m3 6000 需要: 年平均 4.7%増(13~40年) 生産: 年平均 4.1%増(13~40年) 5000 4000 3000 2000 ギャップ 2020年:143 Bcm 2030年:223 Bcm 1000 0 2013年 2020年 2025年 生産 2030年 2035年 2040年 需要 IEA WEO2015 にもとづき作成 • 大気環境改善、CO2排出抑制政策に伴い、天然ガスの潜在需 要は高い • パイプラインを通じた天然ガス輸入、統制価格などの、不確実 性が存在 出所:Woodside 21 中期的な需給見通し ・2016~2019年、世界各地でLNGプロジェクトが続々と生産開始 操業開始済、建設中案件だけでも約1.4億トンの生産能力が追加。 豪州地域 合計 約4500万トン/年 北米(メキシコ湾岸) 合計 約6350万トン/年 ロシア Yamal LNG 1650万トン/年 (アフリカ・東南アジア等) 合計 約1500万トン/年 ・ 2019年以降には、東アフリカ(モザンビーク、タンザニア)、北米(メ キシコ湾岸、カナダ)等、計画・提案中プロジェクトも多数存在する。 ・ロシアからのEU・中国向け供給に関しての不確実性 ・需要面では新興国での需要増が見込まれるが、中国の伸びの鈍化 、日本の原発稼動等 の需要減要因がある。 ⇒2020年までの局面では、LNG需給は緩和の見込み 22 天然ガス・原油価格推移 別添カラー資料13あり • 2016年5月日本向けJLC: 5.9ドル/MMBtu ※ 2005年以来の安値水準 • 日本向けLNGスポット(2016年5月入着) :4.3ドル/MMBtu ※ 2014年4月の経済産業省の公表開始以来の最安値を更新 23 天然ガス・LNGの価格決定メカニズム 北米 イギリス 大陸欧州 日本・アジア 主な 調達形態 ・域内生産 ・パイプライン輸入 (一部LNG) ・域内生産 ・パイプライン輸入 ・LNG輸入 ・LNG輸入 主な 取引形態 市場取引 (米:H/H、英:NBP) (LNGは長期契約) 長期契約 (近年は市場取引も 増加) 長期契約 (近年は、需要が不透明 で、短期も増加傾向) ・取引時点における石油 製品価格(市場価格を ・取引時点における天然 一部反映も増加傾向) 価格決定の ガス需給 ・契約交渉時点における 指標・因子 (LNGも含む) 情勢(スポット価格、他 燃料価格、他ガス調達 源の開発見通し、など) 備考 - ・取引時点における原油 価格 ・契約交渉時点における 情勢(LNGプロジェクトの 開発見通し(調達開始 時期におけるLNG需給 見通し)) 北米産LNG(H/H価格連動)の 輸入が順次開始予定(2016年以降) 出所:JOGMEC作成 24 三大天然ガス市場における供給源割合 別添カラー資料14あり 2014年実績 出所:IEA Natural Gas Information 2015 を基にJOGMEC作成 • ロシアからの欧州・中国向けのパイプライン建設投資、価格戦略 により、今後のバランスに影響大 25 新たなLNG輸出航路(新パナマ運河) ○パナマ運河拡張 ・北米東海岸からアジア向けの通航ルート ・2016年6月26日開所式予定 現行 新運河 運河・閘門の 大きさ 通航可能な 最大船型 運河・閘門の 大きさ 通航可能な 最大船型 全長 305m 294.1m 427m 366m 全幅 33.5m 32.3m 55m 49m 喫水 12.8m 12.04m 18.3m 15.2m 出所: パナマ運河庁 26 新たなLNG輸出航路(北極海航路) ○Yamal LNG(ロシア) ・参画企業:Novatek 50.1%、Total 20%、CNPC 20%、シルクロード基金9.9% ・液化能力:1650万トン/年(550万トン/年×3トレイン) ・2017年生産開始予定 ・ 夏季は北極圏航路でアジア(+欧州) ・ 冬季は欧州地域でアイスクラスタンカー からの通常LNGタンカーへの積み替え を行い、南米・アジア向け輸送 出所:Total, NOVATEK 27 天然ガス・LNGの貿易量と主なフロー 別添カラー資料15あり 2014年度実績 出所: IEA Natural Gas Information 2015 を基にJOGMEC作成 28 アジア向け天然ガスフロー(将来) 別添カラー資料16あり 出所: 各種資料をもとにJOGMEC作成 29 多様な取引形態による最適化 ○関西電力と仏ENGIE(旧GDFスエズ)との協力協定 • 関西電力が北米から購入するLNGを、Engie社に販売し、 原則同量分のLNGを関西電力が購入。 • 2019年から原則最低160万トン/年(双方合意で増量可) ○JERAからEDF Trading(欧州LNG基地向け)にLNGの販売 • 2018年6月~2年半、最大150万t/年、欧州ガス価格連動 • EDF Trading が指定する欧州域内のLNG基地での受渡し • 販売数量は、売主(JERA)の裁量で調整可能 ○ インドGail が保有する米国サビンパスカーゴのSWAP検討 • 輸送コストを最適化するため、米国でのFOB契約と同量の インドの基地向DES契約とのSWAPに関する入札実施 • 米国東海岸 ‐ インド、豪州‐インドで比較した場合、 10~15日(往復20~30日)の輸送日数減 出所:各種情報よりJOGMEC作成 30 LNG市場戦略(5/2 経済産業省) LNG取引をめぐる環境変化を踏まえ、流動性の高いLNG市場を構築し、2020年代前 半までに日本をLNGの取引や価格形成の拠点(ハブ)としていくことを目指す ○ 買い手にとっての意義 • いつでも、安定的に、合理的かつ透明性の高い価格で売買が可能となり、需給が安定化 • 調達先・供給源の多様化による供給セキュリティー向上 ○ 売り手にとっての意義 • LNG市場がより発展し流動性が高まることで、ボリュームリスクが減少し、上流事業への投資が継続的に 行われ、結果として持続的にLNGを市場に販売していくことが可能となる。 • エネルギーとしての魅力が高まり、LNGへの燃料転換や、新規のLNG需要の創出。 ○ 実現の為の「3つの基本要素」と具体的アクション ②需給を反映した価格指標 ①取引の容易性(Tradability) (Price Discovery) • 制約をできるだけ取り払い、一 • 日本のLNG需給を反映し 定の「クリティカル・マス」を超え た価格指標の確立に向け、 るレベルまで取引参加者や取 いわゆる価格報告機関と 引量・取引頻度を増加 必要な対話の実施 • 仕向地条項の撤廃に向けた取 • 東京商品取引所におけるL 組の強化(消費国との連携 等) NGの先渡し取引の取組に • 国内外における新規ガス・LNG ついても必要な支援を行う 需要の拡大 及びLNG船の運 用の容易化に向けた取組 ③オープンかつ十分なインフラ (Open Infrastructure) • LNG基地の第三者アクセ スや情報開示に係るルー ルについて検討 • LNG基地容量、広域パイプ ラインや地下貯蔵施設等の 関連インフラについても、そ の十分な整備に向けた制 度的措置や公的支援のあ り方を早急に検討 31 伊勢志摩サミット G7北九州エネルギー大臣会合 • 2016年5月1日~5月2日 • 共同声明「北九州イニシアティブ」の採択 ○ 成長を支えるエネルギー投資の促進 – エネルギー価格安定のための上流開発投資 – 再エネを始めとしたクリーンエネルギーの技術 開発投資 – エネルギー効率向上のための質の高いインフ ラ投資 ○ 天然ガスセキュリティー – ガス供給の安全保障強化のためには、より透 明で柔軟で流動性のある天然ガス市場が必要 – LNG契約の仕向地条項の緩和、LNG需給を反 映した価格指標に向けた市場発展の促進 32 天然ガス・LNG取引動向 • 原油価格の下落を受け、足元のLNG価格は5.9ドル/MMBtu と2005年以来の安値水準。スポットも、4.3ドル/MMBtuとな り、短期的には大幅な価格上昇の可能性は低い • 長期の需要見通しの難しさから、多様な価格形態・柔軟性 を求める買主側のニーズをふまえ、特にアジア向けに主流 であった長期・油価連動を前提としたLNGの取引・契約形 態は、期間・参照指標・数量柔軟性ともに多様化が進む • 北米からの輸出開始、新パナマ運河、北極海航路等新た な輸送ルートの出現で、今後のアジア向けには、長距離輸 送増加する見込み • 一方で、売買主の協力により、北米からの欧州向け、日本 向けの相互交換等、輸送ルート・コストの最適化のための 取り組みが進む 33
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