観光まちづくり戦略形成促進事業委託業務仕様書 [PDFファイル

観光まちづくり戦略形成促進事業委託業務仕様書
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業務目的
県内にはこれまで旅行商品として流通されていなかった新たな観光素材が多くあり、
多様化する観光客のニーズに対応していくためには、それらを積極的に活用していくこ
とが必要である。そのため、新たな観光素材の振興として、ポップカルチャーイベント
の開催や、新たな観光素材等を組み込んだバスツアーの造成支援を行う。
さらに、バスツアーにおいて事業者及び利用者のニーズ調査を行い、ツアー商品化に
必要不可欠な効果検証及びマーケティング戦略の考案を行い、地域の魅力づくり及び観
光産業の振興を図る。
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委託内容
アニメ、漫画、ゲーム等をはじめとするポップカルチャーに関するイベントを開催す
る。また、当該イベント及びその他愛知県内の観光資源を回るバスツアーに対する助成
を行い、合わせてバス事業者及びバスツアー参加者へのアンケート調査を行う。得られ
たアンケート調査をもとに、県及びDMO組織等を実施主体とする効果的なマーケティ
ング戦略を考案する。
(1)ポップカルチャーイベントの開催
開 催 日:平成29年1月7日(土)(予定)
開催場所:愛・地球博記念公園 地球市民交流センター及び体育館のエリア
利用施設:体験学習室、多目的室、多目的スタジオ、体育館 など
前日 1 月 6 日(金)及び当日イベント開始時刻までに会場設営を行うこと。
開催内容
○イベント全体
以下の内容が含まれた体育館及び地球市民交流センター全体を使用したポップカ
ルチャーイベントを開催すること。イベント内容は提案による。また、①~④以外
のイベント内容についても提案を求める。
①ステージイベント
・体育館内にステージを設営し、ポップカルチャーに関するステージイベントを
開催する。ステージ内容、出演者等は提案による。
②コスプレ体験
・イベント参加者が園内で更衣をして、アニメキャラクター等の衣装を着用して
イベント会場内を散策できる体験コーナー。運営方法は提案による。
③ポップカルチャーに関する展示即売ブース
・イベント参加者がポップカルチャーに関するグッズ等を展示販売できるコー
ナー。運営方法は提案による。
④飲食コーナー
・イベント参加者、一般来場者等が利用できる飲食コーナー
・内容及び参加団体等は提案による。
・既存の園内出店業者との調整も行うこと。
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○イベントの広報
・イベント開催PRに当たっては、ポップカルチャー観光としてのPRに効果的と
認められる方法をもって実施すること。広報PR方法については提案による。
・参加者への告知方法、参加呼びかけ方法について提案すること。
○イベント開催を告知するウェブページを開設すること。
・ポップカルチャーイベントがより魅力的に伝わるよう、画像又は動画を利用した
訴求力のあるデザインを作成すること。
・スマートホン等にも対応したサイトを作成すること。
・適宜更新を行うこと。
・必要に応じて保守管理を行うこと。
・平成29年8月中旬までに当サイトを公開すること。
・利用する写真は、原則撮影を行ったものを使用すること(ただし、撮影困難な場
合は除く)。
・リンク用バナーを作成すること。
・Internet Explorer、Firefox、Safari 等のブラウザで閲覧可能とすること。
・特殊なソフトウェアのダウンロードが必要ないようにすること。
・サーバーに負荷がかかるものは使用しないこと。
○その他
・一般の来場者が飛び入り参加可能なポップカルチャー関連イベントも提案するこ
と。
・1日を通して開催するため、開催内容については工夫を凝らすこと。また、集客
を図ることができる内容にすること。
・イベントの運営にあたっては、マニュアルを作成し、事前に公園管理者と十分調
整すること。
・会場使用にあたっては、公園管理者の指示に従い、必要に応じて適切な養生を行
うこと。
・イベント開催に必要となる人員体制を提案すること。
(来場者の安全確保、緊急時
の対応、来場者への案内、会場のゴミ処理等の対策を十分に考慮したものとする
こと。)
・来場者については、約 8,000 人を見込んでいることから、環境衛生対策、警備体
制、雨天時の対応方針を提案すること。
・イベント終了後は速やかに撤去を行うこと。
(2)バスツアー助成及びアンケート調査
首都圏及び関西圏等他府県発で、本県内の以下に示すような観光施設2カ所以上を
訪問するバスツアーに対して助成することで、県内の観光需要の喚起及び観光消費の
拡大を図る。また、当該バスツアーを催行する旅行業者との連絡調整、精算業務を行
う。さらに、バスツアーを催行する旅行業者及びバスツアー参加者に対するアンケー
ト調査を実施する。
○助成金額及び助成件数
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・助成金額(催行旅行業者に助成する)
基本助成:バス1台 25,000 円
送客実績に応じた助成:参加者(小学生以上に限る。
)1人当たり 1,000 円(バ
ス 1 台当たり最大 45 人までとする)
※ただし、口座振込手数料は助成金額に含む
・助成件数
50 件まで(先着順)(旅行業者 1 社につき最大 10 件までとする)
○助成条件
・助成の対象となる者は、旅行業法(昭和 27 年法律第 239 号)第3条の規定に基づ
く旅行業を営む事業者とする。
・旅行業者が企画した、愛知県を巡る募集型企画旅行の日帰り又は 1 泊以上のバス
ツアーであること。
・契約締結後速やかに業務実施できる時期から平成 29 年 2 月末に実施するバスツ
アーを対象とする。
・主要目的地を愛知県内とし、愛知県内の観光施設を2カ所以上巡ること。
・下記3点のいずれかのコースに該当すること
①本県の観光推進上、重点的に誘客を推進すべきテーマ性の高い商品であること
テーマの例:ポップカルチャー観光、武将観光、産業観光、ロケ地観光 等
②県内をめぐる、広域周遊性の高い商品であること
③地域観光資源のブランド化及び知名度向上のため緊急性の高い商品であること
・発地視点の既存のバスツアーコースではなく、着地型の視点で、地域の新たな観
光資源に着目し、コースに組み入れること
・バスツアー参加者に対しアンケート調査を実施すること。アンケート調査は、原
則としてバスツアー参加者全員から回収し、提出すること。合わせて、ツアーを
催行した旅行業者対象のアンケート調査に回答し、提出すること。
○バスツアー催行旅行業者との連絡調整
バスツアー催行旅行業者と、助成申請、交付決定、助成金交付手続等を行う。
・当該助成プログラムについて、旅行業者に周知、働きかけを行うこと。
・助成への申請を受け付ける際は、必要事項を記載した申請書により受け付けるこ
と。
・助成を決定した際は、交付決定通知書をバスツアー催行旅行業者に交付すること。
○精算
・精算にあたっては、バスツアー催行旅行業者より実績報告書及び請求書を徴取す
ること。実績報告書には、助成条件となった愛知県内の観光施設の利用証明書(施
設の代表者印のあるもの)及び募集案内(募集チラシやWEBページ写し等)、ツ
アー参加者名簿を添付させること。
・受託者が、バスツアー催行旅行業者から送客手数料等の収益を得ることは認めな
い。
○委託料の配分
・本県から受託業者に支払う委託料のうち、3,500,000 円は、以下のとおりバスツ
アー助成の助成原資に充当すること。
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内容
充当額
基本助成(バス 1 台あたり)
1,250,000 円
送客実績に応じた助成(参加者 1 人あたり)
2,250,000 円
合計
3,500,000 円
○その他
・助成実績が 3,500,000 円を下回った場合には、下回った分について、変更契約に
より契約金額を減額する。
○アンケート調査
・アンケート様式は、県と協議の上作成する。
・原則としてバスツアー参加者全員からのアンケート調査の回収を助成の条件とし
ており、受託業者においても、全員回収できるようバスツアー催行旅行業者を監
督すること。
(3)アンケート調査結果の収集・分析及びマーケティング戦略の考案
(2)のバスツアー助成において実施したバスツアー参加者及びバスツアー催行旅
行業者へのアンケート調査結果を集計、分析するとともに、調査結果をもとに、マー
ケティング戦略の考案を行う。
○アンケート調査結果の集計・分析
・アンケート調査結果について、参加者の属性、観光消費額の傾向はじめ、参加者
に関する分析をまとめる。
・バスツアー催行旅行業者からのアンケート調査結果をもとに、バスツアー運営上
の課題等の分析をまとめる。
○マーケティング戦略の考案
・アンケート調査・分析結果を踏まえて、愛知県内の観光資源の課題を整理し、課
題に対応した誘客拡大や観光消費額増加のための今後の基本的方向性(マーケ
ティング戦略)を考案する。
(4)その他
・(1)~(3)の各業務についての実施体制を示すこと。
・(1)~(3)の各業務別の事業実施スケジュールを示すこと。
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業務の実施期間
契約締結の日から平成29年3月31日(金)まで
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成果物(実施結果報告書)の提出
・日本工業規格A4版で5部作成すること。
・報告書のデータを格納した電子媒体を1部提出すること。
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成果物の納品場所
愛知県振興部観光局観光振興課
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委託料の支払
業務完了後、精算払いとするが、地方自治法施行令第162条第6号(経費の性質
上概算をもって支払をしなければ事務の取扱いに支障を及ぼすような経費で普通地方
公共団体の規則で定めるとき。)及び、愛知県財務規則第77条第7号により、必要に
応じて概算払いを認めることとする。
7 留意事項
(1)本業務は、受託者で有している知識に基づき行うものとし、本業務で知り得た情報
については、管理・保管を十分行うとともに、外部への漏えいに十分注意すること。
(2)業務全般において、他者の著作権を侵害することのないよう十分配慮すること。
また、本業務において創作されたキャラクターなどの著作権は愛知県に帰属する。
(3)委託業務の実施にあたっては、事前に愛知県と十分協議を行うこと。また、委託期
間中についても、進捗状況及び今後の進め方等を、愛知県に逐次報告するほか、必
要に応じて打合せを実施すること。
(4)委託期間中は、業務の経過全般を常に把握している専任の担当者(愛知県との連絡
調整担当者)を置くこと。
(5)委託業務を遂行する上で必要となる一切の経費は、受託者が負担すること。
(6)4に規定する成果物一式の著作権は、委託者である愛知県に帰属するものとする。
(7)愛知県個人情報保護条例、愛知県財務規則等の関係条例・規則等を熟知の上、業務
遂行に当たること。
(8)受託者は、本事業に係る会計実地検査が行われる場合は、協力すること。
(9)この仕様書に定めのない事項については、必要に応じて委託者と受託者が協議して
決めるものとする。
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