開啟檔案

P.168
「努力は結果でなく過程にせよ」
「努力不是結果而是過程」
この言葉は、私が経営コンサルタントをしていた30
代の頃、さまざまな研究開発をおこなって成功してい
る企業と、あまり上手に成果を出さない企業のやり方
の差を分析したときに気づきました。
這句話是我30歲在做經營顧問的時候,分析進行各種研
究開發成功的企業和不怎麼擅長做出成果的企業的做法
之間的差異的時候注意到的。
• 経営(けいえい)コンサルタント:經營顧問
何か新しいことの成果を生むためには、時間と労力と
お金をかけるような努力が必要です。
為了產生新的成果,時間和勞力和金錢上的努力是必要
的。
• 生む(うむ) :產生
しかし、そういった努力をおこなうとき、うまくいっ
ていない企業はついつい「結果」ばかり重視し、その
過程がある意味、適当で、たまたま運良くうまくいっ
てしまった場合にも、それを評価してしまうのです。
但是,在進行那樣的努力的時候,不順利的企業不知不覺只重視
「結果」,隨意地忽略過程所包含的意義,偶爾運氣好的時候那
個也會變成他的評價。
• ついつい:不知不覺
• たまたま:偶然、碰巧
• 運良く(うんよく):運氣好
例えば新薬の研究開発や、新しい製品、サービスの誕
生は、さまざまな偶然性に左右され、まじめに努力し
てきた人が必ず報われるとは限りません。
例如新藥品的研究開發或新的產品、服務的誕生,都是被各種偶
然性所左右,並非是認真努力的人都有回報。
• 報われる(むくわれる):回報
たまたま大ヒットすることも少なくない一方、ものす
ごく力を入れたものが拍子抜けするようにダメだった
場合もあるためです。
偶然非常成功的事也不少,但是也有非常努力最後卻像掃興般不
行的情況。
• 大(だい)ヒットする:非常成功
• ものすごく:非常地
• 拍子抜けする(ひょうしぬけする):掃興
しかし、結果ばかり評価するやり方は、同じ試みをし
て再び成功する確率が低い、つまり「再現性」が乏し
いのです。
但是,只評價結果的做法,同樣的再試試看,再次成功的機率很
低,也就是說很難重現。
• 試み(こころみ):嘗試
• 「再現性(さいげんせい)」が乏しい(とぼしい):很難重現
よく私は「成功は復讐する」という表現も使いますが、
たいした過程管理もせずに、たまたまうまくいってし
まったとき、2回目、3回目も同じような偶然を狙い
に行き、失敗してしまうのです。
雖然我常常使用「成功是報復」的表現,也不管理重要的過程,
偶然順利的時候,第二次,第三次也用同樣的偶然向著目標,卻
失敗了。
• 復讐する(ふくしゅうする) :報復
• 狙い(ねらい):目標
一方、研究開発に成功している企業は、「過程に正し
くチャレンジしているか」という観点を重視し、結果
は確率変数と割り切って、過程がうまくいっていれば
一定割合で成果が生まれると考えます。
另一方面,研究開發成功的企業重視「有正確的挑戰過程嗎」
的觀點,結果是隨機變數和整除,想想過程如果順利的話藉由一
定的比例就會產生成果。
• 観点(かんてん):觀點
• 確率変数(かくりつへんすう):隨機變數
• 割り切る(わりきる):整除
66 それは何を指しているか。
1.努力
2.労力
3.過程
4.結果
67 ②「成功は復讐する」とは、ここではどう
いうことか。
1.偶然成功したやり方では、いつかかならず失
敗する。
2.偶然成功したやり方でも、いつもかならず成
功する
3.偶然成功したのではないやり方では、次は失
敗する。
4.偶然成功したのではないやり方では、次も成
功する。
68 筆者がいう「成功している企業」は、なぜ
うまくいっているのか。
1.社員が過程に対しておこなった努力より、結
果ばかりを重視して評価するから。
2.社員が過程に対しておこなった努力だけでな
く、結果を重視して評価するから。
3.結果だけを重視しないで、社員が過程に対し
ておこなった努力を評価するから。
4.結果も、社員が過程に対しておこなった努力
も、どちらも全く評価しないから。