日本企業の業績 (三井住友アセットマネジメント)

2016年6月13日
日本企業の業績
日本企業の業績、今年度の見通しは?
円高の進行や資源価格の低迷を受け、伸び率は鈍化していますが、今年度も
増益が継続し、3期連続の最高益更新となる見込みです。底堅い業績動向から
増配や自社株買いなど、株主還元策の拡大も期待されます。
■主要企業218社 (*) の経常利益は、2015年 ■株主資本利益率(ROE)は、2015年度が8.2%
度が前年度比+2.5%の増益となり4期連続増益、 と前期から0.7ポイント低下しました。資源価格の下
落などで資産の減損が発生し、純利益が減少したこ
かつ2期連続で最高益を更新しました。2016年度
とが背景です。2016年度には9.0%へと改善する見
については同+4.0%の増益となる見込みです。現
込みです。潤沢なキャッシュフローを原資に株主還元
時点での会社側計画は同▲1%の減益予想です
の拡大(ROEの上昇要因)も期待できます。
が、電力・ガス、建設、紙パ・ガラ土、自動車、
ゲーム、医薬品などの業種が牽引する見込みです。 (*)当社が主に調査対象とする企業(金融を除く)。
【主要218社の経常利益とドル円レート】
(兆円)
(円/ドル)
50
125
(2016年度は当社想定レート、
110円/ドル)
40
(当社予想)
+4%増益
ドル円レート(年度平均、右軸)
(当社予想)
115
+10%増益
(当社想定レート、
(企業の計画)
110円/ドル)
▲1%減益
30
105
経常利益
(非製造業、左軸)
20
当社予想は会社計画に対し約
5%上回ります。
95
10
電力・ガスの会社予想が控えめな
のと、建設で粗利益率を会社計
画より高めに見ているほか、紙パ・
ガラ土、自動車、ゲーム、医薬など
で会社予想を上回る見通しです。
85
経常利益
(製造業、左軸)
0
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
75
17(年度)
(注)経常利益は2007年度~2017年度。2015年度までが実績、2016年度は三井住友アセットマネジメントの予想と企業の計画。
2017年度は三井住友アセットマネジメントの予想。
ドル円レートは、2007年度~2015年度の年度平均実績と、2016年度以降は三井住友アセットマネジメントの想定レートを表示。
(出所)Bloomberg L.P.のデータ、企業の資料などを基に三井住友アセットマネジメント作成
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘
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