当日配布資料(206KB)

クラリスロマイシンの結晶多形を
応用した新規徐放性製剤の設計
静岡県立大学 薬学部 薬学科
教授 板井 茂
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従来技術とその問題点
従来の医薬品徐放化技術には製剤に徐放
化、腸溶化、胃溶化等の機能性を付与した高
分子を被膜したり、主薬を脂溶性低融点物質
に溶解、分散させ、凝固してマトリックを形成し
ていた。そのため、製造時間やコストがかかる
だけでなく、いくつかの添加剤が必要となり、服
用しにくい大きな製剤で開発せざるを得なかっ
た。
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新技術の特徴・従来技術との比較
• クラリスロマイシンの結晶転移を利用した徐放
化従来技術であり、従来、製造の律速になっ
ていた、フィルムコーティング工程やマトリック
工程を必要としないため、製造時間の大幅な
短縮が図れる。
• 添加剤を殆ど必要しないため、製剤の小型化
が可能
• 上市されれば、本邦初のクラリスロマイシン徐
放性製剤
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想定される用途
• 服用しやすい小型のクラリスロマイシンの1日
1回製剤
• また、微結晶が製剤表面に析出することに着
目し、ヘリコバクタ・ピロリ除菌を企図した胃内
浮遊性製剤や胃内低pHにおけるクラリスロマ
イシンの安定化に伴うバイオアベイラビリテー
の向上といった製剤設計へ展開することも可
能と思われる。
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実用化に向けた課題
• 現在、本邦においてはクラリスロマイシンの除
放性製剤は上市されておらず、臨床試験の
実施が必要となる。
• 1日一回服用を想定した放出速度の最適化
• 最適処方の確立
• 製造方法の確立
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企業への期待
• 現在、本邦においてはクラリスロマイシンの徐
放性製剤は上市されておらず、臨床試験の
実施が必要となる。
• ジェネッリク製品を開発中の企業及び今後、
新薬開発事業への移行を考えている企業に
は、本技術の導入が有効と思われる。
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本技術に関する知的財産権
• 発明の名称 :クラリスロマイシンの徐放
性医薬製剤
• 出願番号 :特願2012-073119
• 出願人
:静岡県公立大学法人
• 発明者
:板井 茂、野口修治、
岩尾康範、藤木定弘
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問い合わせ先
静岡県立大学
産学官連携コーディネーター 柴田春一
TEL
054-264-5124
FAX
054-264-5099
e-mail: renkei2@u-shizuoka-ken.ac.jp
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