1945・夏・ヒロシマ展 広島市民が描いた原爆絵画展 ビデオ上映

 1945(昭和20)年8月6日、広島に人類史上最初の原子爆弾が投下されました。
この日、まちは破壊され多くの人が傷つき亡くなりました。
戦争が終結して70年余の歳月が流れるなかで、戦争の悲惨さやむなしさは私たち
の記憶から薄れてゆく一方で、今日の繁栄した社会が当然のこととされるようになりまし
た。しかし、私たちが願った世界の平和が実現されたとはいえません。今もなお戦火の
なかに身をおく人たちや、飢えや病に苦しむ人たちが存在しています。
市民一人ひとりが生命の尊さや平和であることの大切さをともに考え、歴史の教訓を
学び、貴重な体験を次の世代に伝える場として、第31回「平和」みる・きく・伝える展を
開催します。
1945・夏・ヒロシマ展 広島平和記念資料館所蔵
広島市民が描いた原爆絵画展
1945年8月6日午前8時15分、ついで3日後の9日午前11時2分、世界で初めてと2番目の原子爆弾が
広島と長崎に投下されました。二つの街は破壊され、多くのいのちが奪われました。かろうじて生
き残った人たちも、その体と心に大きな痛手をうけ、いまなお苦しんでいる人がいます。残された
被爆者の遺品は人々の悲しみや怒りが秘められ、人類が初めて経験した惨状と核兵器の恐ろしさを、
いまも静かに伝えています。広島平和記念資料館所蔵の被爆資料と、1974年∼75年にNHK広島放
送局に寄せられた市民が描いた原爆の絵を展示します。
なお近年、広島平和記念資料館の被爆資料は経年による劣化が著しく、次世代に向けた保存と管
理が大きな課題となっています。1988年から28年間続いた本展における展示は今年度が最後になり
ます。
ビデオ上映「ひろしまのピカ」©
SIGLO、原爆の図丸木美術館
丸木位里・俊夫妻の大作「原爆の図」の絵本版ともいえる「ひろしまのピ
カ」はベストセラーとなり、世界数十カ国で翻訳・出版されています。
絵本を映像化したビデオ作品を、随時、会場で上映します。
絵・文:丸木俊 音楽:小室等 語り:中山千夏/竹下景子 演出:土本典昭
「ひろしまのピカ」丸木 俊