直腸がん

直腸がん
ロボット支援手術
外科的治療
直腸がんと
診断されたら…
経肛門的局所切除
開腹手術
内視鏡外科手術
内視鏡的粘膜下層剥離術
内科的治療
化学放射線療法
化学療法
直腸がん治療について
<外科的治療(手術)
>
当院で行われている直腸がんに対する外科的治療は、主に、ロボット支援手術、開腹手術、内視鏡外科手術となります(大
腸の中でも直腸は肛門から近いため、肛門から約 8cm 以内の腫瘍に対しては経肛門的に切除が可能となる腫瘍もあります)。
ロボット支援手術のメリットは、開腹手術と内視鏡外科手術の良い点を生かすことが可能であることです。とくに難度の高い
骨盤の狭い領域の手術でもロボット支援手術では拡大した画像下で手術が可能であり、がんの手術の目的とする根治性を
保ちながら骨盤の中に混在する性機能や排尿機能を司る神経を温存しやすいことが報告されています。腹腔鏡手術と同様
で傷が小さいため、手術後の回復も早く社会復帰も早いです。
当院では、早期がんから進行がんで、ほかの臓器に浸潤していないもの(肛門から約 6cm 以内の腫瘍は筋層までの腫瘍)、
腫瘍径が 6cm 以内の場合にロボット支援手術の適応となります。
<内科的治療>
内科的治療は、早期のがんの場合や転移や再発により手術では十分摘出が不可能な場合、転移した部位を小さくして摘出
する範囲を少なくする場合に行います。
内視鏡的粘膜下層剥離術:早期がん(粘膜内、または粘膜の下の層一部かかる)に対して腫瘍の切除が内視鏡下で行わ
れます。摘出された腫瘍が病理 ( 顕微鏡を使って腫瘍細胞の状態を確認 ) 検査を行い手術が
必要かを判定します。
化 学 放 射 線 療 法:直腸の固定された部分で、大きながんや放射線に効きやすいがんに対して行うことがあります。
また全身状態が悪く手術が不可能な場合もこの治療法を行うことがあります。
化
学
療
法:抗がん剤や分子標的薬を用いて点滴や内服薬を用いて行います。がんの進行度が高く切除で
きない場合や転移しているがんを小さくする目的で行います。
がんがほかの臓器に転移や浸潤していて手術的に切除が困難な場合も、化学放射線療法や化
学療法により、がんを小さくすることができれば、手術で切除が可能となることもあります。