資料2 石巻市老人福祉センター寿楽荘指定管理者管理運営業務に係る仕様書 石巻市老人福祉センター寿楽荘(以下「寿楽荘」という。)において、指定管理者が行う業 務内容及びその範囲等については、本仕様書による。 1 趣旨 本仕様書は、石巻市老人福祉センター寿楽荘条例(平成28年石巻市条例第6号。以下「条 例」という。)第3条に基づき、寿楽荘の指定管理を行う業務の内容及び履行方法について定 めることを目的とする。 2 管理運営業務に関する基本的な考え方 指定管理者は、施設を管理運営するに当たり、次に掲げる項目に沿って管理運営を行うこと とする。 (1) 石巻市老人福祉センター寿楽荘指定管理者募集要項(以下「募集要項」という。)が 示す「指定管理者制度」を正しく理解するとともに、業務の実施に当たっては、関係法 令等を順守すること。 ① 地方自治法(昭和22年法律第67号) ② 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号) ③ 社会福祉法(昭和26年法律第45号) ④ 老人福祉法(昭和38年法律第133号) ⑤ 石巻市の公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例(平成17年石巻市条 例第321号) ⑥ 石巻市老人福祉センター寿楽荘条例(平成28年石巻市条例第6号) ⑦ 石巻市情報公開条例(平成17年石巻市条例第14号) ⑧ 石巻市個人情報保護条例(平成17年石巻市条例第15号) ⑨ 石巻市行政手続条例(平成17年石巻市条例第17号) ⑩ 公衆浴場における衛生管理要領等の改正について(平成15年厚生労働省健康局長 通知) ⑪ レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針について(平成1 5年厚生労働省告示第264号) ⑫ 上記に関係する施行規則等 ⑬ その他管理運営に適用される法令等 (2) 施設の設置目的を正しく認識するとともに、施設の効用を最大限に発揮し、利用者へ のサービスの向上を図ること。 (3) 特定の個人や団体等に関して、有利あるいは不利になるような取扱いをしないこと。 (4) 効率的な運営を行い、管理運営経費の縮減に努めること。 (5) 管理運営上、知り得た情報を適正に管理すること。 (6) 個人情報を適正に管理すること。 (7) 利用者等の意見を施設の管理運営に反映させること。 1 (8) 事前に市長の承認を受けた場合を除いて、本業務の一部を第三者に委託し、又は請け 負わせないこと。 (9) 別紙2に示すリスク分担表に基づき、業務を履行すること。 3 施設の概要 (1) 管理する施設 指定管理者が管理を行う施設の範囲は、寿楽荘の部分の建物及び寿楽荘の部分の外構 施設(駐車場、樹木等)を含む全体とする。 ※ 施設概要については「募集要項」の1ページ目をご覧ください。 4 施設の運営業務 (1) 総則 (ア) 指定管理者は、指定期間において円滑な運営、安全性の確保、施設の利便性及び 信頼性を高めることを目指し、施設運営を行うこと。 (イ) 施設運営の実施に当たっては、省エネルギー及び省資源に努めること。 (ウ) 業務上知り得た秘密の保持に努めるなど従業員教育を徹底し、業務の実施に当た ること。 (エ) 指定管理者は、災害等の緊急時においては情報収集を速やかに行い、市や医療機 関、関係機関と協力し、的確に対応を図ること。 (オ) 従業員の雇用に当たっては、地元雇用、高齢者雇用に特段の配慮をすること。 (2) 施設の開館時間と休館日 ① 開館時間 午前9時30分~午後4時30分(利用希望のある場合は午後9 時まで延長可、浴室は除く。) ② 休館日 毎週月曜日(国民の祝日に関する法律に規定する休日にあたると きは、その翌日) 国民の祝日に関する法律に規定する休日 1月2日から1月4日まで及び12月28日から12月31日まで (3)指定管理者が行う運営業務の範囲 指定管理者が行う業務の範囲は次のとおりとする。 ① 条例第2条に規定する事業の実施に関する業務 ア 高齢者の生きがいづくりや健康づくりを促進する事業 イ 高齢者と地域住民等との交流を促進する事業 ウ その他、寿楽荘の設置目的を達成するために必要な事業 ② 寿楽荘の利用の許可に関する業務 ア 使用申請書の受付・利用許可・利用取り消し等に関する業務 ③ 寿楽荘の建物、設備等の維持管理に関する業務 ア 建物保守管理業務 2 ・建築物の外壁・建具(内部・外部)、天井、内壁、床等各部位を対象として、寿 楽荘における各種業務が安全かつ快適に遂行されるよう点検・保守・修繕を行う。 イ 設備保守管理業務 ・施設の電気設備、機械設備、防災設備等について、適切な設備維持管理計画の もとに運転、点検、保守、修繕等を行う。 ・各種設備の保守管理に係る関係法令を遵守するとともに事業計画書に基づき適 切な定期点検整備等を行う。 ・法令対応が必要な設備の定期点検などの経費は、指定管理料に含まれるものと し、指定管理者が代行する。 ウ 備品等管理業務 ・施設に設置された備品等については、指定期間中、常に良好な状態を保つよう 管理を行う。また、備品台帳を作成し、修繕・交換等の履歴を記載し管理する。 ・備品等が経年劣化等により本業務実施の用に供することができなくなったと きは、市との協議により必要に応じて購入する。 エ 外構維持管理業務 ・施設敷地内の緑樹(樹木・植込み)は保護・育成し、利用者に美しく快適な環 境を提供するため、害虫駆除、剪定、草刈り等の維持管理を行う。 ・冬季時には、積雪状況により施設内の除雪と融雪を行う。 オ 清掃業務 ・施設を美しく衛生的に保ち、業務が快適な環境のもとで円滑に行われるよう清 掃業務を行う。 ・各種業務及びサービスに支障がないよう配慮した実施計画を策定し実施する。 また、日常清掃・定期清掃を適切に組み合わせた計画とする。 ・清掃によって発生した廃棄物は、適正に処理を行う。 カ 浴室に関する清掃、水質管理、環境衛生管理 ・浴室に関しては、特に水質や環境衛生管理に細心の注意を払うこと。 キ 環境衛生管理業務 ・ゴキブリ、ダニその他の害虫の駆除、排水設備の清掃と維持管理を行う。 ク 警備業務 ・施設の秩序を維持し、火災、盗難、破壊等のあらゆる事故の発生を警戒し、防 止することにより財産の保全と人身の安全を図り、施設における各種業務の円滑 な運営のため、警備を行う。 ・建物内外の主な出入口及び扉の施錠を行うとともに、施設の鍵の収受、保管及 びその記録を行う。 ・夜間・休館日の警備業務については機械警備とする。 ケ 消耗品の管理 ・寿楽荘において使用する消耗品の購入、管理、補給交換等の管理を行うこと。 3 (4)施設の経営管理業務 ① 指定期間前準備業務 ・本施設の指定管理者として指定された事業者は、指定期間前の業務として以下 の業務を行うこと。(詳細は6頁以降の「指定管理前準備業務及び供用開始準備業 務について」参照) ア 基本協定項目について、市との協議及び基本協定の締結 イ 配置する職員等の確保と職員研修 ウ 業務等に関する長期事業計画書(各種法定点検実施時期等含む。)、各種マニュ アル等の作成、協議 ② エ 施設の管理運営上必要な協議・届出等を行い、承認許可を得ること オ その他指定管理者業務を実施するための準備(光熱水費の契約を含む) 口座の管理 ・本施設の管理運営業務(自主事業を含む。)に係る収支は、本施設専用の口座で管 理を行うこと。 ③ 業務体制準備業務 ・指定管理者は、業務遂行を統括する責任者(以下「統括責任者」という。)を選 任することとし、業務の円滑な運営や緊急時の対応等を行うものとする。ただし、 施設内への常駐までは要しないこととする。 また、統括責任者の変更は原則として不可とするが、本人の死亡や転勤等のや むを得ない事情による場合はこの限りではない。 ・業務体制(統括責任者の氏名及び実績を含む。)と従業員配置計画については、 指定期間前に提出する長期事業計画に明記すること。 ④ 事業計画書の作成業務 ・指定管理者は、毎年度事業開始前の市が指定する期日までに、運営業務、維持管 理業務及び自主事業に関する実施計画を記載した事業計画書を市に提出すること。 ⑤ 事業報告書の作成業務 ・指定管理者は、月例事業報告書及び年度事業報告書を作成すること。 ア 月例事業報告書は、翌月10日まで市へ提出すること。 イ 年度事業報告書は、前年度事業終了後、5月末までに市へ提出すること。 事業報告書に記載する内容は以下のとおりとし、書式は市と指定管理者で協議 の上、定める。 【記載内容】 ・利用実績(利用者数、使用料金等) ・管理運営業務の実施状況(利用者からの要望・苦情等への対応等) ・収支の報告 4 ⑥ 業務仕様・マニュアル等の作成業務 ・指定管理者は、運営管理を行う上で必要となる各種業務仕様・マニュアル等を作 成し、維持すること。 また、当該マニュアル等は業務の実態に即して随時改定を行うことができるもの とする。 なお、作成及び改定にあたっては、市と協議すること。 当該マニュアルについては、指定管理期間終了後に市へ充分な説明を行った上で 引き渡すこと。 ⑦ 事業評価(モニタリング)業務 指定管理者は、以下の方法により、利用者等の意見や要望を把握し、運営に反映 させるよう努めるとともに、定期及び随時の結果について市に報告する。 市は、定期及び随時のモニタリングの結果、利用者アンケート及び事業報告書の 結果等を考慮した上で、指定管理者の業務が基準を満たしていないと市が判断した 場合は、業務改善勧告を行い、改善が見られない場合は、指定管理料の減額又は指 定の取消しを行うことがある。 ア 利用者アンケート 施設利用者を対象に、本施設において提供するサービスの評価に関するアンケ ート等を随時実施すること。 また、指定管理者は、アンケート用紙の作成、配布、回収及び分析を行うこと。 ⑧ 指定期間終了時の引継業務 指定管理者は、指定期間終了時に、次期指定管理者が円滑かつ支障なく本施設の 業務が遂行できるよう、必要な引継ぎを行うこと。 ⑨ 指定管理者の自主事業 指定管理者が行う自主事業については、事前に市と協議すること。 5 指定期間前準備業務及び供用開始準備業務について 1 指定管理者が行うべき指定期間前準備業務 指定管理者が、指定期間前に自らの負担により行うべき業務を以下に掲げる。 以下の項目を参照し、円滑な施設共用開始に向けた準備計画を提案すること。 (1) 施設運営業務に関する指定期間前準備 ① 運営マニュアル(業務実施手順、接客等)の作成 ② 従業員リハーサル及び接客研修の実施 ③ 情報公開・情報セキュリティ・個人情報保護規程の作成 ④ 情報公開・情報セキュリティ・個人情報保護マニュアルの作成 ⑤ 災害、事故等を想定した緊急時対応マニュアルの作成 ⑥ 円滑な継続ができるよう、従前より使用していた団体等との調整 ⑦ 業務実施に必要な消耗品等の調達 (2) 施設維持管理業務に関する指定期間前準備 ① 事業実施に必要な消耗品等の調達 ② 備品台帳(品名、規格、金額、数量、購入年月、耐用年数、所有者等)の作成 ③ 維持管理マニュアル(始業前点検、定期点検保守、部品交換、清掃、環境衛生管理、 巡回警備等)の作成 (3) 施設経営管理業務に関する指定期間前準備 ① 長期事業計画書(本資料に示す各種計画を含む。)の作成 ② 個人利用者(60歳以上)について、利用証交付申請書、利用証等の作成 ③ 個人利用者の登録事務の準備 ④ 組織規程(組織・権限、経理、緊急時対策、法務等)の作成 ⑤ 新規雇用する従業員の面接・採用 ⑥ 従業員及び再委託先従業員等の配置計画、ローテーション計画の作成 ⑦ 寿楽荘使用許可申請書、領収書等様式の作成及び印刷 ⑧ 月例及び年度事業報告書(利用実績、管理業務実施状況、収支計算書)の様式作成 ⑨ 利用者アンケート調査(アンケートの作成等)、定期評価及び随時評価等各調査・評 価内容の設定 ⑩ 地元自治会、関係団体、公共機関への挨拶 (4) 指定管理者の自主事業に関する供用開始準備 ①事業内容に関する市との調整 (5) その他重要事項に関する供用開始準備 ① 市との連絡体制の設定 ② 地元自治会等との連絡調整窓口の設定 ③ 記録簿・報告書様式の作成、保管形式及び市への報告頻度の検討 6 ④ 電力・ガス・水道・通信プロバイダ、NHK等との契約 ⑤ 銀行口座の開設 ⑥ 利用者の事故を想定した損害賠償責任保険等への加入手配 ⑦ 再委託業務・再委託先の検討 ⑧ 市税(市税担当課)、県税(県税事務所)、国税(税務署)の確認 ⑨ 年度ごとに台帳・記録簿等保管を必要とするファイルの作成 ⑩ その他 開業準備のために必要と思われる業務 7
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