平成28年度事業計画 平成28年度事業計画

平成28
平成28年度法人事業計画
28年度法人事業計画
Ⅰ.はじめに
1<背景>
背景>
少子高齢化が急速に進展し、団塊の世代が75歳を迎える2025年には、4人に1人が後期高齢者になる
と推計されています。単身世帯や夫婦のみ世帯が増加傾向にあり、家族形態にも変化が見られる一方、ここ栄
区でも急速に高齢化が進んでいるなど地域社会も変容しつつあります。
社会保障制度の見直しや介護保険制度、子ども子育て支援制度などの見直しも短期的に行われていますが、
公助による支援だけでは解決できない状況はますます進んでいる状況といえます。 社会的孤立や生活困窮、格
差の問題など新たな課題が生じていること、そして家族や職場、地域といったつながりの形が変化する中、こ
れらの課題自体が見えづらくなってきているという現状があり共助や互助の取組も含めて社会福祉法人の新た
な取組が求められる状況といえます。
また、このような社会福祉法人に期待することの強まりは、社会福祉法人が公益性と非営利性を強く求めら
れる組織として位置づけられているところにあります。これから予定される社会福祉法の改正も、より明確に
社会福祉法人の役割を強化するものになると思われます。
杜の会もこの改正に対応する取組をなんらか実施することになりますが、改めて、「地域で誰もが普通に暮
らす」ために社会福祉法人杜の会は何ができるのだろうかということを地域を見つめ考えることから始めたい
と思います。
2<基本方針>
基本方針>
(1)杜の会の定款の目的には「多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創
意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことが
できるよう支援することを目的として次の社会福祉事業を行う。」と記されています。
社会福祉法人としては、当たり前にもとめられていることでありますが目的に謳われているように利用者
を中心にした運営を基本にしていきます。また、これからますます進む少子高齢化時代に対応できるよう多
様な福祉サービスを創意工夫して提供できるように組織全体で取り組みます。
(2)「安定した運営の実現と安心できるより良いサービスの提供の実現」を目指すために法人の体制を整え、
計画的な運営ができるようにする必要があります。「ヒト・モノ・ハコ・カネ」といった視点をもちながら
課題を検討し計画的に進めていきます。(PDCAの取り組みの実践)
Ⅱ.計画内容
1 重点的な
重点的な取組
① 社会福祉法の改正に伴う対応
② 法人基本理念(ミッション)の明文化と深化
③
杜の茶屋・杜ちゃいるど園の経営の安定化
2 計画の
計画の概要
(1)安定した運営の実現
①経営組織のガバナンスの強化
・評議員会のあり方の見直しと各種規定の整備
・財務会計に係るチェック体制の整備(会計監査人の導入準備)
②事業計画の策定
・時代背景と今後の社会福祉事業が直面する問題と課題の把握
・地域の問題と課題の把握
・法人の現状把握とこれからの問題と課題の抽出
・法人基本理念(ミッション)の明文化と深化
・中長期的な目標の設定
③法人本部と各事業所間の情報の共有化と連携体制強化
・各種会議のあり方の検討
・報告連絡調整の流れと手段の再構築
④安定した経営の実践(財務規律の強化)
・適正な予算管理
・会計事務所との連携による確実な財務管理の取り組み
・新会計基準の適正な運用
・経営分析の取組の実施
⑤事業運営の透明性の向上
・運営状況の公開(ホームページ、広報紙等)
⑥人材の確保
・職員の計画的採用、体制づくり
⑦整備計画の推進
・各事業所毎の大型備品、建物の更新修繕計画
・「小規模多機能事業所晴」「高齢者グループホーム晴」の移転先の確保と調整
(2)安心できるより良いサービス提供の実現
①利用者支援の質の向上
・法人の基本理念に基づく各事業所のSWOT分析とPDCAの取り組み及び個人の目標設定と取組
・理念に基づく基本的な知識、技術の職員研修の実施
②職制・職務分掌と利用者支援に求められる職員像の見直しの実施
③人材育成・研修システムの充実
・新人職員の育成
・中堅・管理者の研修の充実を図る
・職員の処遇改善の取組
④リスクマネージメント体制の構築
・事故、苦情の集約、分析を行い予防に努めると共に対応や支援の水準の平準化をはかる
⑤災害に強く安心して過ごせる設備やシステムの確保
Ⅲ.事業展開と
事業展開と今後
(1)高齢者事業
・介護保険制度見直しにおける介護予防支援事業の充実
・理念、方針の基、地域の多様なニーズに対応する支援の検討、導入
・事業所間の職員交流研修
・1年後の「小規模多機能事業所晴」「高齢者グループホーム晴」移転先の検討
(2)障がい者事業
・杜の茶屋2開所に伴う事業の安定化
・授産活動において、新規施設での作業の安定と売上の向上
・十愛療育会(重症心身障害児施設・病院)の外部販売先での事業の開始
・グループホーム月・星の壁面修理の実施
・ヘルパー派遣事業で待機利用者との契約を進める。
・自立生活アシスタント事業で、新規登録利用者の受入
(3)児童関係事業
<かさまの杜保育園・杜ちゃいるど園>
・「杜ちゃいるど園」の定員の充足に伴う通常運営の安定
・「かさまの杜保育園」「杜ちゃいるど園」との連携の強化
・新制度に対応する取組の徹底
・主体的な生活、自発的な遊びが展開できる、保育環境と保育内容の充実
・地域の中の子育て支援や、他施設、町内会との連携
・「かさまの杜保育園」の建物大規模修繕の実施
<杜の郷>
・思春期の子ども達も多いため、個別のかかわりを通して、自己や他者理解を進める
・年齢別、性別別の家構成の実施
・「杜の郷」建物の改築の実施
・2年後、卒園生を迎えることが予定されることから卒園後の支援体制の検討
<子ども家庭支援センター・ふれあい塾>
・地域に根ざすよう、町内会、関係機関との連携強化
・相談員3名、心理士1名の体制で、相談支援機関としての機能向上
・子ども家庭支援センター、関係機関との連携を強化し、学習支援の充実(ふれあい塾)