ランチョンセミナー

Japanese Society for Holter and Noninvasive Electrocardology
第36回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会
ランチョンセミナー
Luncheon Seminar
日時
会場
2016年 6月11日(土)12:00∼12:50
大宮ソニックシティ 2F小ホール
〒330-8669 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5
CVHRスコアの有用性
∼不整脈と睡眠呼吸障害∼
座長
足立 健 先生
防衛医科大学校 内科学(循環器)講座 教授
演者
義久 精臣 先生
福島県立医科大学 心臓病先進治療学講座 特任教授
共催:第36回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会/フクダ電子株式会社
第36回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会
CVHRスコアの有用性
∼不整脈と睡眠呼吸障害∼
器質的心疾患を伴わない場合でも、睡眠呼吸障害(SDB)患者の約50%に不
整脈の合併が認められ、無呼吸低呼吸指数(AHI)の増加や低酸素血症の悪化
に伴い増加する。SDB患者の約50%に夜間の不整脈(心房細動、非持続性心
室頻拍、洞停止、房室ブロック、心室性期外収縮)
を認める。特に重症SDB患者
(AHI>30)
において、心房細動を5%、非持続性心室頻拍を5%、心室性期外収
縮を25%に認め、健常人と比して高率であり、重症SDBに伴う不整脈発症リスク
は、それぞれ心房細動(オッズ比:4.02)、非持続性心室頻拍(3.40)、心室性期
外収縮(1.74)
とされている。適切なSDBのスクリーニングと治療が不整脈治療に
有益である可能性があるがその普及は十分とは言えない。
無呼吸イベントの際、無呼吸時の徐脈と、呼吸回復に伴う頻脈の周期的な交
代を生じる。
ホルター心電図検査にてこの周期性心拍変動(cyclic variation of
heart rate(CVHR)score : total dip数/time in bed(hours))
をとらえることで
心電図情報のみからSDBスクリーニングを行うことができるようになった。心疾患
患者において、本アルゴリズムによるCVHRscoreはAHIと良好に相関し、重症
SDB 患者を検出可能であった
(感度82%、特異度77%、AUC 0.83)。
本セミナーでは、SDBと不整脈の関係、
ホルター心電図によるSDBスクリーニン
グの有用性についてお話させて頂きます。
共催:第36回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会/フクダ電子株式会社